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1話、魔法少女との出会い
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みやび、風上雅って言うんだよ!
ポニーテールの似合う小学五年生!いえーい!
魔法使いのおじさんと仲良くなってしばらくだけど、彼は本当に魔法使い?
私も魔法少女になれるかな?
次回、雅死す!
え!みやび死ぬんですか!?
という夢を見ました。
魔法使いのおじさんてなんでしょう、なんだか危ない響きがします。
やだなーなんであんな次回予告風死亡予告の夢を見るんでしょうか。
最悪な1日です。
みやびはピンク色のうさぎさんパジャマをもそもそ脱ぎながら、お洋服を着替えます。
「ママー、パパー、おはよーだよー!」
パタパタと階段を降りて、洗面所へ。
くしくし、と歯を磨き髪の毛をセット。
うん、今日のポニテも決まってる!いえーい!
「今日は私の実家からお野菜届いたから、朝から煮物ですよ」
「えー!みやび、野菜やだー!」
「雅、霞谷のお野菜美味しいだろう?」
「みやびきらーい!パパ食べてー!」
ご飯をちょちょいと食べたみやびは、お野菜をそのまま残して立ち上がります。
「ごちそうさまでした!行ってきますだよ!」
「え?あらもうこんな時間、気をつけていくのよ?」
「はぁい!」
お気に入りのスニーカーを履いて、家を出ます。
そしてそのまま隣の家の扉を叩きました。
「紅ちゃーん!おーはよー!」
「はいはい今いくし、ちょっと待ってろ」
ちょっと待って出てきたのはお隣さん、幼なじみ、同級生の春間紅ちゃん。
肩までのロブカットボーイッシュ、短いスカートにスパッツの女の子!いえーい!
紅ちゃんとお話ししながら、最近ハマっている手作りのお菓子を食べながら学校に向かいます。
今日はクッキー!いえーい!
今日は少し違う道から行く、という紅ちゃんについていきながら、商店街の中を通ります。
最近人の少ない商店街は、あまり近寄っちゃいけないって言われるんだけど、近道なのかな?
「朝だからかな?あんまりお店やってないねー?」
「オレ知ってるし。これ、倒産って言うんだってよ」
「うん?パパ?」
「父さんじゃないし。あんまりお客さん来ないから、お店やめちゃうんだって」
「えー!じゃあそこのお肉やさんやめちゃったの!?お店やめたらお肉食べられないんだよ!?」
「他の店で買えるし」
「そっかー!」
そんな会話をしながら、商店街の途中で角を曲がる。
「ここをいけば近道だし!いくよ!」
「ここ?行き止まりだよ?」
「あの塀を登る!」
「無理じゃない!?みやびまだ小学生なんですけど!?」
無理じゃないし!紅ちゃんはランドセルを塀の向こう側へ投げました!
そしてそのまま勢いをつけてジャンプ!
塀に捕まった紅ちゃんは、そのままブラブラと足をぶらつかせてます。
「……無理じゃない?」
「雅!はやく足を持ち上げろし!」
「え!ごめんなさい!」
なんで怒られてるの?
みやびは頭を傾けながら、紅ちゃんの足を持ちます!
「よいしょー!」
「あ、スパッツからキツネのおぱんつ透けてるよ!」
「どこ見てんだし!?」
「ぐへへー、カッコいい紅ちゃんの可愛いおぱんつだよー!」
「もー!雅は変態だし!!」
塀の上に登れた紅ちゃんに、ランドセルを渡します。
それを向こう側に投げ捨てた紅ちゃんは、みやびに手を差し伸べます。
「よーし!ジャンプするんだよー!いえーい!」
どしゃ。
あ、あれ?
全然届かないよ?
「何遊んでるんだし!」
「え、や、真剣だよ!?」
全然届かないよ!?
このままだとみやびだけ遠回りで、遅刻しちゃう!
「そうなったら、ランドセルだけ学校にある変なやつだし。あれ?雅帰ったのか?みたいな」
「やだー!たすけてー!」
「……何をしているんですか?」
「うひやぁ!?」
後ろから、女の子に声をかけられました!
紅ちゃんより短髪、モコモコのパーカーに本を抱えた女の子!
メガネかけてるね!同い年かな?
どこからきたのかな、あの何屋さんかわからないオシャレな建物かな?
「……ここ、扉開きますよ?」
「え?」
そういうとメガネちゃんは、みやびたちのすぐ横の塀を押して、扉を開けました。
「……危ないですよ?」
ポニーテールの似合う小学五年生!いえーい!
魔法使いのおじさんと仲良くなってしばらくだけど、彼は本当に魔法使い?
私も魔法少女になれるかな?
次回、雅死す!
え!みやび死ぬんですか!?
という夢を見ました。
魔法使いのおじさんてなんでしょう、なんだか危ない響きがします。
やだなーなんであんな次回予告風死亡予告の夢を見るんでしょうか。
最悪な1日です。
みやびはピンク色のうさぎさんパジャマをもそもそ脱ぎながら、お洋服を着替えます。
「ママー、パパー、おはよーだよー!」
パタパタと階段を降りて、洗面所へ。
くしくし、と歯を磨き髪の毛をセット。
うん、今日のポニテも決まってる!いえーい!
「今日は私の実家からお野菜届いたから、朝から煮物ですよ」
「えー!みやび、野菜やだー!」
「雅、霞谷のお野菜美味しいだろう?」
「みやびきらーい!パパ食べてー!」
ご飯をちょちょいと食べたみやびは、お野菜をそのまま残して立ち上がります。
「ごちそうさまでした!行ってきますだよ!」
「え?あらもうこんな時間、気をつけていくのよ?」
「はぁい!」
お気に入りのスニーカーを履いて、家を出ます。
そしてそのまま隣の家の扉を叩きました。
「紅ちゃーん!おーはよー!」
「はいはい今いくし、ちょっと待ってろ」
ちょっと待って出てきたのはお隣さん、幼なじみ、同級生の春間紅ちゃん。
肩までのロブカットボーイッシュ、短いスカートにスパッツの女の子!いえーい!
紅ちゃんとお話ししながら、最近ハマっている手作りのお菓子を食べながら学校に向かいます。
今日はクッキー!いえーい!
今日は少し違う道から行く、という紅ちゃんについていきながら、商店街の中を通ります。
最近人の少ない商店街は、あまり近寄っちゃいけないって言われるんだけど、近道なのかな?
「朝だからかな?あんまりお店やってないねー?」
「オレ知ってるし。これ、倒産って言うんだってよ」
「うん?パパ?」
「父さんじゃないし。あんまりお客さん来ないから、お店やめちゃうんだって」
「えー!じゃあそこのお肉やさんやめちゃったの!?お店やめたらお肉食べられないんだよ!?」
「他の店で買えるし」
「そっかー!」
そんな会話をしながら、商店街の途中で角を曲がる。
「ここをいけば近道だし!いくよ!」
「ここ?行き止まりだよ?」
「あの塀を登る!」
「無理じゃない!?みやびまだ小学生なんですけど!?」
無理じゃないし!紅ちゃんはランドセルを塀の向こう側へ投げました!
そしてそのまま勢いをつけてジャンプ!
塀に捕まった紅ちゃんは、そのままブラブラと足をぶらつかせてます。
「……無理じゃない?」
「雅!はやく足を持ち上げろし!」
「え!ごめんなさい!」
なんで怒られてるの?
みやびは頭を傾けながら、紅ちゃんの足を持ちます!
「よいしょー!」
「あ、スパッツからキツネのおぱんつ透けてるよ!」
「どこ見てんだし!?」
「ぐへへー、カッコいい紅ちゃんの可愛いおぱんつだよー!」
「もー!雅は変態だし!!」
塀の上に登れた紅ちゃんに、ランドセルを渡します。
それを向こう側に投げ捨てた紅ちゃんは、みやびに手を差し伸べます。
「よーし!ジャンプするんだよー!いえーい!」
どしゃ。
あ、あれ?
全然届かないよ?
「何遊んでるんだし!」
「え、や、真剣だよ!?」
全然届かないよ!?
このままだとみやびだけ遠回りで、遅刻しちゃう!
「そうなったら、ランドセルだけ学校にある変なやつだし。あれ?雅帰ったのか?みたいな」
「やだー!たすけてー!」
「……何をしているんですか?」
「うひやぁ!?」
後ろから、女の子に声をかけられました!
紅ちゃんより短髪、モコモコのパーカーに本を抱えた女の子!
メガネかけてるね!同い年かな?
どこからきたのかな、あの何屋さんかわからないオシャレな建物かな?
「……ここ、扉開きますよ?」
「え?」
そういうとメガネちゃんは、みやびたちのすぐ横の塀を押して、扉を開けました。
「……危ないですよ?」
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