確率は100

４. カミナさんとの出会い

話しながら索敵します

「索敵を忘れないでね」「ん。スコープ！」話を続けながらの索敵はなかなか難しい。これもでけるようにならんと。「大丈夫、そのうち慣れるよ。アタシもしてるから、もしリューが気づいてなかったら教えてあげるし」「よろしく頼んます」「…で、それからは？」「教会で鑑定してもろたら確率が100やってん。両親が運命の相手同士やから他の人より高いんやろ、て」「あぁ、何か秀でたところが出やすいっていうよね」「…元の世界で気になる奴がおってん。３回しか会うたことないし、少し話しただけで名前も知らん。俺より先に死んどって、神様のとこで俺みたいに急に死んだ奴の心残りを晴らす役目をしとった」「へぇ、そんなお役目があるんだ。リューはまだ若かったんだから…」「まぁ、親とか世話ンなった人らに挨拶したいとか、人に見られたないもん捨てたりとかそんなもんや…ん！上？」「そう、あれは鳥の魔物スパロ。剣じゃ届かないから魔法で攻撃してごらん」

「やってみる！ファイア！」俺の火は羽をかすった。「見てて、ニードル！」カミナさんの手から針のような魔法がとぶ。片方の羽を貫通しスパロが落ちてきた。「リュー！」「おう！」ここなら剣で戦える。難なく倒した。「ファイアでもいいけどこっちの方が効率がいい。ファイアが得意なら敵を包むくらいの大きさの火を出すか数を増やして」「攻撃魔法はまだ火と水しか使えへんねん」「まだまだ知らない魔法もたくさんあるよ。アタシもなるべくいろいろ使うようにするから、気になる魔法があったら教えてあげる。でも使えるようになるかどうかはわからない。リューとの相性もあるしね」「せやな、けどいろいろ教えたってください。強くなりたいねん」