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16 少女との別れ
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16
上空で少しの間、時を過ごした……
少しマロンも落ち着い来たので、
「そろそろ街に」
「……はい」
降下して行くと下に見える街は大騒ぎになってる感じを受けた。
それはそうだろう空から竜の死体が落ちて来て、砲撃までおこなわれたら民は戦争か何か始まったと思うだろう。
俺は面倒に感じ、
「降りる所は少し街から離れた所に頼む」
「はい、その方がいいですよね」
街から少し離れた殺風景な空き地に降りた。
俺はとりあえず背伸びをし一息ついた、
「そう言えばタバコ持ってたよね、一本もらっていいかな?」
「はい」
彼女はローブの中をゴソゴソし
「はい、どうぞ」
俺は口に咥えたら彼女が魔法で火を着けてくれた。
ふー(うめぇー)
一服して、
振り向いたら彼女はいなかった、周囲を見渡したら少し離れた木の下で彼女はうずくまっていた。
俺は近寄り確認したら彼女は蟻の巣を棒でほじくり返していた。
「タバコ、美味しかったよ、ありがとうな、マロンは吸わないの」
「煙草は前におじいちゃんが出先でお腹が痛くなってしまって、茂みに入る前にアレの上に落とすとアレだからと預かった物です、結局は用を足す前に草につまずいてその拍子に漏らしましたけど、私は吸いません」
「そうなんだ、おじいちゃんの仇も取れたし、俺も晴れて街に戻れたし、とりあえずは終わったな」
「…マークさんはコレからどうするんですか?」
「ん、俺か、そうだな~ とりあえず家に戻ってシャワーでも浴びて寝るかな、流石に疲れたよ」
「そうですか……」
「傷は大丈夫か?」
「ええ、血は止まったから大丈夫です」
「傷が残らないといいな」
「私は気にしませんから、また傷一つを気にする人は好きになりません」
『なんか機嫌悪いな』
俺は彼女に手を差し出し、
「色々ありがとう」
彼女はなぜが手を出してくれなかったので彼女の膝もとまで下がっている手を掴み、少し強引に握手をした、そして俺は思った、彼女はまだ子供だ、ここで別れた方がいい。
「じゃあ、元気でな」
「……」
彼女は何を思ったのか無言で木に登り始めた。
中々降りて来ない……
「俺さー もう行くよー 気をつけて帰れよ」
彼女は何も言わずに空を見ていた……
彼女は距離を取りながらいつまでも後を付いて来た……
俺は考えた……
そして重要な、ある事を思い出し、彼女に駆け寄った、
「あ、ごめんごめん! あのドラゴンはギルドを通じて受けた討伐の仕事だった、ギルドから報酬が貰える、半分はマロンの物だ、手続きしとくから都合がいい時にでも受け取りに行ってよ」
彼女は何故かムッとした顔し俺を睨んで来た、
「お金はいらないですよ」
「そう言うなよ、爺さんは命迄落としてんだ、孫であるマロンに、キッチリ半分、もらってもらわないと俺も後味が悪い、爺さんの墓でもドーンとデカいの作ってあげなよ」
「死んだら、それ迄ですよ、どうにもならない永遠のお別れです……私に取っては今が問題なんですー!」
(…………そうか、俺の事を好きになっちゃったのね)
「……紙とペンあるかな?」
「え、あ、はい」
彼女すぐにローブの中を探り、紙とペンを取り出し貸してくれた。
俺は紙に自分の住んでいるアパートの住所を書きその紙を
「手続きでなにか問題があったら」
と彼女に差し出した。
彼女は「あっは!」と嬉しそうな声を上げ、ニッコリし受け取ってくれた。
こうして改めて顔を見るとやはり、まだ幼さが残っている、戦闘中の彼女は勇敢で強く、顔は凛々しく、その事から大人に見え、つい実年齢を忘れる事もあったが彼女はまだ16だ、売春婦なら年齢は気にしないやる事をやるだけだ……
俺は彼女に心を近づき過ぎた様だ、考える時間が欲しい、故にの
「またな」
「はい」
俺はあらゆる感情を抑え、彼女を背にし街へと戻った。
彼女は若過ぎる、俺はいつも何故? 物事の時空が微妙に合わないんだ……
そんなマークの目元と鼻筋には影が差していた……
[17へ部屋続く]
上空で少しの間、時を過ごした……
少しマロンも落ち着い来たので、
「そろそろ街に」
「……はい」
降下して行くと下に見える街は大騒ぎになってる感じを受けた。
それはそうだろう空から竜の死体が落ちて来て、砲撃までおこなわれたら民は戦争か何か始まったと思うだろう。
俺は面倒に感じ、
「降りる所は少し街から離れた所に頼む」
「はい、その方がいいですよね」
街から少し離れた殺風景な空き地に降りた。
俺はとりあえず背伸びをし一息ついた、
「そう言えばタバコ持ってたよね、一本もらっていいかな?」
「はい」
彼女はローブの中をゴソゴソし
「はい、どうぞ」
俺は口に咥えたら彼女が魔法で火を着けてくれた。
ふー(うめぇー)
一服して、
振り向いたら彼女はいなかった、周囲を見渡したら少し離れた木の下で彼女はうずくまっていた。
俺は近寄り確認したら彼女は蟻の巣を棒でほじくり返していた。
「タバコ、美味しかったよ、ありがとうな、マロンは吸わないの」
「煙草は前におじいちゃんが出先でお腹が痛くなってしまって、茂みに入る前にアレの上に落とすとアレだからと預かった物です、結局は用を足す前に草につまずいてその拍子に漏らしましたけど、私は吸いません」
「そうなんだ、おじいちゃんの仇も取れたし、俺も晴れて街に戻れたし、とりあえずは終わったな」
「…マークさんはコレからどうするんですか?」
「ん、俺か、そうだな~ とりあえず家に戻ってシャワーでも浴びて寝るかな、流石に疲れたよ」
「そうですか……」
「傷は大丈夫か?」
「ええ、血は止まったから大丈夫です」
「傷が残らないといいな」
「私は気にしませんから、また傷一つを気にする人は好きになりません」
『なんか機嫌悪いな』
俺は彼女に手を差し出し、
「色々ありがとう」
彼女はなぜが手を出してくれなかったので彼女の膝もとまで下がっている手を掴み、少し強引に握手をした、そして俺は思った、彼女はまだ子供だ、ここで別れた方がいい。
「じゃあ、元気でな」
「……」
彼女は何を思ったのか無言で木に登り始めた。
中々降りて来ない……
「俺さー もう行くよー 気をつけて帰れよ」
彼女は何も言わずに空を見ていた……
彼女は距離を取りながらいつまでも後を付いて来た……
俺は考えた……
そして重要な、ある事を思い出し、彼女に駆け寄った、
「あ、ごめんごめん! あのドラゴンはギルドを通じて受けた討伐の仕事だった、ギルドから報酬が貰える、半分はマロンの物だ、手続きしとくから都合がいい時にでも受け取りに行ってよ」
彼女は何故かムッとした顔し俺を睨んで来た、
「お金はいらないですよ」
「そう言うなよ、爺さんは命迄落としてんだ、孫であるマロンに、キッチリ半分、もらってもらわないと俺も後味が悪い、爺さんの墓でもドーンとデカいの作ってあげなよ」
「死んだら、それ迄ですよ、どうにもならない永遠のお別れです……私に取っては今が問題なんですー!」
(…………そうか、俺の事を好きになっちゃったのね)
「……紙とペンあるかな?」
「え、あ、はい」
彼女すぐにローブの中を探り、紙とペンを取り出し貸してくれた。
俺は紙に自分の住んでいるアパートの住所を書きその紙を
「手続きでなにか問題があったら」
と彼女に差し出した。
彼女は「あっは!」と嬉しそうな声を上げ、ニッコリし受け取ってくれた。
こうして改めて顔を見るとやはり、まだ幼さが残っている、戦闘中の彼女は勇敢で強く、顔は凛々しく、その事から大人に見え、つい実年齢を忘れる事もあったが彼女はまだ16だ、売春婦なら年齢は気にしないやる事をやるだけだ……
俺は彼女に心を近づき過ぎた様だ、考える時間が欲しい、故にの
「またな」
「はい」
俺はあらゆる感情を抑え、彼女を背にし街へと戻った。
彼女は若過ぎる、俺はいつも何故? 物事の時空が微妙に合わないんだ……
そんなマークの目元と鼻筋には影が差していた……
[17へ部屋続く]
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