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光の巨人

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「ちぇ、派手に街中で暴れやがって、プロレスのリングじゃねっての」
「ああ、お前の家、あの辺りだっけ」
「そうだよ、ローン組んで建てた家、あいつ踏みつけやがった」
「でも、政府から、震災扱いで金出るんだろ」
「一応書類は出したけど、いつになるか分からんってよ」
「でも、あそこ、奇麗に更地にして、立派に再開発するんだろ?」
「それが、あの光の巨人が光線でぶっ飛ばした怪獣の肉片で土壌が汚染されているんじゃないかって噂もあって、政府の査定を待っていたら、生活再建できないから、別の新しい土地を探してる人も多いらしい」
「そりゃ、大変だな」
「おまけにあの辺りにいた人は怪獣の肉片に含まれていた未知のウイルスで汚染されているというひどいデマもネットで拡散されてるらしい」
「テレビじゃ、光の巨人を怪獣の脅威から人類を守る正義の味方だっていってるけど、全然、違うみたいだな」
「あれは、ただ怪獣を倒したい戦闘狂かもよ」
「なるほど。足元の小さな人間の建物なんか気にしていないのは、目的が怪獣を倒したいだけってことか」
「俺は、そうじゃないかと思ってる」
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