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果たし状
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手紙に書いてあった約束の場所に魔王は一人で現れた。が、あのドクロで飾られた禍々しい鎧を身に付けず、妙に愛らしいドレス姿で勇者である俺の前に立った。
「おいおい、自慢の魔剣は、どうした?」
鎧どころか剣もない無防備な姿に俺は呆れた。
「そ、そんなもの必要ないだろ、よく来てくれた勇者よ」
「どうしても二人きりで会いたいというから、来てやったのに、なんだ、そのふざけた格好は? 俺を舐めてるのか」
「やはり、こんな格好は似合わんと思うか?」
「いや、拍子抜けするぐらい可愛くて、こっちの調子が狂う」
「か、可愛い?私が?」
「あ、ああ、だが、そんな格好しても俺は手を抜かないぜ」
俺は聖剣を抜いた。
「さ、今日こそは、決着をつけようか」
「ちょ、ちょっと、待て、お前、何か勘違いしてないか」
「勘違い? そんな恰好をして俺の油断を誘おうとしても、無駄だからな」
「だから、ちょっとまて、貴様、あの手紙を何か勘違いしてないか」
「俺を人気のない場所に呼び出しておいて、なんだ、いまさらビビったのか」
「やはり、果たし状かなにかと勘違いしてるようじゃの」
「ひとにケンカ売っておいて、今更おじけづいたか?」
「この、鈍感勇者が!」
ブチ切れた魔王が、いきなり魔法で俺をぶっ飛ばした。
そして、何度もケンカするうちに、俺も彼女の気持ちに気づいて、勇者と魔王という奇妙な恋人同士になった。
「おいおい、自慢の魔剣は、どうした?」
鎧どころか剣もない無防備な姿に俺は呆れた。
「そ、そんなもの必要ないだろ、よく来てくれた勇者よ」
「どうしても二人きりで会いたいというから、来てやったのに、なんだ、そのふざけた格好は? 俺を舐めてるのか」
「やはり、こんな格好は似合わんと思うか?」
「いや、拍子抜けするぐらい可愛くて、こっちの調子が狂う」
「か、可愛い?私が?」
「あ、ああ、だが、そんな格好しても俺は手を抜かないぜ」
俺は聖剣を抜いた。
「さ、今日こそは、決着をつけようか」
「ちょ、ちょっと、待て、お前、何か勘違いしてないか」
「勘違い? そんな恰好をして俺の油断を誘おうとしても、無駄だからな」
「だから、ちょっとまて、貴様、あの手紙を何か勘違いしてないか」
「俺を人気のない場所に呼び出しておいて、なんだ、いまさらビビったのか」
「やはり、果たし状かなにかと勘違いしてるようじゃの」
「ひとにケンカ売っておいて、今更おじけづいたか?」
「この、鈍感勇者が!」
ブチ切れた魔王が、いきなり魔法で俺をぶっ飛ばした。
そして、何度もケンカするうちに、俺も彼女の気持ちに気づいて、勇者と魔王という奇妙な恋人同士になった。
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