破滅する大地と愚者たち

Szak

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愚者と異変の前兆

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この異変は起こるべくして起きたというのが正しい、なぜならこの異変の起こる前に前兆として海の水かさが増し地鳴りが起きていたのにも関わらず人々は気のせいだろと言い暮らしていたのだから。遠呂知と翡翠が気づくのが遅かったのは動物を狩る以外に拠点の外に出ることがなかったためだとされている。


 「くっそたれが、なんでこうも実験体が消えるたびに天災が起きるのだ!」


 「また、失敗したんですか?あなたはこの星を殺す気ですか!」


王族も知らない辺境にあるとある研究施設で怒鳴り合う2人がいた。

この2人は星の加護について研究していたはずなのだが、いつしか星の加護の研究ではなく、精霊のようなものを研究しはじめていた。最初の異変ですでに遠呂知と翡翠に見放されてしまった星には生物は存在しない。
彼女らはいまだに精霊がこの星にいると信じて病まないが精霊もいない星は寿命を迎えるだけである。
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