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静寂の森
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大賢者のいる森に向いながら、団長は、どうやって触手王を退治したか詳細を知りたがった。
実際に、何度か戦っていて、その強さを身に染みていたようだ。
俺が、暁の風の団員百人ほどを両の腕の触手で一気に吹っ飛ばしたように、触手王は千人以上の兵に囲まれても退治できなかったと。それを、こんな田舎の無名に近い冒険者に退治できるわけないと心底疑っていた。だが、確かに受け取った報奨金の額を考えると俺と女剣士ふたりだけで本来は倒せるはずのない魔族だったのは間違いない。
しかし、倒したのは事実であり、オオモグラ退治に出かけた先の村で偶然遭遇し、村の親子が捕まっている隙に後ろからばっさり斬ったと語った。
「後ろから?よく、 あんな毛玉の背後が分かったね」
「触手の動きが鈍い面があって、そっちが後ろだと思って、そっちから近づいたんだ。それと、捕まえた獲物をもてあそぶなら、よく見えるようにするだろうと思って、村の親子をもてあそんでいない反対側が目の届かない背後だと思ってね」
それは、村の親子ではなく、じっくりとなぶられる女剣士の様子を観察して得た情報だが、俺は女剣士も捕まって触手王になぶられたことだけは口にしなかった。
「なるほど、よく見ようとしてる方が前で、その反対が背後になるか。言われてみると単純だね。あいつの触手が四方八方に伸びて毛玉のようで、どっちが前か後ろか、私らは見抜けなかった。それをあんたは見抜いた」
「ま、後ろが死角だったと言っても、あいつの興味が女にしかなかったから、隙を突けたと思うぜ」
俺はちらりと相棒を見た。俺が余計なことを言わないようにしっかり監視していた。
あの時、相棒が無数の触手に絡みつかれて、普段からは想像できないほど怯え恥じらい悶えていたので触手王の注意を引いてくれたから、男の俺なんて、すっかり、存在を忘れ去られ、うまく後ろに回ることができた。
「いて、いててて・・・」
つい、あのとき触手にからめとられた女剣士の淫らな姿を頭の中に思い出してしまいこめかみに痛みが走った。
「おい、どうした?」
団長が首を傾げたが、女剣士はすぐピンと来たようだった。
「お前、余計なこと思い出して、言いそうになったな?」
「い、いてて、でも、少しはあのときのこと思い出さないと説明できないだろ」
「思い出す、なんだい?」
「いや、その、実はこいつも触手王に捕まって、その隙に・・・」
「で、その時捕まった触手に淫らなことをされた光景を思い出すと天罰が下るように私が誓約を結んだんです・・・」
聖女様が会話に割り込むように補足する。
「へぇ、旦那は、仲間が捕まったのに、助けるよりも先にその隙を利用して敵の背後に回ったんだ、やるね」
意外に頭の回転が速い獣人娘が、そのときの状況を理解してニカッと笑う。
「利用じゃなくて、一瞬の勝機も逃さなかったと言ってくれ」
「ものは言いようだね、ま、私らも、囮を使ってあいつを退治する方法は考えてたさ。あいつが、女を触手でもてあそぶのが大好きだってのは分かってたからね。だから、あんたがあいつを退治したってのは、納得したよ。仲間を囮にしたとは、本当にやるね」
団長さんも笑っていた。
「いや、結果的に囮にしただけで、わざとじゃ・・・」
女剣士の目が冷たかった。男の俺には味方がいなかった。
「あの、俺一人に相手させないで、皆さんも働いてくださいよ」
俺たちは森の中で、人間大の魔物であるオオネズミの群れに襲われていたが、撃退しているのは俺の触手だけで、女性陣は俺の後ろでのんびりとそんな雑談をしていた。
「いや、敵にすると厄介だけど、味方にすると頼もしいね、触手ってやつは」
ヒュンヒュンと波打って唸る触手の壁が、俺たちに猪突猛進で襲い掛かってくるオオネズミを次々吹っ飛ばしているのを見て、団長さんがニコニコしていた。
俺はほとんどオオネズミを見ていなかった。言葉を解せないアホな魔物は、ただ獲物めがけて突進するだけでうねる触手を躱そうとしないから楽だった。
ただ触手をうねうね動かし壁を作ると、それに勝手にオオネズミが突っ込んできて跳ね飛ばされていた。
「ん? もう終わったかな」
何十匹のオオネズミの死骸が辺りに転がり、急に静かになった。
「よし、じゃ、尻尾を取るか」
オオネズミは魔物としては弱い部類に入るが、群れで村を襲い、村人や作物を食い荒らすので退治すると報奨金の出る魔物だった。その退治した証拠となるのが、お尻の細い尻尾である。その細い尻尾の数だけ金が出るので、俺たちは死骸からしっぽを切り取った。森の大賢者様に会って帰った時に換金すればいい。冒険者ならば狩った魔物はきちんと換金というのが鉄則であり、それは団長さんもよく理解していて、慣れた手つきでしっぽを切り取っていた。
「ふぅ」
あらかた切り取った時、彼らは姿を見せた。
「動くな、バケモノ」
エルフだ。弓を構えた十数人にエルフたちが、俺たちを包囲していた。
「そっか、こいつらエルフに追われて慌てて逃げてたのか、道理でいきなり現れたと思った」
獣人娘が、いきなり襲われた理由を知り、苦笑する。
たぶん、エルフの村が近くにあり、村が襲われる前に追い払おうとしたのだろう。その追い立てた先に偶然俺たちがいたようだ。
「俺たちが、あんたらの獲物を横取りしたんで怒ってるのか」
「黙れバケモノ。我らの森に何ようだ」
バケモノと呼ばれ、俺は納得した。俺を魔族と思っているらしい。
「こんな腕してるけど、俺は、立派な人間だから」
「そ、そうです、この方は魔族の呪いでこんな姿になってしまい、この姿を元に戻すために、これから森の大賢者様に会いに行くところなんです」
聖女様と女剣士が簡単に弁明する。
「ほれ、うちのギルドの長が書いてくれた紹介状もあるぜ」
俺は、その紹介状をエルフたちに見せた。触手で持ち、一番近くのエルフへとニュルニュルっと触手を伸ばして渡す。
「ん、本物のようだ」
俺から紹介状を渡されたエルフが中身を確認する。
「うちの村に寄って行け、お前の処分は村長が決める」
「は、はい・・・」
触手でぶっ飛ばせない数ではなかったが、エルフと事を構える理由はない。それは団長らも理解していて、俺たちは黙ってエルフたちに案内されて彼らの村に向かった。
実際に、何度か戦っていて、その強さを身に染みていたようだ。
俺が、暁の風の団員百人ほどを両の腕の触手で一気に吹っ飛ばしたように、触手王は千人以上の兵に囲まれても退治できなかったと。それを、こんな田舎の無名に近い冒険者に退治できるわけないと心底疑っていた。だが、確かに受け取った報奨金の額を考えると俺と女剣士ふたりだけで本来は倒せるはずのない魔族だったのは間違いない。
しかし、倒したのは事実であり、オオモグラ退治に出かけた先の村で偶然遭遇し、村の親子が捕まっている隙に後ろからばっさり斬ったと語った。
「後ろから?よく、 あんな毛玉の背後が分かったね」
「触手の動きが鈍い面があって、そっちが後ろだと思って、そっちから近づいたんだ。それと、捕まえた獲物をもてあそぶなら、よく見えるようにするだろうと思って、村の親子をもてあそんでいない反対側が目の届かない背後だと思ってね」
それは、村の親子ではなく、じっくりとなぶられる女剣士の様子を観察して得た情報だが、俺は女剣士も捕まって触手王になぶられたことだけは口にしなかった。
「なるほど、よく見ようとしてる方が前で、その反対が背後になるか。言われてみると単純だね。あいつの触手が四方八方に伸びて毛玉のようで、どっちが前か後ろか、私らは見抜けなかった。それをあんたは見抜いた」
「ま、後ろが死角だったと言っても、あいつの興味が女にしかなかったから、隙を突けたと思うぜ」
俺はちらりと相棒を見た。俺が余計なことを言わないようにしっかり監視していた。
あの時、相棒が無数の触手に絡みつかれて、普段からは想像できないほど怯え恥じらい悶えていたので触手王の注意を引いてくれたから、男の俺なんて、すっかり、存在を忘れ去られ、うまく後ろに回ることができた。
「いて、いててて・・・」
つい、あのとき触手にからめとられた女剣士の淫らな姿を頭の中に思い出してしまいこめかみに痛みが走った。
「おい、どうした?」
団長が首を傾げたが、女剣士はすぐピンと来たようだった。
「お前、余計なこと思い出して、言いそうになったな?」
「い、いてて、でも、少しはあのときのこと思い出さないと説明できないだろ」
「思い出す、なんだい?」
「いや、その、実はこいつも触手王に捕まって、その隙に・・・」
「で、その時捕まった触手に淫らなことをされた光景を思い出すと天罰が下るように私が誓約を結んだんです・・・」
聖女様が会話に割り込むように補足する。
「へぇ、旦那は、仲間が捕まったのに、助けるよりも先にその隙を利用して敵の背後に回ったんだ、やるね」
意外に頭の回転が速い獣人娘が、そのときの状況を理解してニカッと笑う。
「利用じゃなくて、一瞬の勝機も逃さなかったと言ってくれ」
「ものは言いようだね、ま、私らも、囮を使ってあいつを退治する方法は考えてたさ。あいつが、女を触手でもてあそぶのが大好きだってのは分かってたからね。だから、あんたがあいつを退治したってのは、納得したよ。仲間を囮にしたとは、本当にやるね」
団長さんも笑っていた。
「いや、結果的に囮にしただけで、わざとじゃ・・・」
女剣士の目が冷たかった。男の俺には味方がいなかった。
「あの、俺一人に相手させないで、皆さんも働いてくださいよ」
俺たちは森の中で、人間大の魔物であるオオネズミの群れに襲われていたが、撃退しているのは俺の触手だけで、女性陣は俺の後ろでのんびりとそんな雑談をしていた。
「いや、敵にすると厄介だけど、味方にすると頼もしいね、触手ってやつは」
ヒュンヒュンと波打って唸る触手の壁が、俺たちに猪突猛進で襲い掛かってくるオオネズミを次々吹っ飛ばしているのを見て、団長さんがニコニコしていた。
俺はほとんどオオネズミを見ていなかった。言葉を解せないアホな魔物は、ただ獲物めがけて突進するだけでうねる触手を躱そうとしないから楽だった。
ただ触手をうねうね動かし壁を作ると、それに勝手にオオネズミが突っ込んできて跳ね飛ばされていた。
「ん? もう終わったかな」
何十匹のオオネズミの死骸が辺りに転がり、急に静かになった。
「よし、じゃ、尻尾を取るか」
オオネズミは魔物としては弱い部類に入るが、群れで村を襲い、村人や作物を食い荒らすので退治すると報奨金の出る魔物だった。その退治した証拠となるのが、お尻の細い尻尾である。その細い尻尾の数だけ金が出るので、俺たちは死骸からしっぽを切り取った。森の大賢者様に会って帰った時に換金すればいい。冒険者ならば狩った魔物はきちんと換金というのが鉄則であり、それは団長さんもよく理解していて、慣れた手つきでしっぽを切り取っていた。
「ふぅ」
あらかた切り取った時、彼らは姿を見せた。
「動くな、バケモノ」
エルフだ。弓を構えた十数人にエルフたちが、俺たちを包囲していた。
「そっか、こいつらエルフに追われて慌てて逃げてたのか、道理でいきなり現れたと思った」
獣人娘が、いきなり襲われた理由を知り、苦笑する。
たぶん、エルフの村が近くにあり、村が襲われる前に追い払おうとしたのだろう。その追い立てた先に偶然俺たちがいたようだ。
「俺たちが、あんたらの獲物を横取りしたんで怒ってるのか」
「黙れバケモノ。我らの森に何ようだ」
バケモノと呼ばれ、俺は納得した。俺を魔族と思っているらしい。
「こんな腕してるけど、俺は、立派な人間だから」
「そ、そうです、この方は魔族の呪いでこんな姿になってしまい、この姿を元に戻すために、これから森の大賢者様に会いに行くところなんです」
聖女様と女剣士が簡単に弁明する。
「ほれ、うちのギルドの長が書いてくれた紹介状もあるぜ」
俺は、その紹介状をエルフたちに見せた。触手で持ち、一番近くのエルフへとニュルニュルっと触手を伸ばして渡す。
「ん、本物のようだ」
俺から紹介状を渡されたエルフが中身を確認する。
「うちの村に寄って行け、お前の処分は村長が決める」
「は、はい・・・」
触手でぶっ飛ばせない数ではなかったが、エルフと事を構える理由はない。それは団長らも理解していて、俺たちは黙ってエルフたちに案内されて彼らの村に向かった。
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