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7章
37ー6 リュカ
しおりを挟む連れて行かれた先は広い敷地に建つファーレン伯爵の本邸より少し離れた場所に建つ別棟だった。
「さぁ、新しい家族が待ってるよ。」
そう言われて足を踏み入れた屋敷には三人の少年が暮らしていた。
一番年上が十四歳のトロイ。十二歳のニコとノア。僕は一番年下だった。
屋敷の中は品の良い調度品で揃えられていて、人が囚われているなんてとても思えない。
「三人に色々教えて貰うんだよ。私は夜に顔を出すからね。」
そう言って伯爵は本邸の方へ戻って行った。
「…あ、あの、よろしくお願いします。リュカといいます。」
「ああ……。」
三人は驚くでもなく、かといって仲良くするでもなく、ただ淡々とここでの暮らしについて教えてくれた。
ここでの暮らしは基本自由だった。朝は好きなだけ寝ていても構わない。食事の支度は自分達で行い、片付ける。日中の過ごし方も自由だ。ただ絶対に守らなければならないのはこの屋敷から出てはならない事だった。
そして必ず夕方にはお風呂に入り、身体を綺麗にしておかなければならない。伯爵のために。
ファーレン伯爵は夜遅くにこの屋敷にやってくる。本邸に住む奥方と娘達が眠ってから。
そして始まるんだ。悪夢のような時間が…
「……んっ……あ………あーっ!!」
トロイの顔が苦痛に歪む。
ファーレン伯爵の上に乗せられ、僕達に向かって大きく股を開かされたトロイは、その小さな蕾の中に筋の浮き上がる程に膨張した伯爵自身を飲み込んでいる。
痛みに歪む顔は揺さぶられる度に少しずつ溶けて行き、二人が繋がる場所からは湿った音が響く。
「…くっ…今日はすごいなトロイ……三人に見てもらえて嬉しいのか?お前は本当に素直で可愛い子だ。」
トロイは恥ずかしさで顔を横に向ける。
「ニコ、ノア、さあこっちにおいで。」
呼ばれた二人は伯爵の側に跪く。
「さぁ、二人でトロイを導いてあげなさい。」
伯爵の言葉を合図に二人はトロイの白く滑らかな肌に舌を這わせて行く。ニコとノアの柔らかい舌が桃色の小さな突起に触れる度にトロイは何かを堪えるような声を上げ、腰をくねらせる。
「私の可愛いリュカ…よく見ておきなさい。いつか君もこんな風にたっぷりと愛してあげるからね。まだ君が幼い身体なのが本当に残念だよ。」
そして伯爵の上で一際大きく揺さぶられたトロイの薔薇色に染まる昂りから、白い液体が勢いよく放たれる。トロイはだらしなく口を開け、悲鳴ともつかぬ声を上げながらガクガクと身体を震わせた。
「おやトロイ、駄目じゃないか先に…まだ私は全然足りていないよ?」
そう言うと伯爵はトロイの両手首を後ろに引くように持って彼を立たせ、激しく腰を打ち付け始めた。
「あ゛っ!あ゛ーー!!!」
だらだらと涎を垂らすトロイに伯爵はうっとりと微笑み、やがて自身も達した。
その後伯爵はニコとノアの身体を丹念に愛撫し、二人の達する瞬間を見て満足したのかベッドから下りた。
「リュカ…少し驚かせてしまったかな?でも大丈夫。次はリュカをたくさん可愛がってあげるからね。」
僕の頬を優しく撫で、笑いながら伯爵は部屋を後にした。
部屋に残ったのは白濁とした液にまみれた三人と、絶望する僕。
その時気付いた。僕達四人はそっくりだ。
金色の髪に青い瞳。
僕は目の前の三人がまるで未来の自分に見えた。
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