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第二章
#32
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朱楼閣の用心棒を名乗るゴロツキ連中を撃退した後ーーー
再びアレクトラに刻印を依頼するために集まった人々は行列を成し、その日の受付を終了するまで途切れることはなく・・・
その頃には完全に日は沈み、外は夜の暗闇に包まれる時刻となっていた。
「ねえ、あなた名前は?」
カウンター席にて夕食をとっていたエリックの隣の席に、アレクトラが滑り込むように腰掛ける。
テーブルに肘をついて、じっとエリックの顔を見つめながら尋ねられて、そういえば名乗っていなかったことに、この時になってようやく気付いた。
「エリックだ」
名乗ると、アレクトラは了承の意を示すように一つ頷いてから、食堂の店主に自分の食事と酒を注文した後に再びエリックの顔を見つめる。
じーっと、穴があくのではないかと思えるほど見つめられて、流石に居心地の悪さを感じたエリックが訊いた。
「な、何だ?」
「うん? いえ、いい男だから見ているだけよ」
率直な賛辞の言葉。
こういう場合、普通なら喜ぶべきなのだろうが、エリックは思わず顔を顰めてしまう。
容姿を褒められるのは、エリックにとって喜ばしいことではなかった。
ただでさえ女に関わると不運に見舞われるというのに、この容姿は、不運の元凶となる女を惹きつけて止まない。
厄介ごとばかりを引き寄せる自分の容姿は呪いたいほど疎ましいものであり、もし可能であるならば女が寄ってこないような形状に変えてしまいと願うほどである。
そんなエリックの心情も事情も知り得ないアレクトラは、まるで美術品を鑑賞するかのような眼差しで見つめてくるーーー不思議と、そこには他の女たちから向けられるような熱意は感じられない。
興味関心はありありだが、エリックが何よりも忌避したい想いを向けてこないことから、気にはなるが何とか許容出来るものとなっていた。
そこへ助け船を出すかのように、食堂の店主が注文の料理と酒をアレクトラの前に提供する。
視線がそちらへと逸れて、エリックは内心で小さく安堵した。
アレクトラはまず、酒瓶の中身をグラスになみなみと注ぎ、それを呷る。
グラスの中身をあっという間に飲み干した後、間髪入れずに二杯目を注いでまた呷った。
もの凄くいい飲みっぷりである。
見た目に似合わぬ酒豪ぶりに、今度はエリックが関心を示して見つめているとーーー
三杯目を口にしかけたところで、ふとアレクトラが動きを止めて、エリックに目を向けた。
エリックの視線とアレクトラの視線がかち合う。
グラスをテーブルに置いたことにより空いた手が、おもむろにエリックに伸ばされて、右腕に触れた瞬間。
「ッッ!!」
思わずエリックは盛大に肩を跳ね上げた後、硬直した。
どういう理由かは未だ不明であるが、アレクトラに近付いても不運は起きない。
現に、エリックの間合い圏内に余裕で入り込んでいる今も何かが起こる様子はまるで無いのだが、不意打ちで触れてくるのは是非とも止めてもらいたいところである。
長年の習性・・・女に触れられると死ぬかもという考えは、そう簡単に打ち消せるものではない。
硬直したまま動けないエリックを余所に、アレクトラは腕全体をくまなく、入念に、まるで何かを確認するかのように触りまくった後、そっと手を離して小さく嘆息した。
「? ? ?」
触られまくった意味も、嘆息の意味も分からず、エリックが怪訝極まりない表情でいると、それに気付いたアレクトラがはっと顔を上げる。
「あ、ごめんなさい。ちょっと、どうしても確認しておきたくて・・・」
「確認?」
何を、と訊くよりも早くにアレクトラは弁明を始める。
「あなたの腕の筋肉を、確認したくて・・・」
「・・・筋肉??」
思わず自分の腕に触れてみる。何かおかしなところでもあったのだろうかと首を傾げていると、
「あなたの腕・・・しなやかで引き締まっていて無駄な肉なんて一つもない、まさに戦う男の腕だわ。でも・・・」
一通り賛辞を述べた後、妙に悄げた声でぽつりと付け足された言葉ーーー
「ちょっと、細すぎるのよね」
はああ~。盛大なため息を吐かれてしまい、エリックは自分の腕を持ち上げて首を傾げた。
「私としては、もっと肉厚で極太で、はちきれんばかりの筋肉であって欲しかったのだけれど・・・」
彼みたいな、と指をさされた先にいたのは食堂の店主。
アレクトラの視線に気付いて笑みを浮かべながら手を振ると、アレクトラも返事の代わりにひらひらと両手を振って応えて見せた。
どうやらアレクトラの好みからエリックは外れているようである。
特別好かれたいと思っていないので、別に気にはしていないが・・・
その後は何故か、アレクトラの筋肉持論の発表が始まった。
筋肉がどれだけ美しく素晴らしいか、鍛え上げられた魅せる筋肉に刻印を施すのが至高の喜びである・・・等々、常人には何とも理解共感が難しい話が長々と続けられた。
息つく暇もなく紡がれ続ける言葉を何とか中断しようと、視線をあらゆる方向へと彷徨わせていたエリックは、ふと背後に見えた収集地へと活路を見出した。
「あれ、本当に一人で全部やるつもりか?」
唐突な問いに、アレクトラは振るっていた熱弁をぴたりと止めて、エリックの視線を追う。
その先にあったのは、昼間に行列を成していた人々から請け負った物の数々ーーー刻印を施して欲しいと頼まれた、多くの依頼物だ。
「ええ、みんな困っていたみたいだし・・・私、こう見えて仕事は速いから!」
もちろん、腕も一流よ! 自信満々に宣言されて、エリックは思わず小さく笑ってしまった。
その胸の内では、筋肉持論を中断させることが出来た喜びで小さく拳を握りながら。
顔には少々の呆れと頼もしさに笑みを浮かべ、内心ではしてやったりの達成感を得ながら、それらとは別のところで、エリックは小さくため息を吐きたい気持ちであった。
アレクトラの心意気は立派ではあるが、あれだけの数の品々全てに刻印を施したら、どれほどの時間がかかるのだろう。
今から依頼すれば、当然エリックは最後である。
それまで待つべきか、それとも潔く諦めて、次の町辺りで出会う刻印師に依頼するべきか・・・
そんな思い悩む心境が、自然とエリックの視線を下にーーー腰に下げていた双剣へと向けさせた。
目聡くその視線に気付いたアレクトラが、口元に小さく笑みを浮かべる。
「ねえ、それ・・・ちょっと見せてくれない?」
唐突な言葉に意外そうな顔をした後、エリックは腰の双剣を鞘ごとアレクトラに手渡した。
受け取ったアレクトラは柄を掴んで鞘から引き抜き、様々な角度から検分するような目で見ている。
「これ、刻印は施していないのね」
その理由を言葉でなく目線で問われて、エリックは目を逸らして口ごもっていると、
「もし良かったら・・・これ、私に任せてくれない?」
突然の申し出は、驚くと共にこれ以上ないほど有り難いものであり、同時に躊躇いの要素も含むものであったが・・・
「昼間、助けてくれたお礼に。大丈夫、あなたのを一番最初にやってあげるから」
まるですべての事情を承知していると言わんばかりのアレクトラ。
願ってもない展開である。断る理由などあるはずもなかった。
アレクトラ。少々変わった人物である。
定住の地を持たない流れ者の刻印師。驚くほどの長身と美貌の持ち主。武道を嗜み、見かけに似合わずの酒豪。そして何故か筋肉をこよなく愛している。
だが信頼は置けると、この時、この瞬間にエリックは確信した。
刻印の処置を依頼しよう。
アレクトラに任せれば間違いない。迷いや躊躇いの要素など、もはやどこにも存在しなかった。
再びアレクトラに刻印を依頼するために集まった人々は行列を成し、その日の受付を終了するまで途切れることはなく・・・
その頃には完全に日は沈み、外は夜の暗闇に包まれる時刻となっていた。
「ねえ、あなた名前は?」
カウンター席にて夕食をとっていたエリックの隣の席に、アレクトラが滑り込むように腰掛ける。
テーブルに肘をついて、じっとエリックの顔を見つめながら尋ねられて、そういえば名乗っていなかったことに、この時になってようやく気付いた。
「エリックだ」
名乗ると、アレクトラは了承の意を示すように一つ頷いてから、食堂の店主に自分の食事と酒を注文した後に再びエリックの顔を見つめる。
じーっと、穴があくのではないかと思えるほど見つめられて、流石に居心地の悪さを感じたエリックが訊いた。
「な、何だ?」
「うん? いえ、いい男だから見ているだけよ」
率直な賛辞の言葉。
こういう場合、普通なら喜ぶべきなのだろうが、エリックは思わず顔を顰めてしまう。
容姿を褒められるのは、エリックにとって喜ばしいことではなかった。
ただでさえ女に関わると不運に見舞われるというのに、この容姿は、不運の元凶となる女を惹きつけて止まない。
厄介ごとばかりを引き寄せる自分の容姿は呪いたいほど疎ましいものであり、もし可能であるならば女が寄ってこないような形状に変えてしまいと願うほどである。
そんなエリックの心情も事情も知り得ないアレクトラは、まるで美術品を鑑賞するかのような眼差しで見つめてくるーーー不思議と、そこには他の女たちから向けられるような熱意は感じられない。
興味関心はありありだが、エリックが何よりも忌避したい想いを向けてこないことから、気にはなるが何とか許容出来るものとなっていた。
そこへ助け船を出すかのように、食堂の店主が注文の料理と酒をアレクトラの前に提供する。
視線がそちらへと逸れて、エリックは内心で小さく安堵した。
アレクトラはまず、酒瓶の中身をグラスになみなみと注ぎ、それを呷る。
グラスの中身をあっという間に飲み干した後、間髪入れずに二杯目を注いでまた呷った。
もの凄くいい飲みっぷりである。
見た目に似合わぬ酒豪ぶりに、今度はエリックが関心を示して見つめているとーーー
三杯目を口にしかけたところで、ふとアレクトラが動きを止めて、エリックに目を向けた。
エリックの視線とアレクトラの視線がかち合う。
グラスをテーブルに置いたことにより空いた手が、おもむろにエリックに伸ばされて、右腕に触れた瞬間。
「ッッ!!」
思わずエリックは盛大に肩を跳ね上げた後、硬直した。
どういう理由かは未だ不明であるが、アレクトラに近付いても不運は起きない。
現に、エリックの間合い圏内に余裕で入り込んでいる今も何かが起こる様子はまるで無いのだが、不意打ちで触れてくるのは是非とも止めてもらいたいところである。
長年の習性・・・女に触れられると死ぬかもという考えは、そう簡単に打ち消せるものではない。
硬直したまま動けないエリックを余所に、アレクトラは腕全体をくまなく、入念に、まるで何かを確認するかのように触りまくった後、そっと手を離して小さく嘆息した。
「? ? ?」
触られまくった意味も、嘆息の意味も分からず、エリックが怪訝極まりない表情でいると、それに気付いたアレクトラがはっと顔を上げる。
「あ、ごめんなさい。ちょっと、どうしても確認しておきたくて・・・」
「確認?」
何を、と訊くよりも早くにアレクトラは弁明を始める。
「あなたの腕の筋肉を、確認したくて・・・」
「・・・筋肉??」
思わず自分の腕に触れてみる。何かおかしなところでもあったのだろうかと首を傾げていると、
「あなたの腕・・・しなやかで引き締まっていて無駄な肉なんて一つもない、まさに戦う男の腕だわ。でも・・・」
一通り賛辞を述べた後、妙に悄げた声でぽつりと付け足された言葉ーーー
「ちょっと、細すぎるのよね」
はああ~。盛大なため息を吐かれてしまい、エリックは自分の腕を持ち上げて首を傾げた。
「私としては、もっと肉厚で極太で、はちきれんばかりの筋肉であって欲しかったのだけれど・・・」
彼みたいな、と指をさされた先にいたのは食堂の店主。
アレクトラの視線に気付いて笑みを浮かべながら手を振ると、アレクトラも返事の代わりにひらひらと両手を振って応えて見せた。
どうやらアレクトラの好みからエリックは外れているようである。
特別好かれたいと思っていないので、別に気にはしていないが・・・
その後は何故か、アレクトラの筋肉持論の発表が始まった。
筋肉がどれだけ美しく素晴らしいか、鍛え上げられた魅せる筋肉に刻印を施すのが至高の喜びである・・・等々、常人には何とも理解共感が難しい話が長々と続けられた。
息つく暇もなく紡がれ続ける言葉を何とか中断しようと、視線をあらゆる方向へと彷徨わせていたエリックは、ふと背後に見えた収集地へと活路を見出した。
「あれ、本当に一人で全部やるつもりか?」
唐突な問いに、アレクトラは振るっていた熱弁をぴたりと止めて、エリックの視線を追う。
その先にあったのは、昼間に行列を成していた人々から請け負った物の数々ーーー刻印を施して欲しいと頼まれた、多くの依頼物だ。
「ええ、みんな困っていたみたいだし・・・私、こう見えて仕事は速いから!」
もちろん、腕も一流よ! 自信満々に宣言されて、エリックは思わず小さく笑ってしまった。
その胸の内では、筋肉持論を中断させることが出来た喜びで小さく拳を握りながら。
顔には少々の呆れと頼もしさに笑みを浮かべ、内心ではしてやったりの達成感を得ながら、それらとは別のところで、エリックは小さくため息を吐きたい気持ちであった。
アレクトラの心意気は立派ではあるが、あれだけの数の品々全てに刻印を施したら、どれほどの時間がかかるのだろう。
今から依頼すれば、当然エリックは最後である。
それまで待つべきか、それとも潔く諦めて、次の町辺りで出会う刻印師に依頼するべきか・・・
そんな思い悩む心境が、自然とエリックの視線を下にーーー腰に下げていた双剣へと向けさせた。
目聡くその視線に気付いたアレクトラが、口元に小さく笑みを浮かべる。
「ねえ、それ・・・ちょっと見せてくれない?」
唐突な言葉に意外そうな顔をした後、エリックは腰の双剣を鞘ごとアレクトラに手渡した。
受け取ったアレクトラは柄を掴んで鞘から引き抜き、様々な角度から検分するような目で見ている。
「これ、刻印は施していないのね」
その理由を言葉でなく目線で問われて、エリックは目を逸らして口ごもっていると、
「もし良かったら・・・これ、私に任せてくれない?」
突然の申し出は、驚くと共にこれ以上ないほど有り難いものであり、同時に躊躇いの要素も含むものであったが・・・
「昼間、助けてくれたお礼に。大丈夫、あなたのを一番最初にやってあげるから」
まるですべての事情を承知していると言わんばかりのアレクトラ。
願ってもない展開である。断る理由などあるはずもなかった。
アレクトラ。少々変わった人物である。
定住の地を持たない流れ者の刻印師。驚くほどの長身と美貌の持ち主。武道を嗜み、見かけに似合わずの酒豪。そして何故か筋肉をこよなく愛している。
だが信頼は置けると、この時、この瞬間にエリックは確信した。
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