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17 帰宅した俺
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途中に見つけた滝で返り血を軽く流し、到着した夕方の城塞都市は、まだ慌ただしかった。
聞く気は無かったが通りで話してる人の会話が耳に入ってきた。
海岸の方に空から落ちて来た竜の死体が転がっていると言う。
ギルドへの討伐完了申請や武器の修理などは明日にして直行で寝床に戻り寝るつもりではいたが話を聞いてしまうと、気になる事が一つあったので竜の亡骸を見に行った。
噂の通り、街と砂浜の境界である道の辺りに竜の死体が転がっていた。
竜の周囲には派遣された兵士や軍の関係と思われる文官などが見聞の為、竜の死体に群がっていた、そこから少し離れた浅瀬には、それを竜だと知らない人が見たら、腐敗して自然に波打ちで皮が剥がれた鯨に見えると思われる死体が、黒い煙を上げ、燃えている状態で半水状態で転がっていた、間違い無く俺に話しかけてきた片身の方だろうと思う。
当事者ではあるが、冷静に考えたら殺した竜には個人的な恨みは無く、老人からの下請け依頼であり、竜を殺す意味も知らされていなかった(ほぼ老人には騙されたので)その事から竜が可哀想にも思え、自分が間接的に殺した竜の近くに寄る気分には何となく成れず、遠目に少しの時間観て、これ以上は、なにか精神的に限界に感じたが先にも言った一つ気になっていた事だけは今日中に確認したいと思った、
それは、俺はマロンと別れた後、城塞都市に戻る途中のあぜ道で民家の上に竜が落ち、その事で死者が出ていないかと、急に思いつき、心配に成り、懸念をしていた事だった、民家への落下は避けれたとしてもやはり人に当たった不安は拭いきれず、たまたま前を兵士が通ったので呼び止め、恋人が戻って来ないと嘘を言い、怪我をした人はいるのか、聞いたところ今現在、衛生兵が出動して無い事から見て、まずは怪我した人はいないだろうと言う話しを聞く事ができたので安堵し、その日はもう細かい事は考えず帰る事にした。
俺の住まいは、ギルドが冒険者の為に安く貸出しているアパートで、そのアパートに帰る途中の坂道にある鍛冶屋に竜の悲惨な死体を見た心の影響なのか、血まみれでガタガタのガンブレードを何か、そのまま住まいに持ち込む事が嫌に感じたので修理代の交渉は言い値で早々に済ませて預け、ようやくスッキリした気分になり自分の部屋に戻った。
俺は部屋に入る前迄はシャワーを浴びる予定ではいたが部屋に入ったら急な眠気に襲われ、靴を履いたままベッドに倒れる様に転がった、今日はグッスリと寝れると思ったその時にふと、一つ間違えれば自分が今、転がっているところはベットでは無くあの砂浜になっていると感じ、自分とマロンが砂浜に亡骸で転がってる映像を想像してしまい、冒険者を続ける事に急に恐怖を感じ、震え、疲れているのに度々、目を覚まし、寝付きは悪くなってしまい、そして唐突にマロンに逢いたくなった……その時、コンコンと誰かがドアを叩く音が部屋に響いた。[18へ続く]
途中に見つけた滝で返り血を軽く流し、到着した夕方の城塞都市は、まだ慌ただしかった。
聞く気は無かったが通りで話してる人の会話が耳に入ってきた。
海岸の方に空から落ちて来た竜の死体が転がっていると言う。
ギルドへの討伐完了申請や武器の修理などは明日にして直行で寝床に戻り寝るつもりではいたが話を聞いてしまうと、気になる事が一つあったので竜の亡骸を見に行った。
噂の通り、街と砂浜の境界である道の辺りに竜の死体が転がっていた。
竜の周囲には派遣された兵士や軍の関係と思われる文官などが見聞の為、竜の死体に群がっていた、そこから少し離れた浅瀬には、それを竜だと知らない人が見たら、腐敗して自然に波打ちで皮が剥がれた鯨に見えると思われる死体が、黒い煙を上げ、燃えている状態で半水状態で転がっていた、間違い無く俺に話しかけてきた片身の方だろうと思う。
当事者ではあるが、冷静に考えたら殺した竜には個人的な恨みは無く、老人からの下請け依頼であり、竜を殺す意味も知らされていなかった(ほぼ老人には騙されたので)その事から竜が可哀想にも思え、自分が間接的に殺した竜の近くに寄る気分には何となく成れず、遠目に少しの時間観て、これ以上は、なにか精神的に限界に感じたが先にも言った一つ気になっていた事だけは今日中に確認したいと思った、
それは、俺はマロンと別れた後、城塞都市に戻る途中のあぜ道で民家の上に竜が落ち、その事で死者が出ていないかと、急に思いつき、心配に成り、懸念をしていた事だった、民家への落下は避けれたとしてもやはり人に当たった不安は拭いきれず、たまたま前を兵士が通ったので呼び止め、恋人が戻って来ないと嘘を言い、怪我をした人はいるのか、聞いたところ今現在、衛生兵が出動して無い事から見て、まずは怪我した人はいないだろうと言う話しを聞く事ができたので安堵し、その日はもう細かい事は考えず帰る事にした。
俺の住まいは、ギルドが冒険者の為に安く貸出しているアパートで、そのアパートに帰る途中の坂道にある鍛冶屋に竜の悲惨な死体を見た心の影響なのか、血まみれでガタガタのガンブレードを何か、そのまま住まいに持ち込む事が嫌に感じたので修理代の交渉は言い値で早々に済ませて預け、ようやくスッキリした気分になり自分の部屋に戻った。
俺は部屋に入る前迄はシャワーを浴びる予定ではいたが部屋に入ったら急な眠気に襲われ、靴を履いたままベッドに倒れる様に転がった、今日はグッスリと寝れると思ったその時にふと、一つ間違えれば自分が今、転がっているところはベットでは無くあの砂浜になっていると感じ、自分とマロンが砂浜に亡骸で転がってる映像を想像してしまい、冒険者を続ける事に急に恐怖を感じ、震え、疲れているのに度々、目を覚まし、寝付きは悪くなってしまい、そして唐突にマロンに逢いたくなった……その時、コンコンと誰かがドアを叩く音が部屋に響いた。[18へ続く]
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