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しおりを挟む「今回の件さえなければ、私たちは三ヶ月前の夜会で婚約を発表する予定だった。少し遅くなったが、皇太子エミルはルツィエル・コートニー侯爵令嬢と婚約する」
少しの間があり、パチ、パチとまばらに拍手が湧いた。それも派閥を同じくする貴族からの同情票みたいなもの。
歓迎されるとは思っていなかったが、これは想像以上だ。
けれど誰もがその才を認め憧れるフェレンツ帝国の皇太子妃となるのだ。
こんなことくらいでめげてはいられない。
私は思い切り胸を張り、貴族たちに向かってゆっくりと、細部まで注意を払いながら礼をした。
そして顔を上げ、ひとりひとりと目を合わせるように微笑む。
もう他人に惑わされたりはしない。
私がエミル殿下に選ばれたのは、コートニー侯爵家の娘だからじゃない。
彼が私を愛し、求めてくれたから。
それを理解されたいからと、あえて声に出して説明するのは愚かなこと。
私は私のやり方で証明していけばいい。
最後にエミル殿下に視線を移すと、彼は目を細め、微笑みながら私を見つめていた。
*
最愛の息子と同じ美しい銀の髪を揺らしながら私の手を引く陛下。
半ば強引に退出し、お互いの住む宮殿まで来たのはいいものの、どうするつもりなのだろう。
それに──
(まさか、すべてを知っていたなんて)
陛下が貴族たちの前で言った言葉が脳裏に浮かぶ。
まだ陛下が皇太子だった頃、なんとしてでも私を陛下に嫁がせたかった父は、ありとあらゆる手を使った。
しかしどうやってもそれが叶わないと悟るや否や、今度は遠いザマザルへ嫁げと言い出した。
悲しかった。
ザマザルへ行けばもう二度と陛下に会うことはできなくなる。
けれどそう思うのと同時に、彼が他の誰かと幸せに微笑み合う姿を見なくて済むと思った。
だから最後に残る未練を断ち切るためにお別れをしに行ったのだ。
まさか、その行動が結婚に繋がるなんて思いもせずに。
だがなんの憂いもなく、心の底から幸せだと思えた日々はほんの短い間だった。
皇太子妃となった私に、父からの要求は日ごと増していった。
そのすべてがプラーシル公爵家に利益をもたらすよう後押ししろというもの。
そんなことできるはずもない。
だって父がどういう人間なのかは嫌というほど知っていたから。
侍女のソーニャが裏切ったのも父の仕業だとすぐにわかった。
なぜなら父は私の元を訪れるたび、品定めするように彼女を見ていたから。
可愛がっていた侍女だった。
けれど彼女が陛下と関係を持ったことを知り、自分でも恐ろしいほどの憎しみが湧いた。
力の限り引っ叩いて、罵って、すぐにでも追い出してやりたかった。
けれどできなかった。
背後に父がいることが知られたら、廃妃になるかもしれないから。
例えそうはならなかったとしても、ただでさえ父のことで心労の絶えない陛下の心を失ってしまいそうで怖かった。
だから黙って耐えることしかできなかったのだ。
陛下は私の手を引いたまま自宮の庭へ進んで行った。
たどりついたのは、彼と初めて出会った場所。
「陛下はすべて知っていらしたのですか」
「当時、プラーシル公爵を疑ったが証拠が掴めなかった。だが長い時間をかけてようやくすべてが繋がった」
陛下がずっと父を見張っていたことは容易に想像がつく。
しかし父もそんなに簡単に尻尾を見せるような男ではない。
だからこんなにも時間がかかってしまったのだろう。
「今回のことを含め、罪を負うのはプラーシル公爵家と私だけで十分です。陛下が責任を感じ、帝位を退く必要はどこにもありません」
「私は別に責任を取って辞めるわけではない。君との二十八年を取り戻すために辞めるんだ」
「いったい……なにをおっしゃっているのです」
「もっと早くこうすれば良かった。私たちの宝物は思った以上に成長していたようだし、可愛い嫁も自力で見つけてきたし」
『私たちの宝物』
彼がそんな風にエミルを表現したことに驚いた。
ただでさえ感情を表すことの少ない彼と、ソーニャの件以降、エミルが生まれたあとも素直に向き合えずにいたから。
けれど、彼の中にはちゃんと、愛があったのだ。
「公爵のことも……どんな親でも子にとっては親だろう。だからくたばるのを待っていたんだが……これ以上放置することは無理だった。すまない」
「まさか……私のために父のことを放っておいたのですか」
陛下は困ったように微笑んだ。
「私の元に嫁いだせいで、ひどい目にあわせてしまった。だからせめて、この帝国で最高の女性に与えられる称号をできるだけ長く君だけにと……そう思っていた」
「陛下、そんな……私は──」
「帝位を退き、ただの人となる私と生きるのは嫌か?」
そんなの、嫌なわけがない。
「いいえ……ずっと、ずっとお側におります。例え陛下が嫌だと言っても。それに」
「なんだい?」
「陛下はただの人になるのではありません」
「ん?」
「私だけの『妖精さん』に戻るのです」
陛下は驚いたように目を見開き、一瞬の間を置いたあと、少年のように口を開けて笑った。
私はこぼれ落ちる涙をそのままに、彼の胸へと飛び込んだ。
***
貴族たちへの説明から数日。
皇宮、とりわけエミル殿下のもとには、たくさんの貴族が押し寄せた。
それぞれが今後の立ち位置を決めるための腹の探り合いに必死なようだった。
プラーシル公爵は無罪を主張し、私兵らとともに領地に立てこもった。
現在も陛下が派遣した兵士たちと睨み合いを続けている。
しかしこれから開かれる裁判で、彼の犯した罪は徐々に明らかになるだろう。
なぜなら、どうやったのかは分からないが、エミル殿下が山のような証人をどこからか呼び寄せたのだ。
その中にはなんとエリクの母ソーニャの姿も。
驚く私に殿下は、ほんの少し取り引きをしたのだと教えてくれた。
それは、死罪になると思われていたエリクとソーニャを、同じ離島に建つ修道院へ入れるというものだった。
欲に目が眩み、人としても母としても道を誤った彼女だが、我が子に愛はあったようだ。
そしてバラーク侯爵、そしてヤノシュ伯爵と令嬢に関しても、裁判により妥当な罪状が下されるだろう。
ヤノシュ伯爵令嬢についてだが──
実はエミル殿下から『苦しめられた腹いせに、牢にいるヤノシュ伯爵令嬢に文句のひとつでもぶつけるか?』と聞かれた。
けれど、そもそも私が見ていたものは偽物が出演する演劇だ。
それに、ヤノシュ伯爵令嬢は既にエミル殿下から制裁を受けている。
壁に向かって投げ飛ばされたことをラデク様から聞いた。
婦女子を壁に投げ飛ばす。
しかも投げ飛ばした人は私の婚約者。
その衝撃的な事実を受け止めることの方が大変で、なんというか、恨み辛みはどこかへ飛んで行ってしまった。
まあ、そんなこんなで皇宮は今大忙しだ。
私はどうしているかというと、事件の鎮静化と事後処理に追われる殿下に代わり、各部署と連携し、雑務を担当している。
偽物殿下はまったく仕事をしていなかったようで、たまりにたまった書類が次から次へと回されてきた。
毎日大変だが、いいこともあった。
私が皇太子妃になることに難色を示していた貴族たちが、ちらほらと挨拶をしに来るようになったのだ。
まだ完全に認められたとは言えないのだろうが、私は私にできることをやるだけだ。
「ルツィエル、ちょっといいか?」
書類に目を通していると、不意に声をかけられた。殿下だ。
「どうしました?」
「ああ、明日は少し出掛けようと思うが大丈夫か?」
「私もですか?」
「連れて行きたいところがあるんだ。ちょっと放置しすぎたから気になってね」
「?」
そして翌日。
私は正門前に集まっていた、ラデク様率いる精鋭部隊に驚き目を剥いた。
「殿下、いったいどこへ行くのですか?」
「ああ。今回世話になった知り合いのところだよ」
(知り合い?)
私はなにがなんだかわからないまま、殿下と一緒に馬車へ乗り込んだ。
帝都を出て、のどかな農村地帯をしばらく走り、着いた先で見たのは……地獄絵図だった。
「お前たち!!もっと気合い入れんか!!」
「も、もう無理です!」
「勘弁してください!」
目の前にはムッキムキの眼光鋭いご老人と、青年二人。
青年の出で立ちときたら、ボロボロの布をさらにボロにしたようなひどい有り様だ。
その理由はすぐにわかった。
二人はどうやら兵士としての訓練を受けているようなのだが、ムキムキのご老人が異様に強い。
一対二という構図で実戦訓練しているのだが、向かってくる二人にご老人は剣も手も足も、使えるものをすべて使って叩きのめしている。
殿下は満面の笑顔だが、後ろに控えるラデク様たちは震えている。
「わぁぁっ!!」
「母ちゃ──ん!!」
青年たちがご老人の足蹴りで吹っ飛んだ。
ここまでくると強いとかそういう次元の問題ではない気がする。神。そう『軍神』とかいうこの世のものではない呼び名がしっくりくる。
「ゾルターン」
「殿下!」
ゾルターンと呼ばれたご老人は、すぐさま剣を鞘に収め、こちらへやってきた。
「殿下、お久しぶりでございます。それと……」
遠慮がちに視線を向けられ、急いで挨拶をした。
「初めまして、ゾルターン様。ルツィエル・コートニーと申します」
「おお!あなた様が殿下の……このような田舎まで足をお運びくださり、光栄にございます。おい!お前たちも挨拶しなさい!」
「あ、あの。どうかお気になさらずに」
どう見ても瀕死の青年を呼びつけるのは、なんだか気が引ける。
「いえ、そういうわけには参りません」
そしてヨロヨロとやってきた二人にエミル殿下が声をかけた。
「久しぶりだな、ヤンにオト。なかなかいい面構えになったじゃないか」
「で、殿下……」
二人は笑顔のエミル殿下とは対照的に、涙目だ。
そこで殿下は二人と、二人が暮らす村の人との間にあった出来事を教えてくれた。
そしてこのゾルターンというご老人率いる村の存在も。
自身の暗殺に加担した者を許し、従えてしまうあたり。
さすがエミル殿下だ。
聞けば聞くほどすごい人だと思う。
私は二人に頭を下げた。
「怖い思いをたくさんされたと思います。そんな中でも殿下の力になってくださって、本当にありがとうございました」
「いえ、俺たちはその……あの、あなた様はいったい」
「申し遅れました。ルツィエル・コートニーと申します。殿下の婚約者です」
「ぅええ!?」
二人は驚愕の表情で私を見た。
「あの、なにか……?」
なんだか様子がおかしいので問い掛けると、二人は顔を寄せてぶつぶつと言っている。
「こんな控えめで優しくて美しい人が婚約者だなんて……」
「世の中は不公平すぎる……やっぱり顔か……見た目なのか……」
「あ、あの──」
「あ──っ!妖精のお兄ちゃん!」
元気な声がした方へ顔を向けると、小さな女の子がこちらへ向かって走ってくる。
女の子はエミル殿下に飛びついた。
「やあ、ダナ。元気だったかい?」
「ええ!村のみんなはとってもよくしてくれるわ。ねえ妖精さん、このお姉ちゃんは?」
「私の愛する人だよ。もうすぐ結婚するんだ」
「結婚!?まあぁ!」
女の子は大きく目を見開いた。
まだ幼いが、結婚というものに憧れているのかもしれない。
「ダナ、初めまして。ルツィエルよ。もしよければ、お友だちになってくれると嬉しいわ」
「ルツィエルね!私はダナ。ねえ、妖精さんをどこで見つけたの?」
「え?えっと……五歳の頃、迷子になった先で出会えたのよ」
「素敵!ダナも迷子になって見つけたいわ!」
「やめてくれダナ……これ以上妖精が増えたら兄ちゃんはもう耐えられない……」
そう言って、ヤンは天を仰いだ。
どうやらふたりは兄妹のようだ。
「ヤン、オト。訓練にはもう慣れたか?」
虫の息の二人は小さく何度も首を振った。
助けを求めるような目だ。
しかしそれがゾルターン様の逆鱗に触れたらしい。
「お前ら!殿下に向かってなんて態度だ!素振り千回追加だ──!!」
絶望する二人は逆らう気力もないのか再び元の位置に戻り、素振りを始めた。
するとなぜかラデク様たちもその横で各々素振りをやり出した。
明らかに素性はバラバラなのだが、妙な連帯感を感じる。恐るべしゾルターン様。
「一人前に仕上げてやってくれ。これからあいつらの手で領地を治めて行くんだからな」
殿下はヤノシュ伯爵領であった土地をヤンとオトに治めさせるつもりだという。
もちろんただの領民に領地を治める権利などない。
なので殿下は二人に一代限りの爵位を授け、共同で領地経営にあたらせるのだとか。
これまでに例のないやり方だが、殿下の信頼を得ることができたヤンとオトの二人だ。
忌々しい事件の場となった元ヤノシュ伯爵領から、今後新しい風を吹かせてくれるだろう。
「ねえ、お姉ちゃん」
ダナにクイクイと袖を引かれ、前屈みになると、彼女が耳元で囁いた。
「なんで妖精のお兄ちゃんは『殿下』って呼ばれてるの?」
どうやら彼女は彼が皇太子だとは知らないようだ。
本当のことを言ってもいいのだろうか。
けれど殿下が自ら明かさないのだから、私が言うのは良くない気もする。
「あのね、ダナ。内緒にしてくれる?」
「うん。私、秘密は絶対に守るわ」
「あのお兄さんはね、実は妖精の国の皇子様なの」
「皇子様なの!?」
「うん。でもね、ダナ。覚えておいて」
「なぁに?」
「妖精の皇子様は皆性格がねじ曲がってるの。それもすごくね。本当よ、彼のお父さまも相当だから」
「まぁっ!」
ダナは両手で口元を押さえた。
「でもね、ダナ。私、とっても幸せなのよ」
性格がねじれていても、乱暴者でも、私の妖精さんは世界一素敵な人だ。
「だからダナ。あなたもいつか妖精さんに出会って恋をしたら、『私なんか……』って、絶対に諦めちゃ駄目よ」
「うん!私も見つけてみせる。私だけの妖精さんを!」
大きな瞳は、未来への希望でキラキラと輝いていた。
もう、追いかけない 完
「もう、追いかけない」を最後までお読みいただきありがとうございました。
予定していたよりもだいぶ時間がかかってしまい、ようやく完結できてほっとしているクマ三郎です。
今回もたくさんの方に見守られ、またご感想で励ましていただきました。
最後まで書き上げることができたのは皆様のおかげです。
心より感謝申し上げます。
まだ最後まで書き上げられてないものもたくさんあるので、なんとかしたいと思っているのですが……もし「これ読みたいから早く書いて!」というものがありましたらぜひお尻を叩いていただけますと助かります(´;ω;`)ウッ…
あ、あとですね……69話のエミル『キャー!』回について……今回R18にしたんですが、あんまり生々しいのは書かないようにしようかなと思い、あのようになりました。
ですが本当は途中まで書いちゃったので、一旦完結としますが一週間後くらいにおまけ編を投稿させていただくかもしれません。
これからも細々と、クマらしい物語を皆さんにお届けできるよう書き続けていきます。
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
ではまた次の物語で……!
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「従者の〜1回の〜」→1階のでは?
読み始めたばかりですが、楽しく読ませていただいています
あちゅまま様、誤字報告ありがとうございます💦最近書き終えたものですが、やはり何度見返しても間違いって気付かないことが多いんですよね。本当に不思議ですʕ•ᴥ•;ʔ
最後まで楽しんでいただけたら幸いです♡
クマ様、完結おめでとうございます😍
とても楽しく読ませて頂きました✨
ありがとうございました😊
きゃーの回も楽しみにしてお待ちしておりますね!
今回はバタバタしており、なかなかリアタイで読めず…
後追いしておりました…
落ち着いたらゆっくり読み返したいと思っています😊
油木まみ様こんばんはฅʕ•ᴥ•ʔฅ
お久しぶりです〜!今作も最後までお付き合いくださり、心より感謝申し上げます♡
もっと早く終わるはずだったのですが、途中スケジュールがギッチギチに詰まってしまい、更新も止まる始末……本当に申し訳ありません💦
お忙しいとのことで、年末も近いですからどうか無理なさらずに😊
また次のお話でもお会いできるよう、これからも細々と書き続けて参ります♡
ありがとうございました!
完結おめでとうございます。
毎回楽しみにしていました。殿下のキャーの番外編も楽しみに待ってます♪。
クマさまのお話は引き込まれます。
次回も是非是非、ヤンデレ、溺愛のお話楽しみにしています☺️。
Mika様こんばんはฅʕ•ᴥ•ʔฅ
【もう、追いかけない】を最後までお読みくださり、心より感謝申し上げます♡
思ったより難航してしまい、スケジュールも合わず途中グダグダとしてしまいましたが、皆さまの応援のお陰でなんとか書き切ることができました。
嬉しいお言葉もありがとうございます🥹
また次のお話でもお会いできますように、これからもクマ三郎らしい物語を綴っていこうと思います!