確率は100

10. 旅の始まり

全部シて※

「…シキくん、今日、意地悪だった…」「せやなぁ」「俺、ほんとに恥ずかしかったんだからね」「そやろなぁ」「もう！聞いてんの？」「聞いとるよ。聞いとるけどなぁ」「聞いてるけど何なの！」「さっきのヒカリがエロ可愛ええかったせいで、ほれ、また」と導かれた手には硬いシキくん。「！シキくんのバカ…」「ヒカリのせいやで」シキくんはまだまだ足りない、って獣の目をしてる。「全部シて、言いよったやろ…」顔が近づく。「言ってないもん…」俺の言葉はシキくんの唇に遮られた。

全部シたるよ、の宣言どおり、シキくんが俺を優しく抱いてくれる。体中に落とされる唇。お風呂場で壊れ物でも扱うように、全身を手で洗って…ううん、弄られて…それだけでイッてしまう俺。お湯につかって乳首を摘まれて、俺、いつの間にこんなところ感じるようになっちゃったんだろう。もっと触って、なんて言ってアンアンしちゃって…。「…アンっ…シキくん、ヤァッ、あぁんっ、俺、オッパイついてないよ、女の子じゃないっ…ンあんっ」「知っとるよ。立派なコレ、ついとるやんか」「アッ、だめ、出ちゃ、触ったら出ちゃうぅ」「触らせてぇな…惚れた男のモン、触りたいやろ」シキくんの手が俺をしごいて「好きや、ヒカリが好きや。オッパイなんか要らん」俺もシキくんが好き、大好き。いっぱい触って。いっぱい触らせて。

ベッドに沈められた俺はまた喘ぐことしかできない。どこを触られてもイキそうになっちゃう。ああ、俺はほんとにシキくんのものになったんだ。シキくんだけの俺なんだ…。もうほとんど透明になった精を吐き出して、そのまま眠ってしまった。