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未来の私
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その日、私は出会った、未来の私に。残念ながら、思っていた以上におばさん化していて、パッと見た瞬間、未来の自分だとは信じられなかった。見事に体型は崩れていたし、服のセンスも最悪だった。自分がなりたくないおばさんの見本のような容姿をしていた。
「やっぱり、ひどいスタイルだと思う?」
「どうして、そうなっちゃうわけ?」
私の疑問に未来の私は苦笑した。
「年を取ると、だんだん、面倒くさくなるのよ」
「そうならないように過去の私に注意しに来たの?」
「いえ、むしろ逆、あなたって、他人に命令されるのが嫌いでしょ? いくら未来の自分とはいえ、自分の生き方を左右されたいと思う?」
「そうね。未来がそうなると言われたからと言って従うのは面白くないかも」
「それでいいのよ、これから先、あなたはわがままで自分の考えが正しいと信じて突き進みなさい。それが地球を救うの。嘘みたいでしょ」
「地球を救うなんて、どうして私が?」
「それが知りたければ、他人の意見に惑わされず、まっすぐ、自分の思った通りに生きてみなさい」
未来の私はそう言い残して、その日、私は未来の私と別れた。
なんかよく分からない話だった。ようは、自分の思うように生きたら地球を救うことになるから、自分を信じて生きろってことだよなと私は解釈して、でも、やっぱりあの体型はないわと、その日から未来を大きく変えない程度に運動や食事に気を付けるようになった。そして、体型を維持しつつ、地球を救ってみせた。
「やっぱり、ひどいスタイルだと思う?」
「どうして、そうなっちゃうわけ?」
私の疑問に未来の私は苦笑した。
「年を取ると、だんだん、面倒くさくなるのよ」
「そうならないように過去の私に注意しに来たの?」
「いえ、むしろ逆、あなたって、他人に命令されるのが嫌いでしょ? いくら未来の自分とはいえ、自分の生き方を左右されたいと思う?」
「そうね。未来がそうなると言われたからと言って従うのは面白くないかも」
「それでいいのよ、これから先、あなたはわがままで自分の考えが正しいと信じて突き進みなさい。それが地球を救うの。嘘みたいでしょ」
「地球を救うなんて、どうして私が?」
「それが知りたければ、他人の意見に惑わされず、まっすぐ、自分の思った通りに生きてみなさい」
未来の私はそう言い残して、その日、私は未来の私と別れた。
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