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其のさん・青鬼の眼、耳切りの坂
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七、
真夏である。
その日は大雨だった。
夜半から降り出し、昼間を過ぎても雨足は弱まることがなかった。
雷鳴が轟き、大粒の雨が地を叩く。
村びとは、家から出られなかった。
家はもう、崩れそうである。
天井からは雨が滝のように注ぎ、床下は水が嵩を増して迫ってくる。
ほんの一時、小雨になると村びとは挙って村の中心にある小さな寺へと逃げた。
この寺は、すこしだけ高台にある。
本堂にいっぱいの村びと。
住職の光衣は、本尊の前に座り、念仏を唱えている。
齢六十四になる、村で唯一の和尚であった。
光衣とともに両の手を合わせて念仏を唱える者もいれば、不安に震える者もいる。
女や子どもたちは雷の光や音に怯え、男たちは降り止まぬ雨をただ眺めている。
薄暗い本堂のなかが、雷光によって一瞬だけ明るくなる。
雨は降り止まない。
あたりは暗くなり、夜が訪れる。
夜半を過ぎても止む気配はない。
そのうちに夜が明けた。
絶えず雨は降っている。
末吉は、柱に背をあずけ、降り止まぬ雨をぼんやりと見つめている。
母のお保と一緒にこの寺に逃げてきたのだった。
お堂のなかでは光衣たちの念仏の声が響いているが、猛烈な雨音にかき消されてしまう。
お堂の奥から、茶の用意をした女たちが現れた。
盆に載せた茶碗に茶を注ぎ、村びとたちや光衣にそれぞれ配ってゆく。
ひとりの娘が、末吉のところへやって来た。
娘は、茶碗を末吉に渡す。
「熱いので、気をつけてくださいね」
「あ、ありがとう──」
末吉は、娘の顔をまじまじと見つめて茶碗を受け取る。
「雨、止みませんね」
娘は末吉の視線に気づかず、雨を眺める。
「あの、あんた、名前は?」
末吉は訊いた。
「わたし、つたと言います」
おつたは末吉の眼を見て答えた。
「おつたさん‥‥村のひと? 見かけない顔だなぁと思ったけど」
茶をすする。
「いえ、この村には住んでいませんよ。ここいらをたまたま通りかかったんです。そうしたら雨に降られちゃって。坂の途中にある大きな木の下で雨宿りしていたら、この村のひとに声をかけてもらって、それでここまで逃げてきたんです」
「それは災難でしたね」
おつたは末吉の隣に座る。
「雨、止みませんね」
「えぇ」
「わたしにもひとくち」
と言って、おつたは末吉の手から茶碗を取った。
「あ‥‥それ、おれが口をつけたやつだけど──」
「それがどうかしたんですか?」
おつたは、ほんのすこし口の端をあげ、茶をすすった。
これが、末吉とおつたの出逢いであった。
──雨は止まない。
昼を過ぎた。
厚い雨雲が空を覆っているため、薄暗い。
村びとたちの念仏の声も、弱々しく堂内に響いている。
ただひとり、住職の光衣だけは力強く低く唱えている。
活力を失っていないのは光衣だけで、ほかの村びとたちは項垂れている。
末吉は、飲み干した茶碗を自らの傍へ置き、外をただ眺めている。
おつたがいろいろと訊ねてきたが、しゃべり疲れて末吉の肩で眠ってしまっていた。
ふいに、稲光がした。
境内が一瞬にして明るくなる。
その明るみのなか、なにかが見えた。
「?」
末吉は身を乗り出す。それにともなって、おつたが眼を覚ます。
しかし、大きな音が轟き、なにも見えなくなっていた。
「どうかしたんですか?」
「いや、いま‥‥庭になにか見えたんだ」
「なにがです?」
「よくは見えなかったんだけど‥‥一瞬だったし」
おつたは眼をこすりながら、末吉の視線を追って庭に眼をやる。
「なにも見えませんよ」
「見間違いだったのか‥‥」
「そうでしょう、きっと」
おつたがそう言った時、再び強く稲光がした。
また見えた。
今度は、はっきりと見えた。
「ほら! いまのはあんたにも見えただろ?」
末吉は指差す。
「え、えぇ‥‥」
おつたの眠気はどこかへ消えていた。
ふたりの騒ぎを聞き、ほかの村びとたちが集まってくる。
なかには、自分もなにか見えたという者もいる。
末吉には、激しい雨のなかで舞う人影が見えた。
ひとりではなく、三、四人の影であった。
村びとたちは外のようすに注目している。
光衣だけが念仏を唱えている。
その人影は、次第にはっきりと見えてきた。
どの村びとにも見えていた。
三、四人の影が、なにやら舞っているのである。
雨は絶えず強く降っているのに、空は明るくなっていた。
よく見ると、人影はそれぞれ装束を身につけている。
そして、顔には鬼の面をつけていた。
青の鬼
赤の鬼
黒の鬼
白の鬼
雨に強く打たれても、ぬかるんだ足場でも、その人影は構わず舞っている。
そのようすに誰もがことばを失っていると、光衣がやって来て、こう言った。
「あれは──閻魔さまじゃ。地獄の閻魔さまが亡者を裁くところじゃ」
八、
雨は、いつの間にかあがっていた。
面をつけた人影は、消えていた。
村びとたちは大いに喜び、声をあげて空を仰いだ。
おもむろに、光衣が外へ出た。
空には眩しいばかりの太陽が、地を照らしている。
ちょうど、影たちが舞っていたあたりに行ってみると、その部分だけきれいに乾いている。
光衣のあとに末吉や、幾人かの男たちが続く。
乾いている土の上に、なにか落ちている。
光衣は、いちばん近くに落ちていた青いものを拾った。
鬼の面であった。
「ようできた面じゃ」
光衣は面をひっくり返してみたりと、あらゆる角度から見ている。
「和尚、それは?」
末吉が問う。
「先ほどの舞は、地獄の閻魔さまのようすじゃ。この面は、おそらく獄卒たちを模したものだろう」
「獄卒? 和尚、どうしてそんなことを知っているんですか?」
「我が寺に代々伝わる書に、いまわしらが見た光景と同じものが記されているからよ」
「はぁ‥‥」
末吉は、なにやら判ったような判らないような顔で頷いた。
「それにしても、雨が止んでよかった」
「おう、そうだ」
「田が心配だな」
「川も水嵩が心配じゃ」
男たちは口々に言う。
末吉だけは和尚の手にある面を見て、
「それ、どうするんですか」
「そうじゃな‥‥いま、わしらが見た舞を天へ奉納しよう」
「奉納?」
「そうじゃ。天は、この村に試練を与えた。大雨を降らせ、雷を轟かせ、この村に住まう者が村を捨てて逃げないかを試したのじゃ」
「なんのために、ですか」
田や川について話していた男たちも、いつの間にか光衣と末吉の話に興味を持って聴いていた。
「そんなこと、わしは知らん。ただ、代々伝わる書に記されているのだ、試練を与えられるだろう、と」
「にわかには信じがたいですが、もしそれが本当だとして、その面は?」
「これらの鬼の面は、わしらへの褒美と考えてよいだろう」
「褒美?」
「あぁ。この村を捨てずに留まったからじゃ」
「それで、その面をどうするのですか」
「この面で、我らが奉納するのじゃ。いまさっき見ていた舞を我らで舞うのじゃ」
光衣は、落ちているすべての面を拾い、土を払った。
「よいか。これらの面をつけ、舞うのだ。毎年この日この時間に舞う。女たちは装束をあつらえ、男たちは舞う。よいな」
九、
それから毎年、その時期になると鬼の舞が奉納されるようになった。
真夏の暑い日、未の刻から申の刻の間におこなわれた。
この刻というのは、大雨の日、あの影たちが実際に舞っていた刻だからである。
真夏である。
その日は大雨だった。
夜半から降り出し、昼間を過ぎても雨足は弱まることがなかった。
雷鳴が轟き、大粒の雨が地を叩く。
村びとは、家から出られなかった。
家はもう、崩れそうである。
天井からは雨が滝のように注ぎ、床下は水が嵩を増して迫ってくる。
ほんの一時、小雨になると村びとは挙って村の中心にある小さな寺へと逃げた。
この寺は、すこしだけ高台にある。
本堂にいっぱいの村びと。
住職の光衣は、本尊の前に座り、念仏を唱えている。
齢六十四になる、村で唯一の和尚であった。
光衣とともに両の手を合わせて念仏を唱える者もいれば、不安に震える者もいる。
女や子どもたちは雷の光や音に怯え、男たちは降り止まぬ雨をただ眺めている。
薄暗い本堂のなかが、雷光によって一瞬だけ明るくなる。
雨は降り止まない。
あたりは暗くなり、夜が訪れる。
夜半を過ぎても止む気配はない。
そのうちに夜が明けた。
絶えず雨は降っている。
末吉は、柱に背をあずけ、降り止まぬ雨をぼんやりと見つめている。
母のお保と一緒にこの寺に逃げてきたのだった。
お堂のなかでは光衣たちの念仏の声が響いているが、猛烈な雨音にかき消されてしまう。
お堂の奥から、茶の用意をした女たちが現れた。
盆に載せた茶碗に茶を注ぎ、村びとたちや光衣にそれぞれ配ってゆく。
ひとりの娘が、末吉のところへやって来た。
娘は、茶碗を末吉に渡す。
「熱いので、気をつけてくださいね」
「あ、ありがとう──」
末吉は、娘の顔をまじまじと見つめて茶碗を受け取る。
「雨、止みませんね」
娘は末吉の視線に気づかず、雨を眺める。
「あの、あんた、名前は?」
末吉は訊いた。
「わたし、つたと言います」
おつたは末吉の眼を見て答えた。
「おつたさん‥‥村のひと? 見かけない顔だなぁと思ったけど」
茶をすする。
「いえ、この村には住んでいませんよ。ここいらをたまたま通りかかったんです。そうしたら雨に降られちゃって。坂の途中にある大きな木の下で雨宿りしていたら、この村のひとに声をかけてもらって、それでここまで逃げてきたんです」
「それは災難でしたね」
おつたは末吉の隣に座る。
「雨、止みませんね」
「えぇ」
「わたしにもひとくち」
と言って、おつたは末吉の手から茶碗を取った。
「あ‥‥それ、おれが口をつけたやつだけど──」
「それがどうかしたんですか?」
おつたは、ほんのすこし口の端をあげ、茶をすすった。
これが、末吉とおつたの出逢いであった。
──雨は止まない。
昼を過ぎた。
厚い雨雲が空を覆っているため、薄暗い。
村びとたちの念仏の声も、弱々しく堂内に響いている。
ただひとり、住職の光衣だけは力強く低く唱えている。
活力を失っていないのは光衣だけで、ほかの村びとたちは項垂れている。
末吉は、飲み干した茶碗を自らの傍へ置き、外をただ眺めている。
おつたがいろいろと訊ねてきたが、しゃべり疲れて末吉の肩で眠ってしまっていた。
ふいに、稲光がした。
境内が一瞬にして明るくなる。
その明るみのなか、なにかが見えた。
「?」
末吉は身を乗り出す。それにともなって、おつたが眼を覚ます。
しかし、大きな音が轟き、なにも見えなくなっていた。
「どうかしたんですか?」
「いや、いま‥‥庭になにか見えたんだ」
「なにがです?」
「よくは見えなかったんだけど‥‥一瞬だったし」
おつたは眼をこすりながら、末吉の視線を追って庭に眼をやる。
「なにも見えませんよ」
「見間違いだったのか‥‥」
「そうでしょう、きっと」
おつたがそう言った時、再び強く稲光がした。
また見えた。
今度は、はっきりと見えた。
「ほら! いまのはあんたにも見えただろ?」
末吉は指差す。
「え、えぇ‥‥」
おつたの眠気はどこかへ消えていた。
ふたりの騒ぎを聞き、ほかの村びとたちが集まってくる。
なかには、自分もなにか見えたという者もいる。
末吉には、激しい雨のなかで舞う人影が見えた。
ひとりではなく、三、四人の影であった。
村びとたちは外のようすに注目している。
光衣だけが念仏を唱えている。
その人影は、次第にはっきりと見えてきた。
どの村びとにも見えていた。
三、四人の影が、なにやら舞っているのである。
雨は絶えず強く降っているのに、空は明るくなっていた。
よく見ると、人影はそれぞれ装束を身につけている。
そして、顔には鬼の面をつけていた。
青の鬼
赤の鬼
黒の鬼
白の鬼
雨に強く打たれても、ぬかるんだ足場でも、その人影は構わず舞っている。
そのようすに誰もがことばを失っていると、光衣がやって来て、こう言った。
「あれは──閻魔さまじゃ。地獄の閻魔さまが亡者を裁くところじゃ」
八、
雨は、いつの間にかあがっていた。
面をつけた人影は、消えていた。
村びとたちは大いに喜び、声をあげて空を仰いだ。
おもむろに、光衣が外へ出た。
空には眩しいばかりの太陽が、地を照らしている。
ちょうど、影たちが舞っていたあたりに行ってみると、その部分だけきれいに乾いている。
光衣のあとに末吉や、幾人かの男たちが続く。
乾いている土の上に、なにか落ちている。
光衣は、いちばん近くに落ちていた青いものを拾った。
鬼の面であった。
「ようできた面じゃ」
光衣は面をひっくり返してみたりと、あらゆる角度から見ている。
「和尚、それは?」
末吉が問う。
「先ほどの舞は、地獄の閻魔さまのようすじゃ。この面は、おそらく獄卒たちを模したものだろう」
「獄卒? 和尚、どうしてそんなことを知っているんですか?」
「我が寺に代々伝わる書に、いまわしらが見た光景と同じものが記されているからよ」
「はぁ‥‥」
末吉は、なにやら判ったような判らないような顔で頷いた。
「それにしても、雨が止んでよかった」
「おう、そうだ」
「田が心配だな」
「川も水嵩が心配じゃ」
男たちは口々に言う。
末吉だけは和尚の手にある面を見て、
「それ、どうするんですか」
「そうじゃな‥‥いま、わしらが見た舞を天へ奉納しよう」
「奉納?」
「そうじゃ。天は、この村に試練を与えた。大雨を降らせ、雷を轟かせ、この村に住まう者が村を捨てて逃げないかを試したのじゃ」
「なんのために、ですか」
田や川について話していた男たちも、いつの間にか光衣と末吉の話に興味を持って聴いていた。
「そんなこと、わしは知らん。ただ、代々伝わる書に記されているのだ、試練を与えられるだろう、と」
「にわかには信じがたいですが、もしそれが本当だとして、その面は?」
「これらの鬼の面は、わしらへの褒美と考えてよいだろう」
「褒美?」
「あぁ。この村を捨てずに留まったからじゃ」
「それで、その面をどうするのですか」
「この面で、我らが奉納するのじゃ。いまさっき見ていた舞を我らで舞うのじゃ」
光衣は、落ちているすべての面を拾い、土を払った。
「よいか。これらの面をつけ、舞うのだ。毎年この日この時間に舞う。女たちは装束をあつらえ、男たちは舞う。よいな」
九、
それから毎年、その時期になると鬼の舞が奉納されるようになった。
真夏の暑い日、未の刻から申の刻の間におこなわれた。
この刻というのは、大雨の日、あの影たちが実際に舞っていた刻だからである。
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