確率は100

春夏

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7. 初めてのふたり

幸せは壊させない

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「今夜の宿は?」「まだ決めてないねん。まずはカミナさんに報告と思て」「そっか、じゃここに泊めてあげる。お祝いしましょ」ありがたく受け、買い出しへ。俺と手を繋いで物珍しそうにキョロキョロするヒカリ。あー、まったくもってホンマに可愛ええ。「そうだ、アタシの幼馴染を呼んでもいい?きっと2人の力になってくれる」カミナさんが以前言っていたこと…転移者はその力に溺れて幸せになれない。ヒカリは転移者や、だからって誰かの駒なんかにさせてたまるか。「よろしく頼むわ」ヒカリは俺たちの話にキョトンとしとる。わからんでええねん。ヒカリが幸せでいられるよう、俺が守ったる。「さ、ヒカリ君、美味しいものいっぱい買って帰ろうね」「やった!」嬉しそうに笑った。

帰宅してテーブルにご馳走を並べていると来客が到着。女性と男性?いや、女性2人やな。「こんばんはー。頼まれてたもの持ってきたよ」教会の神父?のロールさんとギルドの職員キールさん。2人は姉妹だそうだ。「君がリュー君かな、カミナがいろいろ世話になったね」ん、ヤキモチが再発や、いろいろ、なんて余計なこと言いよってからに。ヒカリの頭を撫でて「世話ンなったんは俺の方です。おかげでヒカリに会えた」「聞いてるよ、運命の相手だってね。ヒカリ君?よろしくね」ヒカリも機嫌を直してニッコリ。可愛ええ。
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