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しおりを挟む「姫……姫……姫……!!」
フィランは何度も何度も腕の中の存在を確かめるように名前を呼びながら口付ける。
何もかもが信じられなかった。まさかこんな奇跡が自分の身に起きるなんて。
エリーシャの柔らかく甘い唇。触れるだけでは到底満たされず、フィランは夢中で舌を絡ませ混ざり合った二人の唾液を吸った。
「フィラン様……」
とろんと蕩けた顔で自分を見上げるエリーシャに、どうしようもない劣情が暴発しそうになる。
(駄目だ……まだ……まだ足りない……)
身体中に触れて確かめたい。自分を受け入れてくれている事を。
そしてこの滑らかな肌に一つ残らず自分の痕を残したい。
「フィラン様……恥ずかし……」
フィランの手で生まれたままの姿にされたエリーシャは顔を赤らめ身を捩る。
「私にすべて見せて下さい。あなたの身体の隅々まで愛したい。」
エリーシャは躊躇いながら自身を隠すように抱いていた腕を解いた。
フィランの目に映ったのは薄桃色の乳輪と、同じ色の小さな突起。
下生えは薄く細く、透けて見える割れ目に下腹部がズンッと重くなる。
フィランは体重をかけないようにエリーシャに重なり、薄桃色の突起を親指の腹でふにふにと優しく捏ねた。すると次第にそれは存在を主張し始める。
「ゃ……ぁん……」
愛しい人が自分の愛撫で初めて上げた小さな小さな甘い声。
フィランの理性の箍が外れた。
白く柔らかな二つの膨らみを大きな手の中に収め、指の腹で突起を捏ねながらもう片方を口に含んだ。
「ぁっ…!あっ!あん!」
生温かい舌が生き物のようにエリーシャの乳房を這う。
(嘘みたい……フィラン様が私にこんな……)
想像の中のフィランはこんな時でも冷静さを失わなかった。
けれど今の彼の表情には余裕がなく、息遣いも荒い。
ひとしきり乳房を堪能したあとフィランはエリーシャの身体中に唇を落として行く。
フィランの唇と舌が全身を這い回り、エリーシャはその度に何度も身体を震わせた。
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