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戦闘員、始めました
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このご時世のため、勤めていた会社が潰れ、新しい仕事を探して、悪の組織の三下、戦闘員に採用された。経験、学歴不問で、やる気があればなれる職業なんて、他にはないだろう。全身タイツのようなぴったりとした戦闘服も意外に通気性が良く、見た目ほど暑くなくて、しかも、実際に戦うのは最初の方だけで、前座として、上司の怪人の登場を盛り上げるためのにぎやかしが目的なので、真剣にヒーローと戦わなくていいので楽な仕事だった。それに戦闘員の本当の存在理由は、市街地でも平気で銃火器を使うヒーローの攻撃に一般市民が巻き込まれないようにするために野次馬が近づかないように排除するのが役目だった。ヒーローは怪人を倒すためなら大爆発させても気にしない。特殊エネルギーで怪人が巨大化した時も、住民の避難を確認せずに、平然と巨大ロボを住宅地に降ろして格闘戦をする。悪の組織は悪ではあるが、無駄な人死には望まない。故に、ヒーローが正義の名のもとに好き勝手暴れて民間人に被害が出ないにように戦闘員が人々を脅かして毎回、退避させているのだ。
そして、戦闘員が人々を守るため、そんなことをしているというのは秘密だった。プロレスの悪役レスラーが実はイイ人というのを隠すのと同じである。
だから、俺は、戦闘員を張り切ってやり続けた。
そして、戦闘員が人々を守るため、そんなことをしているというのは秘密だった。プロレスの悪役レスラーが実はイイ人というのを隠すのと同じである。
だから、俺は、戦闘員を張り切ってやり続けた。
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