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3章
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しおりを挟む「……あぁ……んっ……んんっ……やぁぁっっ」
蜜を溢れさせて開く花弁の一枚一枚をゆっくりと舌でなぞられて腰が跳ねる。ぴちゃぴちゃと聞こえる音に彼の形の良い唇が私の蜜口をどうしているのかを想像させられ、その卑猥さが頭を蕩けさせ更に蜜が溢れて行く。
つぷっ、と一際いやらしい音で彼の細く長い指が埋められようとしているのがわかる。
「あぁぁんっ!ユリシス様……だめぇ!」
ユリシス様は指を沈めてゆるゆるとかき回し、熱くぬめる肉の感触を味わっている。
「すごいよマリー……。こんなに蕩けて…そんなに気持ちいいの?……嬉しい。」
ユリシス様の吐息は切なく苦しそう。
けれどその顔は恍惚として、恐ろしい程に美しい。
「ユリシス様……。」
「マリー、お願いだから名前で呼んで。ユリシスでも、君の好きな呼び方でもいい。君だけの私の名前を呼んで?」
私だけの名前。恋人同士に許される特別な…。
そんな大切な事を私に許してくれるの?
ユリシス様は待ち遠しそうに私を見つめている。
「………ユーリ…………?」
私の呼ぶ声にユリシス様は泣きそうな顔で微笑む。
「嬉しい……マリー、もっと呼んで?」
そう言うとユリシス様は蜜口に埋める指を増やし、抽挿を始める。ちゅぷ、ぐぷ、ちゅぷと部屋中に音が響き、私は快楽と羞恥に喘ぐ。
「あ、あんっ!!ユーリ、それだめなの……お願い……もうだめ……あぁん!」
二本の指が速さを増して私のいいところを擦り、響く音はどんどんと大きくなる。
蜜口の上の小さな赤い蕾を口に含まれ転がされると、経験したことのない何かが押し寄せようとしていた。
「ユーリ、怖い、怖いの。こんなの初めてでわからないの!ユーリ!ユーリっ!!!やあぁぁぁん!!!」
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