22 / 54
二章 『愛し子』の娘、ギルド見習いになる
14話 エニシ屋のオーナー
しおりを挟む「…これからハラスという町に向かう。そこに俺の古い知り合いがいてな、そいつのギルドに当分身をおこう」
ルエンにリィンデルアに渡った後は彼の友人が運営しているギルドに行くことを知らされたのはエイリが精霊クゥと契約した翌朝のことだった。
ギルドとは冒険者がまとまった人数で属する組織だ。
冒険者達がギルドに属することでギルド内の団員でパーティーを組み難易度の高いクエストの成功率もグンと上がるだけでなく、強敵な魔物と対峙しても仲間で互いに支え合うことで怪我のリスクも減る。
余程一匹狼でなければ最低限の衣食住が保証されているなどの理由で大概の冒険者はギルドに属しているものだが…。
ルエンは冒険者の間では『隻眼の剣客ルエン』と呼ばれている腕の立つ冒険者であるのにギルドに属してはいない。
今までギルド勧誘がなかったわけではないが彼曰く組織などに縛られるのが嫌で今までギルドに属していなかったとエイリに説明した。
ー私の所為かな…。
そんなルエンがギルドにエイリと身を寄せるというのは”もしも”の場合に備えて自分がいなくともエイリが困らない居場所を確保する必要に備えてだったのだろう…。
ルエンが孤児院からエイリを引き取って1ヶ月以上経つ。
何のアテもなく各地を転々とする旅は幼い子供には過酷であるだけでなくルエンは魔物討伐を専門としている冒険者、エイリは想像すらしたくはないがいつ彼の身に何が起きても不思議ではないのだ。
「そんな顔をするな、これから世話になるギルドの団長は俺が信頼できる数少ない奴だ」
ルエンによると件の団長はハーセリアの貴族出身だというのに相手の種族や身分で差別しない変わり者だという。
この団長こそ偶に彼が話していた信用出来る貴族のうちの1人だと言った。
「でも…わたしがいてめいわくにならない…?」
エイリは『愛し子』の娘としてハーセリアの王族から狙われている。
リィンデルア側に出てしまえば簡単に相手から手出しはされないと言われてはいたが、もし手段を問わない相手でハーセリアだけでなく他の国もそうだとしたらエイリがその場に留まるだけで相手を巻き込んで相手を傷つけてしまう恐れがある。
それだけでなくエイリは日本で暮らしていた頃、学校生活が日本人らしくない瞳の色だからと散々な目に遭っていたので集団生活というものが苦手だった。
特にハーセリアから国境都市にくるまでの旅の間は鏡を見ていなかったので気づかなかったがエイリの瞳の色が茶色から灰色に変化していた。
近いうちにエイリが嫌う水色の瞳に変化するだろう。
只でさえルエンには迷惑ばかりを掛けているのにいきなりギルドの団員達との集団生活にエイリは余計不安だった。
「…あいつはかつて旅の最中に大罪人の仲間だと呼ばれ追われていた時期もあってな…そんなことは慣れている。お前が気にすることは何もない」
その友人はかつて無実の罪で国から追われた2人の男女の旅の仲間に加わったことで大罪人と周囲から呼ばれていた時期があった。
その頃は町に入るのも一苦労でそれがハーセリアからリィンデルアの王都に行き国王に謁見し汚名を晴らすまで続いた。
その時の苦労と比べればハーセリアから狙われているエイリがいるくらいなんともないのだという。
「…それにあいつらは生まれたばかりの頃のお前を知っている連中だ。お前を可愛がっていたからな異世界からお前が帰ってきたと手紙で知らせたら喜んでいた」
そんなお前を拒むことはしないと、ルエンが言った。
その団長は生まれた頃のエイリを知っている人物なのだという。
コンッコンッ
不意に扉をノックする音が聞こえた。
ルエンが出るとこの宿屋で働く若い女性だった。
「あ…あの、ルエン様に会いたいという方がフロントにいらしゃってまして…」
ルエンの背中越しで相手の表情は分からないが相手の若い女性がルエンに怯えていることが声で分かった。
エイリは慣れてしまったがルエンの鋭い目付きと左目の大きな傷痕は冒険者ではない一般市民からすれば恐ろしく見えるのだろう。
何やらルエンに会う為にある人物が宿屋の受付けフロントに来ているようだ。
「…少し待っていろ」
とルエンはまたエイリを部屋に残し部屋から出て言ってしまった。
「ねぇクゥ、いったいだれがきたんだろうね?」
「ピュィ?」
エイリは話し相手がクゥしかいないので彼(?)に問いかけるも”さぁ?”というかのように鳴くだけだった。
「…護衛する竜車が決まったぞ」
と10分くらいでルエンが部屋に戻って来るとリィンデルア側に出る際に乗る竜車が決まったとエイリに告げた。
受付けフロントに来ていた人物とはハーセリア国内で世話になったエニシ屋の操竜士セハルだった。
セハルは”ある人物”の使いでルエンに竜車の護衛を冒険者組合を通してでなく直接頼みに来たのだという。
ルエンは竜車の護衛を引き受けたようだが…エイリは少々彼の眉間のシワが気になった。
「おとうさん…そのひとってあいたくないひとだったの?シワがまたよってるよ」
「…そのうち会うだろうと思っていた奴と予想以上に早く会う羽目になってな…。奴とはこれから行くギルドの友人より付き合いが長い分面倒くさい」
「…おとうさんってシンクと今いくギルドのだんちょーさんしかお友だちいないの?」
ルエンは顔見知りの相手に会えば眉間のシワが増すことが多いので思わずエイリがいうとフンッとそっぽを向くのだった。
2人は宿泊していた宿を出てセントリアスの南にあるリィンデルア側に出る門の位置にある竜車乗り場に向かう。
やはり人が多い町なのでエイリはルエンに抱きかかえられての移動だ。
街中でルエンに抱きかかえられた状態での移動はハーセリア国内の町でもそうだったが相変わらず周囲の者達がヒソヒソとこの2人に対しての事を話している声が聞こえる。
一つ違うのはハーセリア国内にいた頃はヤヌワに対して中傷的な言葉ばかりだったが、セントリアスでは同じ黒髪でも2人は親子に見えないようで…ルエンが誘拐犯なのではないかと勘違いされていることだ。
ルエンは気にも留めず竜車乗り場に向かって歩いているがエイリはルエンのあらぬ誤解を解く為に街で気になったを見つけて”おとうさん”の部分を周囲に聞こえるようわざと大きな声で彼を呼ぶことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「随分お久しぶりですね。ルエンさん」
「…そうだな」
南側の竜車乗り場にいる”ある人物”との待ち合わせ場所に行くとそこに竜鳥を3羽繋いだ竜車一台と1人の男がいた。
細身の長身で整った顔立ちで純粋なヤヌワなのか琥珀色の瞳に一つに結んだ長い黒髪を肩に掛けよう前に垂らし、濃い緑色をしたヤヌワの民族衣装である着物を身にまとっており、とても柔らかな笑みが特徴のまだエイリから見て20代後半にも満たない若い男だった。
常に笑みを浮かべているのは職業柄というのもあるだろうがこの男の笑みはエイリが知る気色悪さを感じない笑みだった。
2人が宿泊した宿屋に使いを寄越しルエンに竜車護衛を依頼したのはこの男だろう。
「…エイリ、この男はエニシ屋のオーナーをしているスオンだ」
ルエンはスオンという男と顔見知りであるらしくエイリに紹介する。
エニシ屋のオーナー、幾度か最初の竜車護衛クエストの際にセハルなどの操竜士達からの話には聞いてはいたものの中年の男性なのではないかと想像していたのに対し実際はとても若い男でエイリは内心驚いていた。
だがそれ以上に…。
「エイリさんですよね?まさか…生きているあなたとまたお会いできるとは…思いませんでした…」
こんなに大きくなられて…、とスオンは目に涙を浮かべエイリの背丈に合わせるようにしゃがみ両手を握りながら言った。
”また”と言っているのはスオンも生まれたばかりだった頃のエイリを知っているようだが当のエイリはそんな物心がつく前に会った人物など覚えている筈もなく、ここまで過剰に他者から受け入れられた経験がなかったのでどう反応し返せばいいのか分からず固まっていた。
「スオン、それくらいにしておいてやれ。エイリはこういうことに慣れていないようだ」
「すみません、つい嬉しくて…」
ルエンに制止され手を離したスオンはエイリに軽い謝罪をした。
「ザンザスさんから2人に関する話を聞いてからセントリアスに来てこちらの支店に顔を出したらセハルにエイリさんが熱を出してしまったという話を聞いたので心配でたまらなかったんです」
エイリが熱でダウンしていた間にルエンが身を寄せる予定でいるギルドの団長ザンザスに手紙を出しており、エイリの両親だけでなくその団長とも親しかったスオンは団長から2人の所在を聞き2人をギルドの拠点がある町に送り届ける為セントリアスまで竜車を走らせて来たのだという。
そしたらエイリは熱を出して診療所に入院していたので退院するのを待ち2人が宿泊していた宿に使いを送り2人をここに呼んだ。
竜車が一台だけなのはエイリが異世界から帰ってきた『愛し子』の娘だという秘密を他のエニシ屋の従業員に知られず2人と気兼ねなく会話をする為だとスオンが話してくれた。
こうしてリィンデルア国内にあるこれから2人が身を寄せるギルドの拠点がある町へ向かっての旅が始まった。
「このショーガ焼きというのはとても美味しいですね。まさか醤油と生姜にこのような使い方があるとは思いませんでした」
この日の夕食は以前ルエンが討伐しエニシ屋に渡していた方のエノルメピッグの肉で作った生姜焼きだ。
ハーセリア国内にいた頃は保存箱に醤油がなく塩を味付けの要にした生姜焼きだったが、エイリがセハルに生姜焼きの作り方を教えた際に醤油を使った方が美味しいと言ったことをセハルから聞いたようで今回はスオンが用意してくれた醤油を使った生姜焼きを作った。
料理を作っている途中クゥがソワソワと”ぼくの分はあるの?”と言いたげな表情をしながらエイリの周りをウロついていた。
「おにくだけじゃしょっぱいからちゃんとお芋も食べなきゃだめだよ」
「ピュィ♪」
食事の際クゥにもエイリと同じ生姜焼きと焼きじゃがいもを盛った皿を用意すると輝いた目でエイリを見つめた後、一心不乱に食らいついていた。
生姜焼きという食べ物は『スティリア』に住まう人間にのみならず精霊をも魅了する食べ物らしい。
「エイリさんはどうやってこんなに美味しい料理を覚えたのですか?」
ハーセリア国内でエニシ屋の操竜士や冒険者達に同じような事を質問された時はルエンが以前助け舟を出してくれたように”母の手料理を覚えていたので”と答えていたがスオンはザンザスというギルドの団長から聞きエイリが異世界の日本という国から来たことを知っているので無理に理由を嘘で塗り固める必要はないのだが…。
エイリが料理を覚えたのは義母が料理は得意ではなかったうえにエイリの瞳の色が変わってからエイリを避けるかのように専業主婦からパートを掛け持ちするようになり余計にスーパーの惣菜や冷凍食品などの食事が増え、エイリが1人暮らしを始めてからはレトルトや冷凍食品どころか外食にも飽き、趣味の本やゲームの購入するのに養い親から仕送りされていた生活費を使うのに躊躇いがあったので飲食関係のアルバイトをはじめたことがきっかけだった。
ファミレスなどは接客が苦手だったので会計など必要最低限の接客で済む弁当屋のアルバイトとして働いているうちに料理の基礎を学び、調理にもに慣れ、自宅ではインターネットや動画サイトを閲覧して作る料理の幅が広がっていった。
だが、この理由をルエンとスオンに話してしまえばエイリが日本で養い親を含めた人間関係に恵まれなかったことが知られてしまう。
特に実父のルエンには知られたくなかった。
知ればフィリルルを護れなかったと自分を責めているルエンが今度はエイリのことで自分を責めてしまうと思ったからだ。
なのでエイリは”暮らしていた家から離れた学校に通学する為に1人暮らしをしていたのと料理を作るアルバイトをしていたら自然と覚えた”と2人に説明した。
『スティリア』での外食は宿屋の食事や屋台街、酒屋などで利用者は冒険者か商人、調理をする者も男が多いので当時17歳だった少女のエイリが一般人が食す料理を作るのアルバイトをしていたと話すとルエンとスオンから驚かれた。
それから目的地のハラスという町にたどり着くまでの3日間、スオンから積んである食料で作れる範囲の料理の作り方を教えて欲しいと頼まれエイリはスオンに焼きじゃがいもに小麦粉を混ぜた醤油ベースのすいとん、野菜を薄切りにした肉で巻き焼いたもの、野菜たっぷり入った生姜焼きのなどの作り方を教えるのだった。
1
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
妖精の森の、日常のおはなし。
華衣
ファンタジー
気づいたら、知らない森の中に居た僕。火事に巻き込まれて死んだはずだけど、これってもしかして転生した?
でも、なにかがおかしい。まわりの物が全部大きすぎるのだ! 草も、石も、花も、僕の体より大きい。巨人の国に来てしまったのかと思ったけど、よく見たら、僕の方が縮んでいるらしい。
あれ、身体が軽い。ん!?背中から羽が生えてる!?
「僕、妖精になってるー!?」
これは、妖精になった僕の、ただの日常の物語である。
・毎日18時投稿、たまに休みます。
・お気に入り&♡ありがとうございます!
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる