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デマに踊る
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与党政治家が、自分の支持者や親族のためにワクチンを独占しているせいで、一般市民にワクチンが供給されないというデマが流れた。デマの元は野党政治家で、特に証拠や根拠はなくて、新しい感染症対策の遅れを、すべて政府が悪い、政府与党のせいだと市民に吹聴して、それを信じた市民の一部が暴徒化し、与党政治家の自宅を襲撃し、その政治家を家族ともども追いかけて危害を加えるという陰惨な暴動事件が起きた。そのデマを流した野党政治家は自分は悪くない、デマを信じた市民が悪いと言い張って言い逃れしようとしたが、今度は、その野党政治家が国内で使われるはずだったワクチンを海外に高値で横流しして私腹を肥やしているというデマが流れ、もちろん、その野党政治家は、そんなことはしていないと釈明したが、デマに踊らされた暴徒たちは、その野党政治家を追いかけて殺してしまった。暴動が起きても問題の解決にはならず、ワクチンが足りない現状は変わらず、市民に多くの死者が出たが、国会では、その責任は与党にある、いや、野党が悪いという責任の押し付け合いの醜いヤジが続き。その感染症の収束は、まだまだ遠そうだった。
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