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遠い歌声
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人類は、宇宙を観測し始めてから初めて意味があると思われる電波をキャッチした。世界中の科学者が共同で解析して、歌詞の意味は分からないが、たぶん、異星人の歌だと結論を出した。恐らく、光より遅い知的生命体のラジオのようなものが発した電波が、長い時間を掛けて地球に届いたんじゃないかと。
そして、その電波の発信源の惑星に向けて有人宇宙船による探索を地球規模のプロジェクトとして行うことが決定された。まだ、人類は光速を越える技術は持っていなかったが限りなく光速に近づける技術の理論は完成していたので、それを元に、人類初の恒星間宇宙船が建造され、その電波の発信源を目指した。
だが、莫大な予算をつぎ込んだ有人宇宙船が、その発信源である惑星に辿り着いた時、もう電波は発信されていなかった。金星のような分厚い酸の雲に覆われていて、調べてみると、その惑星には確かに異星人の痕跡はあったが、核戦争でもあったかのように地表は荒廃しており、あの歌声は、その星が滅ぶ前に発せられたものであると調査船のクルーは結論を出し、地球に帰ろうとしたが、その調査船を建造するために莫大な費用が使われ目的の惑星が無人と知り、それがきっかけで大きな暴動が起き、戦争に発展し、その調査船が地球に戻る前に、地球でも大規模な核戦争が起きた。
そして、その電波の発信源の惑星に向けて有人宇宙船による探索を地球規模のプロジェクトとして行うことが決定された。まだ、人類は光速を越える技術は持っていなかったが限りなく光速に近づける技術の理論は完成していたので、それを元に、人類初の恒星間宇宙船が建造され、その電波の発信源を目指した。
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