73 / 114
第2節 拡散
(2)
しおりを挟む
「池畑刑事たち、ここです、ここ。」
無言のまま間違い探しを続ける二人に、瀬古はポインターで該当部分を示しながら言った。
すると、瀬古のヒントで少しピンときたのか、自信なさげに池畑が答えた。
「………色?」
「そう!ほぼ正解です!こっちの画像の、この部分と他の部分、そして、こっちの画像の、この部分と他の部分。同じ白でも濃さが違いますよね。」
瀬古が二枚の画像をポインターで示しながら解説した。丁寧な説明に、溝口も頷いた。それを見た瀬古は、続きを説明した。
「そして、この二枚の画像の違いというのは、その濃い白の位置です。そもそも、この色の濃さは以前から気にはなっていたんですが、サンプル数が少なくなかなか検証が出来なかったんです。ただ、この2体のサンプルが増え、ひとつの仮説を立てることができ、実験の結果、その謎が解けました。」
「…具体的には?」
工藤が目を光らせながら質問をした。
「はい。まず、いくつかのサンプルなんですが、これをご覧ください。」
瀬古がキーボードを押し画像を変えた。映し出されたのは、さっきの2体に加え、焦げていたり、溶けているような症例のもの、全部で6体の脳の該当部分を並べた画像だった。さっきよりもグロい内容に、溝口が目を反らしたのは言うまでもない。
瀬古は、その姿にクスリと笑いながらも、淡々と説明を続けた。
「これは、さっきの2体に加えて、もっと症状の酷いものも含めたものですが、焦げているものも、特に酷い部分があるです。ほらこことここ、違いがわかりますよね。」
ポインターで丁寧に設定する瀬古に対し、画像を見れていない溝口以外の聴衆者は皆頷いた。
「必ずこういった特に酷い部分があるんです。でも、この6体に言えることは、症状の出てる部分は皆場所も範囲も同じなんですが、特に酷い部分というのは、位置がバラバラなんです。これで私たちは一つの仮定を立てました。では、続きは志澤先生から。」
そう言うと瀬古は、スクリーンから離れてパイプ椅子に座り、代わりに志澤がスクリーンの横に立った。
「一応三人でやった実験なんで、報告も三人で分担してのプレゼンにさせてもらいました。私からは、本題の部分を。その立てた仮定というのが、この特に酷い症状が現れている部分は、呪いの根源……つまりは、呪いが最初に触れた部分ではないかと言うことです。」
志澤の説明に対し、漸く画像に慣れ始めた溝口が、首を傾げながら質問した。
「す、すみません。呪いが最初に触れたっていう言葉が理解出来ないんですが。」
「…言い方が悪かったですかね。呪いとは、今わかっている方法としては、とある場所で装置や紙を使用して行うものです。そして、その呪いは、その場所から被害者の脳に目掛けて届けられる。その届いた部分が最初に触れた部分ってことです。」
志澤は、溝口にも分かりやすいように、ジェスチャーを交えながら説明した。
「…つまり、その方向から呪いは届けられた…ってこと…か。」
工藤が理解したように、冷静な声で言った。
「所長、その通りです。逆に言えば、その部分が分かれば被害者がどの方向から呪いを掛けられたかが分かるんですよ。」
志澤は、スクリーンの画像を変えた。
「これは身動きが出来ないように固定されたマウスです。睡眠剤により居眠り状態になっています。この状態で何体かのマウスにあらゆる方向から簡易的な呪いを掛けてみました。…そして結果がこれです。」
切り替えられたスクリーンの画像には、呪いを掛けた方向、つまり装置を置いた方向と、脳の画像がセットになって映し出された。
その画像は、仮説通りに、呪いを掛けた方向と酷く症状が出ている部分が、分かりやすく一致していた。
「…ほんとだ、同じだ。」
溝口がボソリと呟いた。
志澤はニヤリとし、声を張って言い放った。
「はい、ご覧の通り仮説は実証されました!」
「素晴らしい発見だ!」
工藤は一人立ちあがり拍手を送った。池畑と溝口も座ったまま拍手をし、溝口が池畑だけに聞こえるように囁いた。
「池畑さん、これは大きな手掛かりになるかもしれませんね。」
「あぁ。戻って千代田の件調べるぞ。」
拍手をしていた工藤は、興奮した様子で質問をした。
「このまま、呪いの全容が解明できるんじゃないか!?」
すると、興奮している工藤に対して、ばつが悪いような困った表情で瀬古が答えた。
「…いや、それが…そもそも何故、脳のこの部分に共通して症状が現れるのか。更には、呪いの症状は脳のみに出ているようですが、何故あらゆる物体、他の人間、被害者の脳以外の部分には一切何も影響がないのか。諸々の謎はまだ解けていません。」
それを聞くと工藤は、拍手を止めてゆっくりと着席した。
無言のまま間違い探しを続ける二人に、瀬古はポインターで該当部分を示しながら言った。
すると、瀬古のヒントで少しピンときたのか、自信なさげに池畑が答えた。
「………色?」
「そう!ほぼ正解です!こっちの画像の、この部分と他の部分、そして、こっちの画像の、この部分と他の部分。同じ白でも濃さが違いますよね。」
瀬古が二枚の画像をポインターで示しながら解説した。丁寧な説明に、溝口も頷いた。それを見た瀬古は、続きを説明した。
「そして、この二枚の画像の違いというのは、その濃い白の位置です。そもそも、この色の濃さは以前から気にはなっていたんですが、サンプル数が少なくなかなか検証が出来なかったんです。ただ、この2体のサンプルが増え、ひとつの仮説を立てることができ、実験の結果、その謎が解けました。」
「…具体的には?」
工藤が目を光らせながら質問をした。
「はい。まず、いくつかのサンプルなんですが、これをご覧ください。」
瀬古がキーボードを押し画像を変えた。映し出されたのは、さっきの2体に加え、焦げていたり、溶けているような症例のもの、全部で6体の脳の該当部分を並べた画像だった。さっきよりもグロい内容に、溝口が目を反らしたのは言うまでもない。
瀬古は、その姿にクスリと笑いながらも、淡々と説明を続けた。
「これは、さっきの2体に加えて、もっと症状の酷いものも含めたものですが、焦げているものも、特に酷い部分があるです。ほらこことここ、違いがわかりますよね。」
ポインターで丁寧に設定する瀬古に対し、画像を見れていない溝口以外の聴衆者は皆頷いた。
「必ずこういった特に酷い部分があるんです。でも、この6体に言えることは、症状の出てる部分は皆場所も範囲も同じなんですが、特に酷い部分というのは、位置がバラバラなんです。これで私たちは一つの仮定を立てました。では、続きは志澤先生から。」
そう言うと瀬古は、スクリーンから離れてパイプ椅子に座り、代わりに志澤がスクリーンの横に立った。
「一応三人でやった実験なんで、報告も三人で分担してのプレゼンにさせてもらいました。私からは、本題の部分を。その立てた仮定というのが、この特に酷い症状が現れている部分は、呪いの根源……つまりは、呪いが最初に触れた部分ではないかと言うことです。」
志澤の説明に対し、漸く画像に慣れ始めた溝口が、首を傾げながら質問した。
「す、すみません。呪いが最初に触れたっていう言葉が理解出来ないんですが。」
「…言い方が悪かったですかね。呪いとは、今わかっている方法としては、とある場所で装置や紙を使用して行うものです。そして、その呪いは、その場所から被害者の脳に目掛けて届けられる。その届いた部分が最初に触れた部分ってことです。」
志澤は、溝口にも分かりやすいように、ジェスチャーを交えながら説明した。
「…つまり、その方向から呪いは届けられた…ってこと…か。」
工藤が理解したように、冷静な声で言った。
「所長、その通りです。逆に言えば、その部分が分かれば被害者がどの方向から呪いを掛けられたかが分かるんですよ。」
志澤は、スクリーンの画像を変えた。
「これは身動きが出来ないように固定されたマウスです。睡眠剤により居眠り状態になっています。この状態で何体かのマウスにあらゆる方向から簡易的な呪いを掛けてみました。…そして結果がこれです。」
切り替えられたスクリーンの画像には、呪いを掛けた方向、つまり装置を置いた方向と、脳の画像がセットになって映し出された。
その画像は、仮説通りに、呪いを掛けた方向と酷く症状が出ている部分が、分かりやすく一致していた。
「…ほんとだ、同じだ。」
溝口がボソリと呟いた。
志澤はニヤリとし、声を張って言い放った。
「はい、ご覧の通り仮説は実証されました!」
「素晴らしい発見だ!」
工藤は一人立ちあがり拍手を送った。池畑と溝口も座ったまま拍手をし、溝口が池畑だけに聞こえるように囁いた。
「池畑さん、これは大きな手掛かりになるかもしれませんね。」
「あぁ。戻って千代田の件調べるぞ。」
拍手をしていた工藤は、興奮した様子で質問をした。
「このまま、呪いの全容が解明できるんじゃないか!?」
すると、興奮している工藤に対して、ばつが悪いような困った表情で瀬古が答えた。
「…いや、それが…そもそも何故、脳のこの部分に共通して症状が現れるのか。更には、呪いの症状は脳のみに出ているようですが、何故あらゆる物体、他の人間、被害者の脳以外の部分には一切何も影響がないのか。諸々の謎はまだ解けていません。」
それを聞くと工藤は、拍手を止めてゆっくりと着席した。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
緋の残像 伝説の殺人鬼が恋人の心の奥で蘇る
ちみあくた
ミステリー
国立陸奥大学に通う大学生・高槻守人は最近、妙な悪夢に苦しめられていた。
人を殺す夢だ。
それも犯罪史に残る快楽殺人犯「赤い影」と酷似した手口で……。
ストレスのせいかと思い、可愛い理系女子大生・能代臨とつきあってみるが、悪夢は消えない。
このままでは恋人を自分の手で殺してしまうかも?
そんな不安の余り、精神神経医学の准教授・来栖晶子に相談し、心理分析を受けると、彼の中に忘れ去られた過去があると判る。
9才の頃、守人は眼前で「赤い影」の犯行を目撃していたのだ。
怖いものから逃れる為には、その怖いものになれば良い!
そんな心の安全装置が働き、守人の中に「赤い影」と似た別人格が作られているらしい。
この時、凶悪な殺人は守人の幻想内に留まらず、現実世界で頻発していた。
十年前に姿を隠し、死んだと噂される「赤い影」が帰ってきたのか?
それとも、守人の中に存在する凶悪な疑似人格が、悪夢を現実にしているのだろうか?
エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
後宮生活困窮中
真魚
ミステリー
一、二年前に「祥雪華」名義でこちらのサイトに投降したものの、完結後に削除した『後宮生活絶賛困窮中 ―めざせ媽祖大祭』のリライト版です。ちなみに前回はジャンル「キャラ文芸」で投稿していました。
このリライト版は、「真魚」名義で「小説家になろう」にもすでに投稿してあります。
以下あらすじ
19世紀江南~ベトナムあたりをイメージした架空の王国「双樹下国」の後宮に、あるとき突然金髪の「法狼機人」の正后ジュヌヴィエーヴが嫁いできます。
一夫一妻制の文化圏からきたジュヌヴィエーヴは一夫多妻制の後宮になじめず、結局、後宮を出て新宮殿に映ってしまいます。
結果、困窮した旧後宮は、年末の祭の費用の捻出のため、経理を担う高位女官である主計判官の趙雪衣と、護衛の女性武官、武芸妓官の蕎月牙を、海辺の交易都市、海都へと派遣します。しかし、その最中に、新宮殿で正后ジュヌヴィエーヴが毒殺されかけ、月牙と雪衣に、身に覚えのない冤罪が着せられてしまいます。
逃亡女官コンビが冤罪を晴らすべく身を隠して奔走します。
わけありのイケメン捜査官は英国名家の御曹司、潜入先のロンドンで絶縁していた家族が事件に
川喜多アンヌ
ミステリー
あのイケメンが捜査官? 話せば長~いわけありで。
もしあなたの同僚が、潜入捜査官だったら? こんな人がいるんです。
ホークは十四歳で家出した。名門の家も学校も捨てた。以来ずっと偽名で生きている。だから他人に化ける演技は超一流。証券会社に潜入するのは問題ない……のはずだったんだけど――。
なりきり過ぎる捜査官の、どっちが本業かわからない潜入捜査。怒涛のような業務と客に振り回されて、任務を遂行できるのか? そんな中、家族を巻き込む事件に遭遇し……。
リアルなオフィスのあるあるに笑ってください。
主人公は4話目から登場します。表紙は自作です。
主な登場人物
ホーク……米国歳入庁(IRS)特別捜査官である主人公の暗号名。今回潜入中の名前はアラン・キャンベル。恋人の前ではデイヴィッド・コリンズ。
トニー・リナルディ……米国歳入庁の主任特別捜査官。ホークの上司。
メイリード・コリンズ……ワシントンでホークが同棲する恋人。
カルロ・バルディーニ……米国歳入庁捜査局ロンドン支部のリーダー。ホークのロンドンでの上司。
アダム・グリーンバーグ……LB証券でのホークの同僚。欧州株式営業部。
イーサン、ライアン、ルパート、ジョルジオ……同。
パメラ……同。営業アシスタント。
レイチェル・ハリー……同。審査部次長。
エディ・ミケルソン……同。株式部COO。
ハル・タキガワ……同。人事部スタッフ。東京支店のリストラでロンドンに転勤中。
ジェイミー・トールマン……LB証券でのホークの上司。株式営業本部長。
トマシュ・レコフ……ロマネスク海運の社長。ホークの客。
アンドレ・ブルラク……ロマネスク海運の財務担当者。
マリー・ラクロワ……トマシュ・レコフの愛人。ホークの客。
マーク・スチュアート……資産運用会社『セブンオークス』の社長。ホークの叔父。
グレン・スチュアート……マークの息子。
美少女の顔に触りたい、月曜日
睡眠丸
ミステリー
多々良さん僕は、君の顔に触りたい。超絶ミステリアス美少女の多々良さんと一緒に、ありそうでなかなかない毎日を過ごしていく。自殺未遂、ストーカー、ヤンデレ、それから授業参観と校舎裏の告白。誰が多々良さんで、僕は誰―ーー? 小説家になろうにて改行なしで完結済み。
水華館−水の中の華たち−
桜月 翠恋
ミステリー
時は大正あたりだろうか?
珍しい華を飾る館があるという噂が広まっていた
その珍妙な館の取材をするために記者である一人の男が
館の主である、女神と話し、真実を探るための物語である…
なお、この作品には過激な表現が含まれる可能性があります
ご注意ください。
おじタン、ほぼムス。
流々(るる)
ミステリー
女子高生・朋華の腹パンが今日も炸裂する!
人情溢れる下町を舞台におじさん探偵とほぼ娘、父娘未満の二人が織りなす日常系ミステリー。
探偵事務所へ遊びに来る常連さんや登校班の小学生たちと一緒にワチャワチャしながら身近な事件の謎を解いていく、ほっこり楽しい物語です。
【第一章「謎の男」(全九話)】
朋華がバイト先で遭遇した「謎の男」の正体は?
事務所へ遊びに来る常連さんを交えての推理合戦。そして、二人が見届けたものは……。
実際に知人が遭遇した謎の男について、情報を基にして推理した話となっています。
あなたならどんな推理をしますか?
【第二章「凶器はどこへ」(全六話)】
学校公開の日に、理科室で起きた事件。
惨状は残され、目撃者もいるのに、なぜか凶器だけが消えていた……。
【第三章「バレンタインチョコ事件」(全五話)】
小学校四年生、あざとい女子予備軍のカンナが友達のリンちゃんを連れて、おじさんの所へ持ち込んだ謎とは?
【第四章「預金通帳はかく語りき」(全四話)】
高校二年生になった朋華だが、新型ウイルスの影響で美術部の活動にも支障が出ていた。
そんなある日、同じクラスで美術部の男子から放課後に呼び出されて……。
BOOBY TRAP 〜僕らが生きる理由〜
鬼霧宗作
ミステリー
【ルール1】――プレイヤーは全員で20名。そのうち19人は普通のプレイヤーですが、1名はゲームの犯人役となる【ブービートラップ】です。この犯人役を特定することが、プレイヤーの目的となります。ただし、誰が【ブービートラップ】なのかは本人さえも知りません。
【ルール2】――各プレイヤーはそれぞれ別々の地点よりスタートします。スタートするに伴い、各プレイヤーに物資と【サゼッションターミナル】を支給します。ただし支給される物資はプレイヤーにより異なります。また【サゼッションターミナル】内にあらかじめ提示されている【固有ヒント】も異なります。物資が役に立つものだとは限りませんし、全ての【固有ヒント】が正しいとも限りません。
【ルール3】――制限時間は24時間とします。この間に【ブービートラップ】が特定されない場合はプレイヤーの負けとみなし、街が焼き尽くされる仕様となっております。また、誰かが街の境界線を越えても、同様の結果となります。
【ルール4】――死亡者が出た場合は、その都度町内アナウンスで報告いたします。また、死亡者の物資を運営が回収することはありません。ただし、所有していた【サゼッションターミナル】の【固有ヒント】は各々が所有する携帯端末へと転送されます。
【ルール5】――【ブービートラップ】が分かった方は街の指定場所に設置されている【テレフォンボックス】にて解答して下さい。ただし、解答を行うには本人のものを含む5台の【サゼッションターミナル】からの認証が必要となります。また、ひとつの【テレフォンボックス】につき、解答が可能なのは一度限りです。見事【ブービートラップ】の正体を暴くことができればプレイヤーの勝利。全員が街より解放されます。ただし、間違っていた場合は、解答する本人を含む5台のターミナル所有者が死亡することになります。
【ルール6】――暴力行為などは自己責任であり、禁止はされてはおりません。本ゲームはプレイヤー同士が協力をして【ヒント】を集めるという、実に素晴らしいコンセプトの下に行われるものですが、20名もの人間がいれば、争いや対立も起きることでしょう。ゆえに規制はございません。ただし、意図的に殺害されてしまった方の死亡報告はいたしません。
【ルール7】街の特定の場所には、あらかじめ罠が仕掛けられています。また、罠が仕掛けられているエリアには、必ずマスコット人形である【トラッペ君】があります。もし【トラッペ君】を見つけたら警戒してください。罠にかかってしまった場合【トラッペ君】が助けてくれることもあります。
【ルール8】――万が一にも【ブービートラップ】が何かしらの理由で死亡してしまった場合、ゲームは強制的に終了させていただきます。この時点で生存されているプレイヤーの方々は無条件で解放となります。
絵:本崎塔也
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる