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春夏

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9. Aランクになりたい

装備を揃えよう

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「…というわけでヒカリも依頼を受けてみいひん?」「いいの?!冒険!シキくんと一緒に行く!連れてって!」「ハナシをちゃんと聞いとった?連れてくんちゃうよ、一緒に冒険すんねやろ」「そうだった!うん、俺、頑張ってシキくん守る!」「ハハッ、頼んだで」はぁ可愛ええ。俺もヒカリを守ったるよ。

翌朝、まずは教会へ。ロールさんに明日の夕方の歌のあとで外に出ることを伝え、ヒカリの防具などの相談。「では今のうちに私もギルドにご一緒しましょう」と3人でギルドへ。キールさんも加わってギルドの売店で装備を見繕う。「魔術師用のローブと守り効果のある魔石。魔石は何度か効果を発すると割れますから予備も必要ですね」「杖はどうする?ロールの最初のやつじゃヒカリ君には少し短いだろう」なんや、2人とも楽しそうやな。カミナさんと冒険しとった頃、こんなんやったんかなぁ。「シキくん、どう?似合う?」「よう似合うとるよ。可愛ええ」「…だからぁ…カッコイイ?」「あぁ、似合うとる」「…もぅ…ま、いっか。フフッ、俺、可愛いい?」ホンマに可愛ええわ。ヒカリにも小さなマジックバッグを買い、ポーションなども揃えた。けっこうな出費や…。「ヒカリ君の装備は教会でもちますよ。浄化の旅に出られる方は皆そうする決まりです。買い替えたら教えて下さいね」…ホンマか。正直助かるわ。そのくらい期待されとる、てことなんやろな。しっかりせなあかん。

依頼の貼られたボードを確認。「どれ?どれなら俺できそう?」ヒカリにできそうなのは、といくつか選ぶ。「あー楽しみだなぁー」「その前に今日の練習です。教会に戻りましょう」2人を送り届けた俺はカミナさんのところへ。「あら、リュー。アタシのことなんか忘れたかと思ってたわ」「んなわけないやろ」「アハハ、冗談よ。で、どうしたの?」「明日、ヒカリと依頼に行くねん。治癒師を守る動きを教えてくれんか」「そうね、じゃ外へ出ようか。実地でやってみましょ」
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