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我々はヒーローではない
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我々は、ヒーローのふりをして戦っていたが、実はただの一兵卒だった。地球人には隠していたが、銀河を二分する大戦の中、この地球が最前線となり、パワードスーツを着た我々が、前線の敵を撃退していただけだった。ただ、我々は、地球人に似た人型の炭素系生物で、敵が人型とは言えない多種多様な外見の宇宙人の集まりだったので、銀河の世情を知らない、地球人には、我々がヒーローに見えて、外見で敵を悪と思い込み、我々の戦いを地球を守るヒーローが悪い奴らを倒していると誤解したのだ。
我々にとっては、その方が都合がいいので、その誤解を解かずに事実を隠したままヒーローとして地球上で戦い続けた。
地球上では我々の連戦連勝だったが、地球の外では、我々の勢力が押されていて、ある日、地球からの撤退命令が出て、我々は後退した。我々がいなくなった地球では、ヒーローがいなくても自分たちで地球を守るんだと、敵に無謀な戦いを挑んで、敗北し、そこで初めて我々の戦いが正義のためではなく銀河の勢力争いだったということを地球人は知った。だが、彼らは我々を恨むことなく、いずれ我々ヒーローが帰ってきて自分たちを助けてくれると信じていた。
我々にとっては、その方が都合がいいので、その誤解を解かずに事実を隠したままヒーローとして地球上で戦い続けた。
地球上では我々の連戦連勝だったが、地球の外では、我々の勢力が押されていて、ある日、地球からの撤退命令が出て、我々は後退した。我々がいなくなった地球では、ヒーローがいなくても自分たちで地球を守るんだと、敵に無謀な戦いを挑んで、敗北し、そこで初めて我々の戦いが正義のためではなく銀河の勢力争いだったということを地球人は知った。だが、彼らは我々を恨むことなく、いずれ我々ヒーローが帰ってきて自分たちを助けてくれると信じていた。
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