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春夏

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9. Aランクになりたい

魔法の講習

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「カミナさんが教えとるとは知らんかった」「ロールに聞いたのかい?驚かそうと思ったのに」「アハハ、リューだからって甘くしないからね」「望むところや」2人にも夕食の了承をもらう。「お祖父様たちはもう居らんから気楽に来てや」「ヒカリ君を送ってくるときに返事ができるように、ロールに伝えてくるよ。じゃ講習がんばって」キールさんが出ていく。3人が来てくれるのは嬉しい。いつも世話ばかりかけとるからな。

「さあ、始めるわよ」魔法の講習が始まった。場所はギルドの建物の横にある空き地。うっかり失敗して火事にでもなったらたまらんからな。「それぞれ適性があるでしょう?とりあえず1番得意な魔法を見せてちょうだい」参加者は20人ほど。火、水、風。雷なんてやつも居る。初めて見たわ。カミナさんはできるんやろか。「じゃアタシが魔法をとばすから魔法で対抗してみて。見本を見せるわね」近くにいた火使いに魔法をうたせ、カミナさんの水魔法がそれを消す。風使いのとばした風はより強い風に押し戻される。雷はどないすんねやろ、と見ていると転移で逃げよった。なるほど、いろいろに使うたらええねんな。頭の働かせどころや。転移で離れたところから「もういちど雷をうって!」とばされた雷に続けざまにニードルをうち、電気を帯びた多数の針が地面に刺さる。「こんなふうに効果を増すこともできるのよ」…さすがです。まだまだ到底追いつかん。

「休憩!必ず回復薬を飲むこと!魔力の消費はこまめに回復することが大事よ。戦闘中に足りなくなったら動けなくなるわ。すぐに回復しあえる仲間がいるならそれでもいいけど」チラリと俺を見る。もうシません。「その場合でも強い結界を張るだけの魔力すら残っていなかったらシてる最中に襲われる。とにかく講習中はそっちでの回復は禁止!何本でも飲みなさい」俺も2本飲んだ。腹にたまるわ。アメみたいな形にでけへんのやろか。

講習が再開される。「敵の大きさに合わせて魔法の大きさを調整しなさい!魔力を無駄にしないこと」「講習中も索敵を続けて!同時発動に慣れなさい!」的確な指示に参加者たちは満足して講習が終わった。
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