綿パンを失くした

りんごちゃん

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 学校の人にはバレないように、近くの御岳くんのマンションに向かう。
 マンションに一人暮らしってどんな金持ちだと思ってたけど、御岳くんの父親はどこかの職人さんって話だったし、上京とかしてきてたならありなのかもしれない。きっと御岳くんの父親はすごい職人さんなんだと思う。

「依ちゃん、いらっしゃい」
「…………」

 玄関を開けると、御岳くんが楽しそうに私を出迎える。
 今日もエッチなことをやるんだろうな。特に今日は土曜日だ。いつもより長い時間の日。
 もうすぐ十二月なのに、御岳くんはまだ私に飽きてくれない。

「依ちゃん、今日は先に映画でも見るー?」
「いいの?」
「いいよ~。昨日依ちゃんと別れたあとDVD借りて来たんだよね。依ちゃん、アニメ好きでしょ」

 というか、お母さんがいつもアニメばっかり借りてくるんです。好きだけど。
 御岳くんが借りて来たのは、ちょっと前にやってたミュージカル風アニメ。まだテレビでやってないし、お母さんも借りて来てなかったから楽しみ。
 テレビの前のソファーに座って、始まるのを待つ。御岳くんは始める前に、お菓子やらジュースやらをキッチンから持って来て、テーブルに置いてからDVDをセットした。
 ワクワクしながらテレビを見てると、隣に座った御岳くんが何故か私の身体を持ち上げる。

「御岳くん?」
「依ちゃんは俺の股の間~」

 御岳くんの手が私のお腹に回って、ピクンと身体が揺れる。
 開いた御岳くんの股の間に座ると、そのままギュッと抱き締められた。まるで自分がぬいぐるみになった気分。

「じゃ、観よっか」
「うん」

 映画が始まる。だけど御岳くんがただ映画を観させてくれるはずなかった。



「んっ、ゃ、」

 御岳くんの手の動きが不穏になったのは映画の中盤。
 主人公がヒロインを取り返すために歌を歌い始めると同時に、御岳くんの手が私の胸を触り始めた。

「依ちゃん、いいところだからちゃんと見ないと。もったいないよ」
「ひっ、ちくび、ゃだぁ……っ」

 服の裾から手を入れて、直接乳首を指でこねり始める。
 私は映画を観たいのに、なんで御岳くんは大人しく観させてくれないんだ。
 背中を丸めて御岳くんの手から逃げようとするけど、そのまま両方の乳首を御岳くんに抓られて、ビクンッと身体が跳ねて軽くイッてしまう。

「ふっ、はーっ、ぁ、」
「イッちゃったねぇ、依ちゃん。ほんと感度いい淫乱な身体だよね」
「ぁっ、んんっ、みたけくんの、せい、だよ……っ!」

 後ろを向いてキッと御岳くんを睨みつける。だけどすぐに乳首を引っ張られて、表情が崩れてしまった。
 身体の芯から熱くなって、もうおまんこはグジョグジョになってるのが自分でもわかる。

「この映画って結構面白いね。アニメだからって馬鹿にしてた」
「ひっ、ぁんっ、んんーっ!」

 私が御岳くんの指に翻弄されてる間、御岳くんは冷静に映画を観て楽しそうに笑ってる。
 私にはもう映画を観る余裕なんてなくて、御岳くんの股の間でできるだけ御岳くんの身体から離れるように背中を丸めながら悶えてる。

「ひっ、も、やぁっ、」
「どうしたの、依ちゃん。まだ観終わってないよ」
「っ、」

 わかってるくせに、そうやって訊くんだ。
 太ももと太ももを擦り寄せる。もうパンツはお漏らしでもしたみたいにぐしょぐしょで、熱が集まってる。
 悔しい。こんな身体にしたのは御岳くんのくせに。

 もう映画の内容なんて全然入ってこない。御岳くんの手しか感じられない。
 悔しいからせめて声を出さないように口を手で押さえる。少しでも声が出ないように。

「ふっ、ん、~~~~っ!」
「依ちゃん身体がピクピクしてるよ。それでも頑張って声抑えてるんだ。偉いね~」

 まるで小さい子供に声をかけるように、御岳くんが耳元で囁く。おまけにフッと息を吹きかけられた。
 ゾクゾクッと背筋をなにかが走る。
 じゅんっとパンツも濡れたのが分かった。

「みたけく、そふぁー、よごれちゃ……っ、」
「えー、そんなに依ちゃんのおまんこビショビショなの? 本当エッチな身体だねぇ」

 分かってるくせに分かってるくせに!
 カッと頬が熱くなる。どうして分かってるくせに、わざわざ言うの? 全部御岳くんのせいなのに!

「ゃっ、もっ、やにゃらあっ!」
「っ、あー、依ちゃんかわいい。やにゃ……やにゃって! かわいい!」
「ふっ、ぅうっ!」
「うんうん、可愛かったからベッドに行こうね~。いっぱい気持ち良くしてあげる」

 ちがう! そうじゃない!
 そう言いたいけど、このあと起こることに身体が期待してるのは事実で、大人しく御岳くんに抱き上げられる。
 最後に見えた映画のワンシーンでは、ヒーローとヒロインがキスを交わして笑ってた。

 私と御岳くんには起こり得ないことだ。



 ベッドにゆっくりと降ろされる。
 御岳くんは楽しそうに、もうすでにくったりとしてる私の服を脱がせてる。「はい、ばんざーい」なんて、子どもにやるみたいに。
 すぐに私はパンツ一枚になって、御岳くんは服を着てる。私ばっかり。

「あはは、今日はネコだね」
「っ、わたしのしゅみじゃないもんっ!」
「うんうん、かわいいかわいい」

 よしよしと頭を撫でられる。
 今日のパンツは小さなネコがワンポイントになってる綿パンツ。ひよこパンツよりはいいと思う。お尻にどーんとついてるわけじゃないんだし。
 でも、普通男の人の前に出るときはスケスケパンツなんだと思う。でも、御岳くんが綿パンでもいいって言ってくれてるし、そもそもスケスケパンツなんて履いてきたら絶対馬鹿にされる。
 いっそのこと御岳くんが綿パンを見て幻滅してくれる人だったらよかったのに。

「というか、なんかおっぱい大きくなった?」
「……ん、そう、?」
「前はもうちょい小さかった気がする。俺が揉んでるからかな。乳首はだいぶ大きくなったよねー。超エロい」
「ひっ、んんっ!」

 ギュッとシーツを握り締めて、御岳くんから与えられる快感から逃げようとする。
 痛いくらいに抓られてるのに、何故だか気持ち良くなっていく。
 変態だ、私。御岳くんにどんどん変態にされてく。

「依ちゃん、パンツ脱ぎたい?」
「ふっ、あぁっ! ぬぎた、いぃっ!」
「あー、素直な依ちゃんもかわいい。じゃあ脱がしてあげるね」

 御岳くんが腰の辺りに手を入れて、パンツに手をかける。そのまま私の腰を浮かして、両脚を揃えて上に向けながら、するするとパンツを剥ぎ取る。
 御岳くんのいるところからは私のおまんこは丸見えで、恥ずかしくて仕方ないのにトロトロと蜜は溢れてくる。

「うわぁ、本当濡れまくりだね。お漏らししたみたい」
「ぁ……や、みないでぇ……」

 ジロジロと集まる視線に頭が沸騰しそう。
 フッとおまんこに息を吹きかけられて、ビクリと身体が揺れると同時にまた蜜が奥から溢れてくる。
 それなのに御岳くんはただ見てるだけで、直接触ってはくれない。もどかしい。

「おまんこヒクヒクさせちゃって、すごいエロいよ、依ちゃん」
「ふっ、あぁっ……みたけく、んっ、も、」

 触ってほしい。ぐじゃぐじゃに溶かして欲しい。御岳くんが欲しい。エッチなこと、たくさんして欲しい。

「だーめ。ちゃんと直接おねだりして? もう、依ちゃん我慢できないんでしょ?」
「~~~~~~~っっっ!!」

 ピンッと御岳くんが私の一番感じるクリトリスを指で弾いた。
 言葉にならない声をあげて、背中を仰け反らせながらイッてしまう。
 頭が真っ白になる。もう気持ちいいことしか考えられなくなっちゃう。

「ほし、のっ」
「うん?」
「ま、ひろの、ゆびで、いっぱいおまんこいじっ、ひぃやぁあんッ!」

 私が言葉を言い終える前に御岳くんの長い指が私のナカに入ってグチョグチョとおまんこをかき混ぜる。
 指を入れられただけで、私の頭から足先までを貫く快感が駆け抜ける。ピンッと足先を伸ばしてイッた快感に耐えている間も無く、御岳くんの指が激しく動かされる。

「あっ、ひぅ、いって、んんんーっ!」
「大丈夫大丈夫。まだ連続でイケるから」
「ひィう! ゃっ、しんじゃ、まひろぉ!」
「いつも通りだから大丈夫。死なない死なない」

 グチョグチョにかき回されて、その上クリトリスまで撫でられる。
 頭がおかしくなる。視界の中に電気が走って、強過ぎる快感に酔ってしまう。

「あぁーーっ! まひろ、たすけてっ、やらぁぅ! いって、んぁーーっ!」
「……ああ、もう本当依ちゃんってかわいい」

 抜け出せなくなりそう。
 この快感から抜け出せなくなる。御岳くんがいないとダメになっちゃう。

 きっと私は御岳くんに壊される。
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