主人公の兄になったなんて知らない

さつき

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自己紹介は終わったけど
どうしようかな

僕が考えていると
セシルがギルマス達に聞いた

「ギルドマスターである貴方達は
 何の用で此処に?」

「私達は桜華に会いに来たんですよ」

「僕達にあったって
 いい事なんてないと思いますが」

「俺は、お前達が周りに渡している
 ハンカチに興味がある」

ブラッドさんは僕の事を見てきた

「このハンカチですか?」

僕は持ち歩いているハンカチを見せた
このハンカチには守護を付与している

ハンカチを見るとギルマス達が
体を乗り出してきた

「そう、それだ
 よく見せろ」

「は、はい」

ハンカチをブラッドさんに渡した
ブラッドさんは
小声で何かを呟きながら
ハンカチを観察している

アーロンさんはそんな様子の
ブラッドさんを見た後

「ブラッドはああなったら
 すぐには戻ってこない
 今のうちに契約書にサインをしてもらう」

「サインをする前に
 1つお願いがあります」

「なんだ?」

「僕には5歳下の弟がいるんですが
 時々、仕事の時連れて
 来てもいいですか?」

「いいぞ
 邪魔をしないのならば
 毎日連れて来てもいい」

「ありがとうございます」

カイルを連れてきてもいいと
了承を得たので
アーロンさんが渡して来た
契約書をきちんと読んで
僕達に不利ではないかなど
細かい所まで見た

うん、きちんとした物だし
約束は守ってくれるみたいだからいいか
セシル達の方を見ると
うなづいているから大丈夫でしょ

サインをしアーロンさんに渡した

「よし、きちんと書いているな
 これでお前らは俺の配下だ」

アーロンさんは椅子から立った

「ようこそ我がギルドへ
 君達を歓迎する」


パンパン

僕達の話しが終わると
サイラスさんが手を叩いた

「ブラッド、早く戻ってきなさい」

「あぁ、すまない」

「そのハンカチは
 そんなに凄いのか?」

「これは、糸に魔力を馴染ませ
 その糸を使いハンカチに刺繍を
 する時に力を付与してある
 こんな方法での付与は見た事がない」

へぇー、そんなんだ
ただ僕は簡単に手に入れれる物で
考えたら糸が使いやすいと気付いて
使っただけなんだけどな
けど、ブラッドさん凄いな

「凄い
 僕がどうやって付与をしたか
 この短時間でわかるんですね」

「そうだろ
 こいつは魔法や魔術が好きすぎて
 ギルマスになる程だからな」

「ギルマスになれるのならば
 宮廷魔導士になれるのでは?」

「宮廷みたいな堅苦しい所は
 俺みたいな奴には合わん
 そんな事より
 レイン、この付与を出来るのは
 お前だけか?」

「今の所僕だけですよ」

「なら、お前は魔導師ギルドでも登録しろ
 どうせ冒険者ギルドで登録するんだろ?」

「?…冒険者ギルドでも
 登録した方がいいんですか?」

「あー言い忘れていたわ
 さっきはお前ら俺のギルドに
 登録したよな?」

「(コク)」

「闇ギルドの登録は人に言えないよな?
 だから表向きでの身分証が必要になる」

「あぁ。冒険者ギルドで登録して
 私達がどう言う人物か
 記録に残すんですね」

「そうだ
 その為にお前らと
 桜華で戦える奴等は
 冒険者ギルドで登録して
 時々、依頼を受けろ」

「面倒だね~」

ノアは長話をしすぎて
もう寝てしまっているし
シンは多分
早く終われって心の中で
思っているんだろなー
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