150 / 241
雪が降る
しおりを挟むめちゃくちゃ不貞腐れているが、こればかりはしょうがない。
お互いがホストをやっている以上割り切るしかないのだ。
多分ここで俺が辞めてもアイ君が辞めない限り別の問題が出てくるだろうし、2人揃って辞めるなんてもってのほかだ。
しっかり夜の世界に染まってしまった俺達が、急に昼の世界に戻るのは現実的に厳しい。
わかりやすいところで、普通に金銭感覚終わってると思う。
それに今辞めるのは普通に勿体無い。特にアイ君。
ホストは適当に始める人も多いが、本気でやっている人も多いのだ。
俺たちは後者で、どんどんと記録を更新し、目標に向かって突き進んでいるアイ君が辞めるのは本当に勿体無い。俺もまだ目標達成してないし。今やめたくはない。
「………チューするの?」
めちゃくちゃ不機嫌な声で聞いてくるけれど、アイ君だって本当はわかってる。
納得してません!って感じが声だけじゃなく顔からも滲み出てるけど。
「するかもね。」
「………。」
いや、めちゃくちゃ嫌そうな顔するじゃん。
眉間にすんげえ皺寄るじゃん。
なんか本当にわかってるのか心配になってきた。
………可哀想だからちょっとだけ飴をやるか。
「はぁ…じゃあさきにアイ君がしてよ。
明日会う子よりも先に。」
「!」
ぱああぁぁぁぁ…!
という効果音が聞こえてきそうなほど嬉しそうな顔をしている。
すんごい笑顔。単純か。
「さきさんから言われるの破壊力すごい。じゃあ先に失礼します。」
「ん。いいよ。…んっ…ぅん…はっ…」
アイ君の顔が近づいてきて、そのまま深いキスをされる。
いつもより少し荒っぽいのが意識してるみたいで可愛い。
こういう嫉妬深いところも嫌いじゃないどころか、むしろ好きだ。
俺のこと本当に好きって感じするから。
「ん。明日終わった後も来て下さい。消毒するから。」
頭をぽんぽんとしてくれる。
いつもよりどこか男らしくてキュンとしてしまった。
すごい単細胞だけど…。
アイ君は年下だけど、頭をぽんぽんとされるのは許してしまう。というかむしろ好きだったりする。
「ん、いっぱい消毒してね。」
納得はしてくれたけど、多分相当我慢してくれてるんだよね。
だからたまには甘やかしてあげないとね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「まあ!今からもギャンギャンに抱きますけどね!泊まりだし。」
「うるせえよ。キスで終わっとけよ。ムード台無しかよ。」
「無理。明日俺のことしか考えられないようにする。抱き潰す。」
「やめろ。ホストが腰痛めてたらやばいだろ。」
「ちぇ。ケチ。」
お互いがホストをやっている以上割り切るしかないのだ。
多分ここで俺が辞めてもアイ君が辞めない限り別の問題が出てくるだろうし、2人揃って辞めるなんてもってのほかだ。
しっかり夜の世界に染まってしまった俺達が、急に昼の世界に戻るのは現実的に厳しい。
わかりやすいところで、普通に金銭感覚終わってると思う。
それに今辞めるのは普通に勿体無い。特にアイ君。
ホストは適当に始める人も多いが、本気でやっている人も多いのだ。
俺たちは後者で、どんどんと記録を更新し、目標に向かって突き進んでいるアイ君が辞めるのは本当に勿体無い。俺もまだ目標達成してないし。今やめたくはない。
「………チューするの?」
めちゃくちゃ不機嫌な声で聞いてくるけれど、アイ君だって本当はわかってる。
納得してません!って感じが声だけじゃなく顔からも滲み出てるけど。
「するかもね。」
「………。」
いや、めちゃくちゃ嫌そうな顔するじゃん。
眉間にすんげえ皺寄るじゃん。
なんか本当にわかってるのか心配になってきた。
………可哀想だからちょっとだけ飴をやるか。
「はぁ…じゃあさきにアイ君がしてよ。
明日会う子よりも先に。」
「!」
ぱああぁぁぁぁ…!
という効果音が聞こえてきそうなほど嬉しそうな顔をしている。
すんごい笑顔。単純か。
「さきさんから言われるの破壊力すごい。じゃあ先に失礼します。」
「ん。いいよ。…んっ…ぅん…はっ…」
アイ君の顔が近づいてきて、そのまま深いキスをされる。
いつもより少し荒っぽいのが意識してるみたいで可愛い。
こういう嫉妬深いところも嫌いじゃないどころか、むしろ好きだ。
俺のこと本当に好きって感じするから。
「ん。明日終わった後も来て下さい。消毒するから。」
頭をぽんぽんとしてくれる。
いつもよりどこか男らしくてキュンとしてしまった。
すごい単細胞だけど…。
アイ君は年下だけど、頭をぽんぽんとされるのは許してしまう。というかむしろ好きだったりする。
「ん、いっぱい消毒してね。」
納得はしてくれたけど、多分相当我慢してくれてるんだよね。
だからたまには甘やかしてあげないとね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「まあ!今からもギャンギャンに抱きますけどね!泊まりだし。」
「うるせえよ。キスで終わっとけよ。ムード台無しかよ。」
「無理。明日俺のことしか考えられないようにする。抱き潰す。」
「やめろ。ホストが腰痛めてたらやばいだろ。」
「ちぇ。ケチ。」
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説

本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。

視える棺―この世とあの世の狭間で起こる12の奇譚
中岡 始
ホラー
この短編集に登場するのは、「気づいてしまった者たち」 である。
誰もいないはずの部屋に届く手紙。
鏡の中で先に笑う「もうひとりの自分」。
数え間違えたはずの足音。
夜のバスで揺れる「灰色の手」。
撮ったはずのない「3枚目の写真」。
どの話にも共通するのは、「この世に残るべきでない存在」 の気配。
それは時に、死者の残した痕跡であり、時に、境界を越えてしまった者の行き場のない魂でもある。
だが、"それ"に気づいた者は、もう後戻りができない。
見てはいけないものを見た者は、見られる側に回るのだから。
そして、最終話「最期のページ」。
読み進めることで、読者は気づくことになる。
なぜ、この短編集のタイトルが『視える棺』なのか。
なぜ、彼らは"見えてしまった"のか。
そして、最後のページに書かれていたのは——
「そして、彼が振り返った瞬間——」
その瞬間、あなたは気づくだろう。
この物語の本当の意味に。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
すべて実話
さつきのいろどり
ホラー
タイトル通り全て実話のホラー体験です。
友人から聞いたものや著者本人の実体験を書かせていただきます。
長編として登録していますが、短編をいつくか載せていこうと思っていますので、追加配信しましたら覗きに来て下さいね^^*
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる