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春夏

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7. 初めてのふたり

こんなの初めて※

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「のぼせてまうな。あがろか」蕩けそうなヒカリの手をひいて丁寧にタオルで拭いてやる。「自分でできるよ」「そらそうやろけど、俺がやりたいねん」さっきまでヤラしい手付きで触っとったモノも拭いてやるとピクッと反応。真っ赤になって「…もぅ、俺、おかしい…」手で顔を隠してしもた。風魔法で髪を乾かしてやれば「ふぁー、気持ちいい…」ちょいと意地悪したなって「…ベッドでもっと気持ちええことしよな」と言うと、こくん、と頷いた。

ヒカリの体を横たえる。「大丈夫か?」「…シキくん、俺、初めてだから…」「わかっとるよ…ホンマに嬉しいわ」キスの雨を降らせる。焦らすような食むだけのキス。「…もっとして…」あかん、これはあかんやろ。胸の鼓動が収まらへん。「あんまり煽ったらあかんよ?抑えがきかんことなるやろ」舌をさしこみ口内を貪る。好きや、好きやと伝えるように、深く深く。ヒカリのモノに手を伸ばす。よかった、反応しとる。「期待しとるん?」「!そんなこと言わせないでよ!」「自分でしたことはあるやろ」「…、そりゃあるけど…シキくんに触られると、俺、ヘンになっちゃうみたい…」殺し文句や。「結界張っとこな。よし、これで外に音が漏れへん。ヒカリの声は俺だけに聞かせてくれればええねん」「…声なんか出さないもん…」「もっとシて、って言わせたるよ」蕾に軽く触れるとビクッと緊張がはしる。「ココもきれいにしとこな」浄化に媚薬を混ぜる。「んあっ、やだ、そんなとこ、だめ」「だめちゃうやろ…怖いか?」ヒカリが俺を見つめる。お互いの目にうつるのは愛しい相手の姿だけ。「だって…こんなの初めてだから…うまくできなくてシキくんに嫌われるかも…」「ヒカリが初めてで俺がどんだけ嬉しいかわかっとらんな。嫌いになるわけないやろ、俺に任せて…」ヒカリに溺れてまうわ…
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