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勇者の告白
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「俺は昔、あの魔王を、わざと取り逃がした。魔王に対抗するためには勇者が必要で、魔王がいる限り、勇者は尊敬され重宝される。もし、魔王を倒してしまえば、勇者である俺は、もう用済みになると恐れたんだ」
「だからと言って、魔王を見逃したせいで、今・・・」
「ああ、分かってる。まさか、あのとき見逃したあの魔王が力をつけて攻めて来るとは思わなかった。今の人間界の惨劇が、俺のせいだということはわかってる。だから、行くんだ」
「昔、助けたから、魔王があなたの言うことを聞いてくれると?」
「ああ、これ以上の殺戮をやめるように言う。聞いてくれなければ、あのときの決着をつけるだけだ」
「でも、もうあなたは年で、若くはない」
「だが、責任は取らないと」
「・・・分かった。けじめをつけて来て下さい」
「ああ、何とかうまく魔王を説得してくるよ」
魔王が恩を感じてくれていると信じて俺は出向いたが、残酷な魔王は、俺の首を国王に送り返した。
「だからと言って、魔王を見逃したせいで、今・・・」
「ああ、分かってる。まさか、あのとき見逃したあの魔王が力をつけて攻めて来るとは思わなかった。今の人間界の惨劇が、俺のせいだということはわかってる。だから、行くんだ」
「昔、助けたから、魔王があなたの言うことを聞いてくれると?」
「ああ、これ以上の殺戮をやめるように言う。聞いてくれなければ、あのときの決着をつけるだけだ」
「でも、もうあなたは年で、若くはない」
「だが、責任は取らないと」
「・・・分かった。けじめをつけて来て下さい」
「ああ、何とかうまく魔王を説得してくるよ」
魔王が恩を感じてくれていると信じて俺は出向いたが、残酷な魔王は、俺の首を国王に送り返した。
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