6 / 30
2.
2-3 ヤバい
しおりを挟む
side 将真
あーあ、行くの面倒になってきた。持ち帰るのもどうでもいい。でも約束しちゃったしなぁ。まだ2時間もあるじゃん。図書館で課題でもやるか。昨日おばさんとこ泊まったから着替えもしたいけど、帰ったら出かける気が失せそうだ。この格好で充分だよな。ちょっと顔出してさっさと帰るか。
課題をキリのいいところまで終わらせたら時間ギリギリに店に着いた。…ん?店の前に1人の男。ビラを確認してるみたいだ。コイツも新歓か?声をかけたら顔を上げて俺を見た。…え…なにコイツ…ヤバい、かわいい…。「俺も行くから一緒に行こ」先にたって階段を上るとあとから黙ってついてくる。うわ、今日来てよかった。
あまりの嬉しさに知里に抱きついてしまった。昨日の知里の言葉の意味が今ならわかる。うん、たしかに俺の好み、どストライク。落としてみせる、と宣言したら知里が心底嫌そうな顔をした。
新歓コンパが始まった。この2時間で近づけるだろうか。こんなことになるなら着替えてくるんだった。名前は…中村貴大。うん、とりあえず自己紹介から始めようか。
あーあ、行くの面倒になってきた。持ち帰るのもどうでもいい。でも約束しちゃったしなぁ。まだ2時間もあるじゃん。図書館で課題でもやるか。昨日おばさんとこ泊まったから着替えもしたいけど、帰ったら出かける気が失せそうだ。この格好で充分だよな。ちょっと顔出してさっさと帰るか。
課題をキリのいいところまで終わらせたら時間ギリギリに店に着いた。…ん?店の前に1人の男。ビラを確認してるみたいだ。コイツも新歓か?声をかけたら顔を上げて俺を見た。…え…なにコイツ…ヤバい、かわいい…。「俺も行くから一緒に行こ」先にたって階段を上るとあとから黙ってついてくる。うわ、今日来てよかった。
あまりの嬉しさに知里に抱きついてしまった。昨日の知里の言葉の意味が今ならわかる。うん、たしかに俺の好み、どストライク。落としてみせる、と宣言したら知里が心底嫌そうな顔をした。
新歓コンパが始まった。この2時間で近づけるだろうか。こんなことになるなら着替えてくるんだった。名前は…中村貴大。うん、とりあえず自己紹介から始めようか。
1
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

菊松と兵衛
七海美桜
BL
陰間茶屋「松葉屋」で働く菊松は、そろそろ引退を考えていた。そんな折、怪我をしてしまった菊松は馴染みである兵衛に自分の代わりの少年を紹介する。そうして、静かに去ろうとしていたのだが…。※一部性的表現を暗喩している箇所はありますので閲覧にはお気を付けください。

寡黙な剣道部の幼馴染
Gemini
BL
【完結】恩師の訃報に八年ぶりに帰郷した智(さとし)は幼馴染の有馬(ありま)と再会する。相変わらず寡黙て静かな有馬が智の勤める大学の学生だと知り、だんだんとその距離は縮まっていき……
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。

初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。


太陽に手を伸ばして
切島すえ彦
BL
芸能界でトップクラスの事務所「サニースターズ」の若き社長、桐生陽翔。明るく爽やかな性格と抜群のリーダーシップで、多くのタレントやスタッフから信頼される彼は、まるで太陽のような存在だった。
その事務所に所属する若手タレント、望月涼は、鳴かず飛ばずの自分に焦りを感じながらも、桐生に憧れ、彼に認めてもらうことを目標に奮闘していた。だが、自分の実力不足に落ち込む日々が続き、やがて劣等感と限界を抱えるようになる。
そんなある日、桐生との会話の中で涼の本音が溢れ出す。「社長に好きになってもらいたい」――その告白をきっかけに、二人の関係は主従の枠を超え、新たなステージへと進む。
桐生の優しさに触れるたびに、涼は自分の弱さを受け入れながら成長し、桐生もまた、涼の純粋さに惹かれ、次第に心を寄せていく。
業界の厳しさの中で、互いに寄り添いながら新たな道を歩む二人――これは、明るい天然社長と、彼に認められたい一心で頑張るタレントの間で生まれる、甘く情熱的なラブストーリー。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる