27 / 30
9. ※
9-3 最後の男に
しおりを挟む
泡だらけの手がお互いの体を滑る。将真の知らない男の手によって性感帯に仕上げられた貴大の胸の突起を、明確な嫉妬とともに将真が捻り上げる。貴大からこぼれる吐息に将真の心が乱れる。貴大の初めての男になりたかった。それが叶わないのなら貴大の最後の男になってやる。将真の指が貴大の昂りに触れた途端にそれが弾けた。
「…あ…やだ…僕…」まだほとんど何もしていないというのに。「…好きな人とシてるんだって思ったら…」早すぎた自分を恥じるように俯く貴大の顔を上げさせる。「…そうだよ。好きな人とシてるんだから恥ずかしいことないだろ。俺ももうヤバい。俺だって好きな人とシてるんだから」「将真…好き、大好き」キスを求める貴大のそこはまた形を持って将真と擦れあった。貴大の指が輪を作って将真を煽る。慣れた体は簡単に将真の指を受け入れた。
唇を噛んで声を漏らすまいと堪える貴大に将真は泣きたくなる。こんなふうにしてきたのか、させられてきたのか。「…貴大、声、聞かせて。貴大のことちゃんと教えて」噛み締められていた唇が躊躇うように開いて…甘い喘ぎが将真の耳を揺らした。
「…あ…やだ…僕…」まだほとんど何もしていないというのに。「…好きな人とシてるんだって思ったら…」早すぎた自分を恥じるように俯く貴大の顔を上げさせる。「…そうだよ。好きな人とシてるんだから恥ずかしいことないだろ。俺ももうヤバい。俺だって好きな人とシてるんだから」「将真…好き、大好き」キスを求める貴大のそこはまた形を持って将真と擦れあった。貴大の指が輪を作って将真を煽る。慣れた体は簡単に将真の指を受け入れた。
唇を噛んで声を漏らすまいと堪える貴大に将真は泣きたくなる。こんなふうにしてきたのか、させられてきたのか。「…貴大、声、聞かせて。貴大のことちゃんと教えて」噛み締められていた唇が躊躇うように開いて…甘い喘ぎが将真の耳を揺らした。
1
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

菊松と兵衛
七海美桜
BL
陰間茶屋「松葉屋」で働く菊松は、そろそろ引退を考えていた。そんな折、怪我をしてしまった菊松は馴染みである兵衛に自分の代わりの少年を紹介する。そうして、静かに去ろうとしていたのだが…。※一部性的表現を暗喩している箇所はありますので閲覧にはお気を付けください。


寡黙な剣道部の幼馴染
Gemini
BL
【完結】恩師の訃報に八年ぶりに帰郷した智(さとし)は幼馴染の有馬(ありま)と再会する。相変わらず寡黙て静かな有馬が智の勤める大学の学生だと知り、だんだんとその距離は縮まっていき……
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。

ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;

初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる