ヒーローだって人間です

銀河パトロール隊員

「ほい、お疲れ」
「ん、ありがとう」
「これで、とりあえず、この星の危機は去った」
「あんたって、なにもしなかったわね、本当に銀河の平和を守る銀河パトロールなの」
「ま、その星の自主的な文化文明の発展を見守るという建前上、そんなに積極的な介入はできないんでね、勘弁してくれ」
「ふ～ん、制約があるんだ」
「だって、異星人が存在するというだけでもこの星では大騒ぎになるだろ。だから、現地住民の君に助力を頼んだんだ」
「そうね、ＵＦOを見たと言うだけで、騒ぎになるもんね。あ、報酬のUFOに乗せてくれる約束、忘れてない？」
「ちゃんと覚えてるよ、外から地球を見たんだろ」
「うん、青い地球ってのをこの目で見たいの」
「ああ、お安いご用だ。この星の英雄さん」