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春夏

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7. 初めてのふたり

カミナさんにヒカリを会わせました

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いろいろと用事もあるけどまずはカミナさんを訪ねる。「ヒカリを見つけられたのもカミナさんが教えてくれた魔法のおかげやねんで」「じゃ俺もお礼言わなきゃだね」「せやな。リューの運命の相手です、って言うたって」通りがかりの人に尋ねながら住まいを探し当てる。「リュー!……良かった、会えたのね」「せや!ホンマにカミナさんのおかげや。ありがとう」「…えっと…俺、ヒカリです。シキくんの運命の相手です!」なんや強調しとるな。まだヤキモチ続いとったん。苦笑して「せやねん。よろしゅう」と挨拶して部屋に通される。

「ヒカリ君?いつからこの世界に?」「昨日です」「え?!」「気づいたら森にいて…シキくんに助けてもらいました」「じゃ、リューがここまで来たのって本当に最高のタイミングだったのね」やっぱりカミナさんにはシキがリューに聞こえとるみたいやな。ヒカリに思う存分シキと呼んでもらえるわ。2人だけに通じる名前、最高やな。「せやねん。ファンドに出くわしたらしゅうて、どんどん森の奥へ行ってもうてた」「そうか、それでこんなあちこち怪我して。治してあげる。ヒーリング」ヒカリが淡く光ったと思うと傷が消えとった。俺には適性がなく治療の魔法は使えへん。「うわっ!すごい、治ってる!すごい、カミナさんありがとう!シキくん見て、治った!」頬を撫でて「うん治っとるな、可愛ええよ」と言えば「…だからー、恥ずかしいってば…」と真っ赤になった。「……もうなんなのこの子!かわいすぎ、食べちゃいたい!」「!あかんよ、絶対あかん!俺のモンに手ェ出さんといて!」「アハハ、冗談よ。リューの大事な人だもんね。ヒカリ君、リューと仲良くね」赤い顔のままヒカリは優しく微笑んだ。
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