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皇帝激怒
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玉座の前まで賊の侵入を許すなど、建国以来の最大の不祥事と言えた。
皇帝の御前には、皇帝の身辺警護役として近衛の指揮をしていた近衛隊長と帝都の守護役で離宮の警備を任されていた将軍らが呼び出されて皇帝の前で膝をつき首を垂れていた。
「さて,余は、絶対、連中を離宮の外に出すなと命じたはずだが?」
「は、はい、陛下、申し訳ございません」
離宮の警備責任者の将軍が深々と頭を下げる。
「余の命を守る近衛に選ばれる者は家柄がよくすべて優秀な者たちに限られると聞いておったが、余の聞き違いじゃったか?」
「面目ありません」
近衛隊長も弁明せず頭を下げていた。
そもそも、何の罪のない勇者や実の娘である皇女を幽閉するように命じたのは皇帝自身であり、その命令そのものが間違いだったという反省はないようだった。そういう皇帝の性格を理解しているのか、彼らは反論せず、無言で頭を下げ続けた。
「しかも、勇者たちを帝都から易々と逃がすとは、そなたらはそんなに頼りなかったか。余は、そなたたちに期待して要職につけたつもりだが、余の期待に応える気概はないということか?」
実際には、才覚より、皇帝である自分自身へこびへつらう人物を要職に選んでいたのだが、そういう自分の人事の不手際を棚に上げて責任者を叱咤していた。
「まったく、なさけない。別の者に任せても良いのだぞ」
前の魔王に手ひどくやられたが、皇帝にこびへつらう貴族がいなくなったわけではない。むしろ、皇帝の覚えが悪い優秀な人材ほど前魔王との戦いに巻き込まれて早死していなくなり、いま皇帝の周りはゴマすり能力しかない者ばかりだった。
「落ち着きください、陛下。我ら、必ず、勇者らを再びとらえて見せませす」
「このような失態、二度としません」
近衛と将軍は、皇帝に向ってそう誓った。
「うむ、よかろう。生死は問わぬ、勇者らを見事捕えてみせろ。それで、許す」
皇帝は、慈悲深く素晴らしい采配をしたように彼らに申し付けた。
「はっ、かしこまりました」
皇帝の忠実な犬たちは、黙って了承した。
そして、玉座の間を退室すると、近衛隊長と将軍は同時にため息をついた。
「どうする。勇者を捕らえられると思うか?」
将軍が近衛隊長を見る。
「やるしかあるまい。やらなければ、我々が,一族もろとも処刑だ」
「だな、陛下なら、それぐらいするか」
ふたりとも渋い顔になるが、やらなければ、身の破滅なのも分かっていた。
将軍たちが立ち去ると淫魔が、スッと音もなく玉座の皇帝に抱き着いた。その自慢の胸を押し付けながら
楽しそうに笑う。
「さすがです、陛下。処罰なさらず、名誉回復の機会を与えるなんて。これで、彼らは死に物狂いで陛下のために働くでしょう」
「ああ、相手は勇者だ。死に物狂いになってもらわねば困る」
そう言いながら皇帝は鼻の下を伸ばしながら淫魔の豊満な胸を揉み始めた。
さらに淫魔は自分から皇帝の股間のイチモツをまさぐって外に出し、玉座の皇帝にまたがるように自分の膣穴にそれをぬるりと招き入れた。
ねっとりとした膣肉が皇帝の肉棒を咥え込み、その感触に皇帝の口もとが緩む。
しかも、肉棒に跨った淫魔は自分で腰を振ってネチュ、ネチュと肉棒を出し入れしていた。
さっきまでいた将軍たちが、今の皇帝の表情を見たらその忠誠心があっさり消滅しそうなほどのだらしないスケベ顔をさらしていた。
皇帝の御前には、皇帝の身辺警護役として近衛の指揮をしていた近衛隊長と帝都の守護役で離宮の警備を任されていた将軍らが呼び出されて皇帝の前で膝をつき首を垂れていた。
「さて,余は、絶対、連中を離宮の外に出すなと命じたはずだが?」
「は、はい、陛下、申し訳ございません」
離宮の警備責任者の将軍が深々と頭を下げる。
「余の命を守る近衛に選ばれる者は家柄がよくすべて優秀な者たちに限られると聞いておったが、余の聞き違いじゃったか?」
「面目ありません」
近衛隊長も弁明せず頭を下げていた。
そもそも、何の罪のない勇者や実の娘である皇女を幽閉するように命じたのは皇帝自身であり、その命令そのものが間違いだったという反省はないようだった。そういう皇帝の性格を理解しているのか、彼らは反論せず、無言で頭を下げ続けた。
「しかも、勇者たちを帝都から易々と逃がすとは、そなたらはそんなに頼りなかったか。余は、そなたたちに期待して要職につけたつもりだが、余の期待に応える気概はないということか?」
実際には、才覚より、皇帝である自分自身へこびへつらう人物を要職に選んでいたのだが、そういう自分の人事の不手際を棚に上げて責任者を叱咤していた。
「まったく、なさけない。別の者に任せても良いのだぞ」
前の魔王に手ひどくやられたが、皇帝にこびへつらう貴族がいなくなったわけではない。むしろ、皇帝の覚えが悪い優秀な人材ほど前魔王との戦いに巻き込まれて早死していなくなり、いま皇帝の周りはゴマすり能力しかない者ばかりだった。
「落ち着きください、陛下。我ら、必ず、勇者らを再びとらえて見せませす」
「このような失態、二度としません」
近衛と将軍は、皇帝に向ってそう誓った。
「うむ、よかろう。生死は問わぬ、勇者らを見事捕えてみせろ。それで、許す」
皇帝は、慈悲深く素晴らしい采配をしたように彼らに申し付けた。
「はっ、かしこまりました」
皇帝の忠実な犬たちは、黙って了承した。
そして、玉座の間を退室すると、近衛隊長と将軍は同時にため息をついた。
「どうする。勇者を捕らえられると思うか?」
将軍が近衛隊長を見る。
「やるしかあるまい。やらなければ、我々が,一族もろとも処刑だ」
「だな、陛下なら、それぐらいするか」
ふたりとも渋い顔になるが、やらなければ、身の破滅なのも分かっていた。
将軍たちが立ち去ると淫魔が、スッと音もなく玉座の皇帝に抱き着いた。その自慢の胸を押し付けながら
楽しそうに笑う。
「さすがです、陛下。処罰なさらず、名誉回復の機会を与えるなんて。これで、彼らは死に物狂いで陛下のために働くでしょう」
「ああ、相手は勇者だ。死に物狂いになってもらわねば困る」
そう言いながら皇帝は鼻の下を伸ばしながら淫魔の豊満な胸を揉み始めた。
さらに淫魔は自分から皇帝の股間のイチモツをまさぐって外に出し、玉座の皇帝にまたがるように自分の膣穴にそれをぬるりと招き入れた。
ねっとりとした膣肉が皇帝の肉棒を咥え込み、その感触に皇帝の口もとが緩む。
しかも、肉棒に跨った淫魔は自分で腰を振ってネチュ、ネチュと肉棒を出し入れしていた。
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