確率は100

５. ランクアップ

薬の作り方を教わります

カミナさんと別れてギルドへ。まずは寝泊まりの確保や。表通りの薬屋が従業員を探しとって、薬の作り方も教えてくれるという。自分で作れたら安上がりやな。場所を聞いて訪ねてみた。
「仕事と依頼で１日おきか、構わないよ。依頼で外に出るときについでに採集してくれるかい？」「もちろんや。住み込みでええんですか？」この世界にはウチの両親のように男同士の夫夫もおれば、カミナさんちのように女同士の婦婦もおる。この薬屋は男女の夫婦、２人とも薬師だそうだ。まだ若そうな２人、ヤリたいこともあるやろ、邪魔ちゃうかな。「大丈夫、部屋も余ってるし。まぁ、なんだ、あれだったら結界はってもらえば…使えるかい？」奥さんの顔が赤くなっとる。やっぱエロエロなのは冒険者だけなんやろか。「はい、使えます。ほなよろしゅう頼んます」「準備しておくからね、今夜から泊まっていいよ」このときはまさかここに１年も居ることになるとは思いもせんかった。

薬屋の仕事は簡単じゃない。薬草をすり潰すのにも細心の注意を払う。すり潰しすぎてもあかんし足らんのもあかん。１束から練習して及第点をもらうまでに何日もかかってもうたけど、だんだんコツを掴んで今ではまとめてでけるようになった。初めて自分でポーションを作れた時はホンマ嬉しかったわ。依頼もこなしとる。木の伐採、ってやつを受けたら、ツリングっつー名前の動く木の魔獣やったのにはたまげた。伐採ってなんやねん。でもこれが上等な家具の材料になるんやて。

そうこうしとる間にひと月。カミナさんにまだここにいることを告げる。「じゃあ今夜は夜の探索しましょ」薬屋の夫婦に明日の朝まで戻らないことを告げると「ちょうどいい、この花を探してきて」と夜にしか咲かない花の採集を頼まれた。「これは避妊薬になるんだ。妻も飲んでる。まだ２人で楽しみたいからね」…せやろな。結界張らなならん日がちょくちょくあるしな。「冒険者は教会で避妊魔法をかけてもらうんだよ。リューは大丈夫？」へぇ、教会ってそんなこともしてくれるんかい。「…えっと、俺は挿れる方専門なんで」ん？なんや、ちょっと嬉しそうやけど？「そうか、でも気をつけるんだよ。冒険者には乱暴なやつもいるからね」せやな、後ろの処女はなんとしても守らな。

先に花を探す。すべきことをし終えてこその楽しい時間や。「カミナさんも避妊魔法かけてもろてんのん？」「もちろん。大事なことだもの。子どもが欲しくなったら解いてもらえるのよ。あ、これじゃない？群生してる。ツイてるわね」「おぅ、早よ見つかってよかったわ」「…まだ時間たっぷりあるよ…」「またそないエロい顔して、なにを期待してるん？」「わかってるくせに。もうお預けしないで」夜の探索は早々に終了。テントを出して結界張って準備オッケーや。