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アリスと夢の銀河遊園地
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アリスは十五歳になりました。
その日は、仲良くなった転校生の男の子にお呼ばれし、その子の家を訪れました。
アリスは昨日、スクールで受け取った地図と照らし合わせ、目の前に建つ家で間違い無い事を確認し、呼び鈴を鳴らします。
すぐにガチャっと戸が開き、友達の男の子は顔出しアリスを迎えてくれました。
「やあ、来てくれてありがとう」
「どういたしまして」
アリスは、お茶に呼ばれたと思っていたので、リビングの方に行こうとすると、「こっちと」
とその男の子は玄関横の階段を上がって行ってしまいました。
「えっ、どこ行くの?」
「いいから、こっちこっち」
アリスが案内されたのは、どうやら男の子の部屋の様です……
奥には白いベットがありました。その上に男の子は腰掛けドアに立つアリスに手招きをしました。
アリスは聞きました。
「何する気なの?」
「今日は虐められてる僕を助けてくれたアリスに感謝して、僕だけの遊園地に案内しようと思ってね」
「あなた遊園地を持ってるの?」
「うん持ってるよ、だからこっち来てよ」
アリスは遊園地と言う言葉に誘われ、男の子の横に座りました。
するといきなり男の子はアリスにキスをしてきました。
「!」
「そのまま、僕と同化していて、絶対に唇を離してはいけないよ」
アリスが不思議に思うと男の子の後ろに見える壁が黒く変わりました。
男の子と唇を合わせながら目だけで周りを見渡すと周りは星空でした。
ただいつもの星空とは違っていました。
下も星空だったのです。
アリスは男の子の唇を合わしたままベットの上で星空に浮いていたのです。
ビックリしたアリスは男の子にしがみつくと、心の中に、男の子の声が聞こえて来ました。
《安心して、このまま僕と唇を合わしてる間はアリスは息もできるし、歳も取らないから》
やがてベットの下に、地上が見えて来ました、少しするとお城や観覧車、アリスの好きなメリーゴーランドも見えて来ました。
ベットは噴水がある丸い敷地の、その噴水の水が止まると、その上に降りて行きました。
《もう唇を離して良いよ》
アリスは辺りを見渡すと、それは紛れもなく遊園地でした。
思わずアリスは叫びました。
「凄いー、本当にあなた遊園地持っていたのねー」
「僕は嘘はつかないよ、学校では皆んな僕を嘘つき呼ばわりしてだけどね」
「あなたいつも『僕は君達と違う』って言ってたから、嘘もついてないの嘘つき呼ばわりされたのよ」
アリスがそう言うと。
男の子は頭を掻きながら
「確かにそうかもね、でも遊園地は本当だったろう」
「私は信じてたわよ、遊園地」
「僕もアリスなら信じてくれると思ったよ」
アリスが頷くと。
「じゃあ、好きなだけ遊ぼうか」
その遊園地はアリスとその男の子以外に、人の姿は見えませんでした。
どうやら本当に男の子の遊園地みたいです。
普段は何時間も並ばないといけない乗り物も待たずに何回も乗り放題でした。
園内のレストランには食べ物が溢れる程用意されていました。
そんなズーと夕方の様な遊園地で時間も忘れて遊んでいると、男の子は急に言いました。
「アリス、もう帰らなきゃ、そして僕とは、しばらくの間お別れなんだ」
「えっ! 貴方ともお別れしないといけないの?」
男の子は頷き。
「いいかいアリス、僕は必ず迎えにいくよ、アリスを」
「いつ?」
「早ければ、一年後、もしかしたらもっとかかるかも」
そう言うと男の子は下を向き、うなだれました。
「急に何故なの?」
「僕は倒れた父さんの代わりに戦わないといけないんだよ」
「戦わないといけないの?」
「うん、このアリスと遊んだ遊園地も守らないといけないんだ、だから留学も今日迄なんだ、でも僕はちっとも怖くないよ、アリスに勇気ももらったしね」
「勇気?」
「そうさ、どんな相手でも戦う勇気さ」
アリスは言いました。
「無理は、しないでね」
男の子は軽く頷きました。
「私、待ってるの寂しいわ」
「それは、心配しなくて大丈夫だよ、アリスと僕の記憶は留めとくから、アリスが僕を思い出す時は、僕と再会する、その時さ」
「忘れたら私、他に男の子の友達作っちゃうかもよ」
アリスがそう言うと。
男の子は言いました。
「僕は運命を信じるよ」
* * *
アリスは、教室に、なぜだか不思議と急にできた空席を見ては、いつも何か懐かしいくも悲しい気持ちを感じました。
そんな時は、いつまでも夜空を見上げていました。
[END]
その日は、仲良くなった転校生の男の子にお呼ばれし、その子の家を訪れました。
アリスは昨日、スクールで受け取った地図と照らし合わせ、目の前に建つ家で間違い無い事を確認し、呼び鈴を鳴らします。
すぐにガチャっと戸が開き、友達の男の子は顔出しアリスを迎えてくれました。
「やあ、来てくれてありがとう」
「どういたしまして」
アリスは、お茶に呼ばれたと思っていたので、リビングの方に行こうとすると、「こっちと」
とその男の子は玄関横の階段を上がって行ってしまいました。
「えっ、どこ行くの?」
「いいから、こっちこっち」
アリスが案内されたのは、どうやら男の子の部屋の様です……
奥には白いベットがありました。その上に男の子は腰掛けドアに立つアリスに手招きをしました。
アリスは聞きました。
「何する気なの?」
「今日は虐められてる僕を助けてくれたアリスに感謝して、僕だけの遊園地に案内しようと思ってね」
「あなた遊園地を持ってるの?」
「うん持ってるよ、だからこっち来てよ」
アリスは遊園地と言う言葉に誘われ、男の子の横に座りました。
するといきなり男の子はアリスにキスをしてきました。
「!」
「そのまま、僕と同化していて、絶対に唇を離してはいけないよ」
アリスが不思議に思うと男の子の後ろに見える壁が黒く変わりました。
男の子と唇を合わせながら目だけで周りを見渡すと周りは星空でした。
ただいつもの星空とは違っていました。
下も星空だったのです。
アリスは男の子の唇を合わしたままベットの上で星空に浮いていたのです。
ビックリしたアリスは男の子にしがみつくと、心の中に、男の子の声が聞こえて来ました。
《安心して、このまま僕と唇を合わしてる間はアリスは息もできるし、歳も取らないから》
やがてベットの下に、地上が見えて来ました、少しするとお城や観覧車、アリスの好きなメリーゴーランドも見えて来ました。
ベットは噴水がある丸い敷地の、その噴水の水が止まると、その上に降りて行きました。
《もう唇を離して良いよ》
アリスは辺りを見渡すと、それは紛れもなく遊園地でした。
思わずアリスは叫びました。
「凄いー、本当にあなた遊園地持っていたのねー」
「僕は嘘はつかないよ、学校では皆んな僕を嘘つき呼ばわりしてだけどね」
「あなたいつも『僕は君達と違う』って言ってたから、嘘もついてないの嘘つき呼ばわりされたのよ」
アリスがそう言うと。
男の子は頭を掻きながら
「確かにそうかもね、でも遊園地は本当だったろう」
「私は信じてたわよ、遊園地」
「僕もアリスなら信じてくれると思ったよ」
アリスが頷くと。
「じゃあ、好きなだけ遊ぼうか」
その遊園地はアリスとその男の子以外に、人の姿は見えませんでした。
どうやら本当に男の子の遊園地みたいです。
普段は何時間も並ばないといけない乗り物も待たずに何回も乗り放題でした。
園内のレストランには食べ物が溢れる程用意されていました。
そんなズーと夕方の様な遊園地で時間も忘れて遊んでいると、男の子は急に言いました。
「アリス、もう帰らなきゃ、そして僕とは、しばらくの間お別れなんだ」
「えっ! 貴方ともお別れしないといけないの?」
男の子は頷き。
「いいかいアリス、僕は必ず迎えにいくよ、アリスを」
「いつ?」
「早ければ、一年後、もしかしたらもっとかかるかも」
そう言うと男の子は下を向き、うなだれました。
「急に何故なの?」
「僕は倒れた父さんの代わりに戦わないといけないんだよ」
「戦わないといけないの?」
「うん、このアリスと遊んだ遊園地も守らないといけないんだ、だから留学も今日迄なんだ、でも僕はちっとも怖くないよ、アリスに勇気ももらったしね」
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「無理は、しないでね」
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「それは、心配しなくて大丈夫だよ、アリスと僕の記憶は留めとくから、アリスが僕を思い出す時は、僕と再会する、その時さ」
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「僕は運命を信じるよ」
* * *
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