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嘘つき貸します
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嘘を平気でつく人間は、誰からも敬遠されるものであり、嘘つきは恨まれて、殺されても文句が言えなかったりする。そして、彼は生粋の嘘つきの最低男で、息をするように平然と嘘をついて、多くの友達を傷つけたが、良心が痛む素振りも見せなかったので、嘘をつかれた相手に怨嗟で殺されて、幽霊になってしまった。バカは死ななきゃ治らないという言葉あるが、彼は幽霊になってもその嘘つきという性分は治らなかった。逆に、幽霊であることを利用して、生きている人間の耳元や夢枕に立って嘘を伝えて、その嘘で人が困ったりするのを見て楽しむ質の悪い悪霊になった。
嘘を吹聴するだけなので、祟り殺すことはなく、悪霊の囁きを信じて、夫が浮気していると思い込んだり、友達に騙されていると思い人間関係を次々と壊していった。だが、世の中には、自分から関係を壊したい人もいる。たとえば、彼への愛が冷めて別れたいと思っている女性が、彼の悪い噂を流してもらって、自分が彼と別れたのは当然だったというような状況を作り出してもらうための嘘だ。彼がひどい人間だという噂が広まれば、別れやすいというものだ。そのために霊媒師の私は彼を降霊して、幽霊である彼を依頼主の元に召喚する。
嘘つきの悪霊を上手くレンタルしているつもりだった。だが、あるとき、その嘘が広まりすぎて、関係者全員が誰も信じられなくなって疑心暗鬼になって凄惨な一家惨殺事件に発展してからは、彼を降霊するのをやめた。やめたはずだったが、私に対するひどいデマが流れ、それを信じた知人に私自身が殺されることになった。
嘘を吹聴するだけなので、祟り殺すことはなく、悪霊の囁きを信じて、夫が浮気していると思い込んだり、友達に騙されていると思い人間関係を次々と壊していった。だが、世の中には、自分から関係を壊したい人もいる。たとえば、彼への愛が冷めて別れたいと思っている女性が、彼の悪い噂を流してもらって、自分が彼と別れたのは当然だったというような状況を作り出してもらうための嘘だ。彼がひどい人間だという噂が広まれば、別れやすいというものだ。そのために霊媒師の私は彼を降霊して、幽霊である彼を依頼主の元に召喚する。
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