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7. 初めてのふたり
司祭さんの教え
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カミナさんに連れられて教会へ。「ちょうど司祭さんが王都に戻ってるの。癒し魔法の使い手よ。実はロールとキールのパパなの。いろいろ力になってくれるはずよ」ほう、それは助かる。俺には教えてやれへんからな。
ロールさんがお茶を出しながらヒカリに念を押す。「ヒカリ君、いいんですね?辛いことがあるかもしれませんよ」「シキくんが一緒だから」俺への大きな信頼。ありがたいわ。裏切らんように俺ももっと強くならな。「父を呼んできます」ロールさんが出ていくと「ヒカリ君、緊張してる?大丈夫、司祭さんはくだけたお人よ。子どもの頃ずいぶんいたずらしたけど、いつも笑って許してくれたものよ」カミナさんがヒカリの緊張を解くように話しかけてくれる。「やぁ!久しぶりだね、カミナ。で、そちらが…」パパ?「…ママ?だよね…」ヒカリが呟く。せやなママやなぁ。ホンマ謎やわ。「リューです」「ヒカリです」「そうか、いいねぇ、運命の相手。羨ましいねぇ」うん、くだけすぎとるな。ヒカリも口をポカンと開けとるわ。その口に俺のンを…教会で何を考えとんねん。
「真面目な話をしようか。天に還れない魂はね、それぞれいろんな心残りを抱えている。それは家族のことだったり、仕事のことだったり…自分に酷いことをした相手への恨みであったり。癒し魔法はね、抱えているものや囚われていることから魂を解放する魔法だ」心残りをなくす…ヒカリのお役目やったな。あの部屋でのヒカリは見守るだけやったけど、これからは自分でやるんや。「…この魔法を使うとね、どんな想いにも多かれ少なかれ共鳴してしまうのだよ。必然的に恨みも共有することになる」「…恨み…」「そうだ。だからこそ、ヒカリ君を自分に戻してくれる存在が必要なんだ」「…俺に戻してくれる……シキくん、隣にいてくれる?」「…俺以外の誰にもでけへんやろ」何度だって、何だってしたる。ヒカリをヒカリに戻せるのは俺だけや。「お互いを手放さない。君たちは幸せだよ」司祭さんは穏やかに微笑んだ。
ロールさんがお茶を出しながらヒカリに念を押す。「ヒカリ君、いいんですね?辛いことがあるかもしれませんよ」「シキくんが一緒だから」俺への大きな信頼。ありがたいわ。裏切らんように俺ももっと強くならな。「父を呼んできます」ロールさんが出ていくと「ヒカリ君、緊張してる?大丈夫、司祭さんはくだけたお人よ。子どもの頃ずいぶんいたずらしたけど、いつも笑って許してくれたものよ」カミナさんがヒカリの緊張を解くように話しかけてくれる。「やぁ!久しぶりだね、カミナ。で、そちらが…」パパ?「…ママ?だよね…」ヒカリが呟く。せやなママやなぁ。ホンマ謎やわ。「リューです」「ヒカリです」「そうか、いいねぇ、運命の相手。羨ましいねぇ」うん、くだけすぎとるな。ヒカリも口をポカンと開けとるわ。その口に俺のンを…教会で何を考えとんねん。
「真面目な話をしようか。天に還れない魂はね、それぞれいろんな心残りを抱えている。それは家族のことだったり、仕事のことだったり…自分に酷いことをした相手への恨みであったり。癒し魔法はね、抱えているものや囚われていることから魂を解放する魔法だ」心残りをなくす…ヒカリのお役目やったな。あの部屋でのヒカリは見守るだけやったけど、これからは自分でやるんや。「…この魔法を使うとね、どんな想いにも多かれ少なかれ共鳴してしまうのだよ。必然的に恨みも共有することになる」「…恨み…」「そうだ。だからこそ、ヒカリ君を自分に戻してくれる存在が必要なんだ」「…俺に戻してくれる……シキくん、隣にいてくれる?」「…俺以外の誰にもでけへんやろ」何度だって、何だってしたる。ヒカリをヒカリに戻せるのは俺だけや。「お互いを手放さない。君たちは幸せだよ」司祭さんは穏やかに微笑んだ。
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