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「ねえねえ、安堂ちゃん。真紘くんとは本当に何もなかったの?」
「ありませんでした」
私へと群がる女の子たち。初めてこんなに話しかけられた。すごい。
でも内容は全部真紘のこと。なんだか切ない。
りいちゃんは巻き込まれないように離れたところに座ってる。りいちゃんひどいよぅ。
ちなみに昨夜は結局狭い私のベッドで二人で寝ました。
だって帰ろうとしないんだもん! あと、結婚とお泊まりどっちを取るか脅迫された。脅迫こわい。
ちなみに結婚の話はなんとか引き伸ばしに成功しました。
真紘の提案は確かに頭いいとは思うけど、そんなに急がなくてもいいと思うの。
その代わりに夜は真紘の家か私の家でお泊まりすることになったけど、些細な問題。些細な、問題。たぶん。
だって大学では恋人関係は隠してもらえるもん。
今でさえこの状態だし、付き合うことになりました、なんて言ったら殺されちゃう。殺人事件が起きちゃう。
被害者は私で、真紘が主人公でいろんな大人の女を誘惑しながら恋人の真相を調べるみたいな殺人事件ができちゃう。物語一本書けちゃう。そしてきっと真犯人は真紘で読者をアッと驚かせる展開だ。
「はー、つかれたー……」
女の子たちからの追求を逃れてりいちゃんの隣に座る。
お疲れ、とでも言うようにりいちゃんはヨシヨシと頭を撫でてくれた。
「で、どうだったの?」
「なにがー?」
「土日、ずっと一緒にいたんでしょ?」
ピシッと身体が固まった。
な、なんでバレてる?
「あのねぇ、依の真似して連絡返しても、さすがに違和感あるから。それに本当に体調悪いと思ったら兄貴たちに連絡してるでしょ」
「さすがりいちゃん」
「馬鹿にすんな」
「いてっ」
りいちゃんがおでこをデコピンされた。痛いよぅ。容赦なかった。
おでこを抑えてりいちゃんを見ると、つんつんとほっぺたを突かれる。
「で、どうなの?」
「うーんと、まあそうなんだけど」
「やっぱそうなんだ。依ってさあ、前から御岳のこと気にしてたよね」
「ぅえっ!?」
「御岳が近くに来るたびに俯いてさぁ、気にしてるのバレバレ。御岳の前だけで顔色変わるし」
うう……。それはえっちな気分になってたからです……。とは言えずにそっと視線をそらす。
りいちゃん、ごめんね。私が変態でごめんね。でも、大丈夫だから。もう今後他の人の前でそんなえっちな気分にならないから!
「で、やったんでしょ?」
「なにを?」
「セックス」
「なっ!」
「やっぱり。処女にすぐ手出すなんて御岳って案外女好きなんだ。まあ、あの顔なんだし当たり前か」
いろいろいっぱい勘違いされてる。
りいちゃんには高二の頃の話を言うべきか、いや言ったらダメだ。必然的に綿パンのことも言わなくちゃいけなくなる。綿パン失くして拾われて脅されたなんて……絶対言えない。
「でも、最初は本当に体調悪そうだったよね? それなのに手出されたの?」
「いや、あの、なんていうか、そのままお泊まりしたらこう、ね」
「意外。依ってそういうところちゃんとしてると思ってた。というか体調が悪い女性を泊まらせてそのままセックスとか最低じゃん」
ごめんね、真紘。図らずしも真紘に対するりいちゃんの印象を最悪になってしまいました。
げ、と眉間に皺を寄せて嫌そうな顔をするりいちゃん。りいちゃん、男の人苦手だからなぁ。寿一くんはお兄ちゃん枠で、お兄ちゃんはおバカだからりいちゃんにそんなに嫌われてないけど、やっぱり当たりは厳しい。
でも、りいちゃんは昔から彼氏が途切れたことはなかった。今は珍しく彼氏がいないけど、すぐに彼氏ができると思う。りいちゃん美人だし。
「怒ってる……?」
「怒ってないよ。付き合うの?」
「うーん、まあ」
「大丈夫? 騙されてない?」
「あ、それはないから安心して」
騙されたりはしてない。騙すためにあんなことするような人間じゃないし。
というかあれが全部冗談だったらなんのためなのって感じ。
私の言葉にりいちゃんはすごく複雑そうな顔。あれ、こわい。
「依がいいならいいけどさぁ。なんかあったらすぐあたしに言ってよ。ぶん殴ってやるから」
「う、うん。ありがと」
りいちゃんは空手黒帯だから、りいちゃんが本気で殴ったらたぶん真紘死んじゃう。一応覚えておくけど。
「りいちゃんは合コンでなにかなかったの?」
「原本くんと付き合うことになった」
「うそっはやっ!」
「なに言ってんの? 依だって御岳と付き合うことになったじゃん」
いや、私は高校のときの経緯があるからね。
そして原本くんってあの誠実そうなタレ目の男の人だ。さすがりいちゃん。あの五人だったら原本くんだよね。
それにしても、りいちゃんは彼氏が出来て嬉しー、とか、わーい、とかないんだ。クール。
私もないけど。なんか喜ぶ前にいろんなサプライズを真紘にされた感じがする。
「というか、依が、依が。ああぁぁ……ほんと処女じゃなくなったの?」
「なっ、い、いきなりなにを!」
「いや、なんかそう思ったら悲しくなって」
「……なんか、ごめん」
数年前から処女じゃなくて本当ごめんね。でも相手は一人だけだから。いろんな人とやったりはしてない。
誇れるところじゃないけど。
罪悪感に打ち震えてると、机に置いたスマホがブブブと揺れた。びっくりして、慌てて手に取る。
画面を見て、小さくため息を吐いた。
「なに、だれ?」
「まーちゃん」
「まーちゃん?」
「うん。ごめんね、ちょっと電話してくる」
りいちゃんから離れて、教室を出て誰もいないところまで駆け足で向かう。
あたりに人気がなくなったのを確認して、画面をタッチして電話に出た。
「なんで大学内なのに電話かけてくるのっ」
『だって声聞きたかったんだもん』
「もん、とかかわいくないよ?」
電話の向こうから聞こえる甘えた声に頭が痛くなる。
真紘は自分がとってもモテるってことを自覚してほしい。真紘と付き合ってたら絶対怒られる。殺人事件が起こる。
『まあ、それは冗談なんだけど。今日どこに帰る予定?』
「えっ? 家にだけど……?」
『どっちの? 俺の?』
「……それ、選ばなくちゃいけない?」
私の想像する家は我が家なんだけど。
大学から電車で二十分のアパートなんだけど。
『まあ、俺のマンションってちょっと大学に近過ぎだししょうがないか……。バレたくないんだもんね?』
「だって、まひ……まーちゃんと一緒にいたら絶対殺人事件起こるよ……」
『俺が守るのに。というか殺人事件って』
真紘が守りきれるとは思えない。
女の子って怖いんだよ。少女漫画で見たことあるもん。
お母さん、隠してるけど漫画集めるのが好きなの。かわいいよね。しかも全部ちょっと昔の少女漫画。こっそり読んでたけど、面白かった。
『今日終わるの何時?』
「んーと、あと一時間くらい」
『わかった。それなら待ってるから帰りは一緒に帰ろ?』
どき、と心臓が跳ねた。
真紘と一緒に家に帰る……。なんだかそれって普通の恋人っぽくて素敵なのでは?
寄り道でカフェに寄ったりなんかして、アイス食べたり、洋服見たり。
なんかなんか素敵なのでは?
でも、そんなことできない。
「……バレちゃうからやだ」
『大丈夫大丈夫。隣じゃなくて後ろ歩くから』
「ストーカーみたいでやだっ!」
なんか怖いよ、それ!
『でも、俺がちゃんと見てないと痴漢とかに会うかもしれないし……』
「今まで大丈夫だったんだから大丈夫だよ。ま、まーちゃんは先に私の家に行って……あ」
『先に帰っても入れないねぇ、俺』
そういえば今朝は急いで一緒に出て来たんだった。
だって真紘ってばすぐにイチャイチャしてくるんだもん。真紘の相手をしてたら家を出るの遅くなっちゃって遅刻しそうになった。
合鍵を渡そうと思ってたのに、渡すの忘れてた。
『これは帰りは一緒に帰るしかないよね~?』
「先に合鍵渡すから帰っててよ」
『どこで? 大学内で? バレちゃうかもね』
うぐぐぐ。ぐうの音も出ない。
きっと真紘はわかっててやってる。だからタチが悪い。今朝だって絶対合鍵のことに気付いてた。
どうせわざと言わなかったんだ。
『愛してるよ。授業が終わったら連絡ちょうだいね。終わったら後ろからついていくから』
私が文句を言う前に、真紘はわざとらしくリップ音を立てると電話を切った。
……なんか、私すごくいいように転がされてる。
「ありませんでした」
私へと群がる女の子たち。初めてこんなに話しかけられた。すごい。
でも内容は全部真紘のこと。なんだか切ない。
りいちゃんは巻き込まれないように離れたところに座ってる。りいちゃんひどいよぅ。
ちなみに昨夜は結局狭い私のベッドで二人で寝ました。
だって帰ろうとしないんだもん! あと、結婚とお泊まりどっちを取るか脅迫された。脅迫こわい。
ちなみに結婚の話はなんとか引き伸ばしに成功しました。
真紘の提案は確かに頭いいとは思うけど、そんなに急がなくてもいいと思うの。
その代わりに夜は真紘の家か私の家でお泊まりすることになったけど、些細な問題。些細な、問題。たぶん。
だって大学では恋人関係は隠してもらえるもん。
今でさえこの状態だし、付き合うことになりました、なんて言ったら殺されちゃう。殺人事件が起きちゃう。
被害者は私で、真紘が主人公でいろんな大人の女を誘惑しながら恋人の真相を調べるみたいな殺人事件ができちゃう。物語一本書けちゃう。そしてきっと真犯人は真紘で読者をアッと驚かせる展開だ。
「はー、つかれたー……」
女の子たちからの追求を逃れてりいちゃんの隣に座る。
お疲れ、とでも言うようにりいちゃんはヨシヨシと頭を撫でてくれた。
「で、どうだったの?」
「なにがー?」
「土日、ずっと一緒にいたんでしょ?」
ピシッと身体が固まった。
な、なんでバレてる?
「あのねぇ、依の真似して連絡返しても、さすがに違和感あるから。それに本当に体調悪いと思ったら兄貴たちに連絡してるでしょ」
「さすがりいちゃん」
「馬鹿にすんな」
「いてっ」
りいちゃんがおでこをデコピンされた。痛いよぅ。容赦なかった。
おでこを抑えてりいちゃんを見ると、つんつんとほっぺたを突かれる。
「で、どうなの?」
「うーんと、まあそうなんだけど」
「やっぱそうなんだ。依ってさあ、前から御岳のこと気にしてたよね」
「ぅえっ!?」
「御岳が近くに来るたびに俯いてさぁ、気にしてるのバレバレ。御岳の前だけで顔色変わるし」
うう……。それはえっちな気分になってたからです……。とは言えずにそっと視線をそらす。
りいちゃん、ごめんね。私が変態でごめんね。でも、大丈夫だから。もう今後他の人の前でそんなえっちな気分にならないから!
「で、やったんでしょ?」
「なにを?」
「セックス」
「なっ!」
「やっぱり。処女にすぐ手出すなんて御岳って案外女好きなんだ。まあ、あの顔なんだし当たり前か」
いろいろいっぱい勘違いされてる。
りいちゃんには高二の頃の話を言うべきか、いや言ったらダメだ。必然的に綿パンのことも言わなくちゃいけなくなる。綿パン失くして拾われて脅されたなんて……絶対言えない。
「でも、最初は本当に体調悪そうだったよね? それなのに手出されたの?」
「いや、あの、なんていうか、そのままお泊まりしたらこう、ね」
「意外。依ってそういうところちゃんとしてると思ってた。というか体調が悪い女性を泊まらせてそのままセックスとか最低じゃん」
ごめんね、真紘。図らずしも真紘に対するりいちゃんの印象を最悪になってしまいました。
げ、と眉間に皺を寄せて嫌そうな顔をするりいちゃん。りいちゃん、男の人苦手だからなぁ。寿一くんはお兄ちゃん枠で、お兄ちゃんはおバカだからりいちゃんにそんなに嫌われてないけど、やっぱり当たりは厳しい。
でも、りいちゃんは昔から彼氏が途切れたことはなかった。今は珍しく彼氏がいないけど、すぐに彼氏ができると思う。りいちゃん美人だし。
「怒ってる……?」
「怒ってないよ。付き合うの?」
「うーん、まあ」
「大丈夫? 騙されてない?」
「あ、それはないから安心して」
騙されたりはしてない。騙すためにあんなことするような人間じゃないし。
というかあれが全部冗談だったらなんのためなのって感じ。
私の言葉にりいちゃんはすごく複雑そうな顔。あれ、こわい。
「依がいいならいいけどさぁ。なんかあったらすぐあたしに言ってよ。ぶん殴ってやるから」
「う、うん。ありがと」
りいちゃんは空手黒帯だから、りいちゃんが本気で殴ったらたぶん真紘死んじゃう。一応覚えておくけど。
「りいちゃんは合コンでなにかなかったの?」
「原本くんと付き合うことになった」
「うそっはやっ!」
「なに言ってんの? 依だって御岳と付き合うことになったじゃん」
いや、私は高校のときの経緯があるからね。
そして原本くんってあの誠実そうなタレ目の男の人だ。さすがりいちゃん。あの五人だったら原本くんだよね。
それにしても、りいちゃんは彼氏が出来て嬉しー、とか、わーい、とかないんだ。クール。
私もないけど。なんか喜ぶ前にいろんなサプライズを真紘にされた感じがする。
「というか、依が、依が。ああぁぁ……ほんと処女じゃなくなったの?」
「なっ、い、いきなりなにを!」
「いや、なんかそう思ったら悲しくなって」
「……なんか、ごめん」
数年前から処女じゃなくて本当ごめんね。でも相手は一人だけだから。いろんな人とやったりはしてない。
誇れるところじゃないけど。
罪悪感に打ち震えてると、机に置いたスマホがブブブと揺れた。びっくりして、慌てて手に取る。
画面を見て、小さくため息を吐いた。
「なに、だれ?」
「まーちゃん」
「まーちゃん?」
「うん。ごめんね、ちょっと電話してくる」
りいちゃんから離れて、教室を出て誰もいないところまで駆け足で向かう。
あたりに人気がなくなったのを確認して、画面をタッチして電話に出た。
「なんで大学内なのに電話かけてくるのっ」
『だって声聞きたかったんだもん』
「もん、とかかわいくないよ?」
電話の向こうから聞こえる甘えた声に頭が痛くなる。
真紘は自分がとってもモテるってことを自覚してほしい。真紘と付き合ってたら絶対怒られる。殺人事件が起こる。
『まあ、それは冗談なんだけど。今日どこに帰る予定?』
「えっ? 家にだけど……?」
『どっちの? 俺の?』
「……それ、選ばなくちゃいけない?」
私の想像する家は我が家なんだけど。
大学から電車で二十分のアパートなんだけど。
『まあ、俺のマンションってちょっと大学に近過ぎだししょうがないか……。バレたくないんだもんね?』
「だって、まひ……まーちゃんと一緒にいたら絶対殺人事件起こるよ……」
『俺が守るのに。というか殺人事件って』
真紘が守りきれるとは思えない。
女の子って怖いんだよ。少女漫画で見たことあるもん。
お母さん、隠してるけど漫画集めるのが好きなの。かわいいよね。しかも全部ちょっと昔の少女漫画。こっそり読んでたけど、面白かった。
『今日終わるの何時?』
「んーと、あと一時間くらい」
『わかった。それなら待ってるから帰りは一緒に帰ろ?』
どき、と心臓が跳ねた。
真紘と一緒に家に帰る……。なんだかそれって普通の恋人っぽくて素敵なのでは?
寄り道でカフェに寄ったりなんかして、アイス食べたり、洋服見たり。
なんかなんか素敵なのでは?
でも、そんなことできない。
「……バレちゃうからやだ」
『大丈夫大丈夫。隣じゃなくて後ろ歩くから』
「ストーカーみたいでやだっ!」
なんか怖いよ、それ!
『でも、俺がちゃんと見てないと痴漢とかに会うかもしれないし……』
「今まで大丈夫だったんだから大丈夫だよ。ま、まーちゃんは先に私の家に行って……あ」
『先に帰っても入れないねぇ、俺』
そういえば今朝は急いで一緒に出て来たんだった。
だって真紘ってばすぐにイチャイチャしてくるんだもん。真紘の相手をしてたら家を出るの遅くなっちゃって遅刻しそうになった。
合鍵を渡そうと思ってたのに、渡すの忘れてた。
『これは帰りは一緒に帰るしかないよね~?』
「先に合鍵渡すから帰っててよ」
『どこで? 大学内で? バレちゃうかもね』
うぐぐぐ。ぐうの音も出ない。
きっと真紘はわかっててやってる。だからタチが悪い。今朝だって絶対合鍵のことに気付いてた。
どうせわざと言わなかったんだ。
『愛してるよ。授業が終わったら連絡ちょうだいね。終わったら後ろからついていくから』
私が文句を言う前に、真紘はわざとらしくリップ音を立てると電話を切った。
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