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私はやっていない
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アパートの一室で友達と飲んでいて、近所の廃病院の話題になり、酔った勢いで、そこに行こうとなって、月明かりの暗い中、その薄気味悪い廃病院に忍び込んだ。だが、私は、その後のことは覚えておらず、近所の人が悲鳴を聞きつけて警察に通報して、友人たちの死体の転がる、廃病院の病室で、茫然と立つ尽くしている私を警官は見つけた。
警察が言うには、警官がライトを当てると茫然と立ち尽くしていた私は気を失って倒れ、救急車が呼ばれて病院に搬送されたが、私はあそこで何が起きたのか覚えていなかった。酔ったノリで、廃病院にみんなと行ったのは覚えている。が、どうしてみんなが死に、一人だけ生き残っていたのか、全く記憶になかった。だが、警察は、生き残りの私を第一容疑者として、特に怪我もなかったので簡単な検査だけで退院した私をすぐに拘束し、厳しい取り調べを始めた。最初は、優しく世間話をしながらだったが、ほぼ丸一日、取調室で尋問をうけたが、あまりにも取り調べ時間が長く、その日は、陽が沈み月が出るまで取り調べが行われて、いい加減全部話して楽になったらと刑事に言われたことまでは覚えていたが、また気を失い、気が付くと、血まみれの刑事さんが床に倒れ、その部屋で生きていたのは私だけだった。友達が死んだ日と、その刑事さんが死んだ日が、ちょうど満月だったと聞いたのは、私が殺人犯として起訴された後だった。
警察が言うには、警官がライトを当てると茫然と立ち尽くしていた私は気を失って倒れ、救急車が呼ばれて病院に搬送されたが、私はあそこで何が起きたのか覚えていなかった。酔ったノリで、廃病院にみんなと行ったのは覚えている。が、どうしてみんなが死に、一人だけ生き残っていたのか、全く記憶になかった。だが、警察は、生き残りの私を第一容疑者として、特に怪我もなかったので簡単な検査だけで退院した私をすぐに拘束し、厳しい取り調べを始めた。最初は、優しく世間話をしながらだったが、ほぼ丸一日、取調室で尋問をうけたが、あまりにも取り調べ時間が長く、その日は、陽が沈み月が出るまで取り調べが行われて、いい加減全部話して楽になったらと刑事に言われたことまでは覚えていたが、また気を失い、気が付くと、血まみれの刑事さんが床に倒れ、その部屋で生きていたのは私だけだった。友達が死んだ日と、その刑事さんが死んだ日が、ちょうど満月だったと聞いたのは、私が殺人犯として起訴された後だった。
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