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13 反撃する俺達

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13 そーさりー・反撃する俺達

 俺はあの島の悪夢を思い出した!
「ブレス来るー!」
と叫んだ。
声に反応し彼女は絨毯が急上昇させた←気づくと真下は火の雲海になっていた危機一発でかわすこと事ができた、俺は迷わず「遊びは終わりだ、マロンも傷追ってるし、逃げよう、これ以上やると死ぬ」
「……はい、逃げましょ」
彼女は一瞬間を開けて理解してくれた。
今、見えている火の雲海は彼女を説得させるには十分過ぎる光景だった。
「しっかり私に掴まってフルスピード出します」
絨毯がドーンと爆走しギュンギュン凄い勢いで加速していった。身体だけその場に置いて行かれそうだった。
「ダメです付いて来ますね」
俺は後を振り向いたら確かにドラは付いて来ていた。
出せる最高スピードは同じくらいに思うが時たま奴は火の玉を飛ばしてくる。
彼女は後ろに目が付いてるかの様に絨毯を上下左右に巧みに操作してかわしている。俺は火の玉が横をすり抜ける時の顔に感じる熱さに堪らず首からぶら下げるているあの拾った面をインナー下から取り出し顔に装着した……視界が狭く暗く感じたが何か精神が落ち着いて冷静に客観的に状況判断できる気がしてきた……何かこの面には魔力が付与されてるのかな?
《あのドラゴン遊んでやがる……急に思えた、このままではどの道、奴が飽きて本気出してきたらヤラれると思った》
奴が油断しているうちに決着を付けるのが最善で唯一のチャンスだと頭の中で閃いた。
「マロン! 少し説明する聞いてくれ!」
「はい、なんですかって…ぎゃー!」
彼女は振り向いて俺の面を見て奇声を声を上げた。
「なんですか? 私の事をヤラシク覗いた時に使用したその変な面まだ持ってたんですか? その面は私にはトラウマです! こんな時にふざけないで下さい!」
「……まあ聞いてくれ、俺を奴の首の辺りに落とせるか? 奴の首の根本に穴を開けて下の動脈を切ってやる」
「切れるんですか? ドラゴンの鱗は硬いですよ」
「俺の剣は元々は竜系のウラコを切り裂くために開発された両刃刀だ、片方の刃はノコギリ状になっている、さらに両手で肢の中央から左右対称に強く絞ると柄の中に仕込んであるモーターが起動しギサミ刃が高速で上下に動く、それで鱗を切り裂さいたらその下にある奴の動脈に余っている炸裂弾四発全てぶち込んでやるよ!」
(二本ある首を両方切る事ができれば理想だがそれはまず不可能と判断した。狙うは両首の繋がる所だその下に生物なら必ず心臓に繋がる太い動脈があるはずだ)
彼女は俺の説明を聞いて。
「わかりました、あのドラゴンは、再生した片方の翼をまだ上手く動かせないみたいなので少しトロいです、イケると思います、ただ無理だと感じたら、迷わず中止して飛び降りて下さい、上手く拾いますので」
と彼女はニッコリした。
素直に良い子だと思った、最悪な結果の場合、俺が彼女を見れるのは、これで見納めになるかもしれないと思い、改めて上から下まで目に焼き付ける様に見たら、ある事に気づいた。
「あれ?」
先程ガーゴイルの腹に刺さったまま共に下に落ちていった、蛇槍を彼女は胡座の下に押さえ込んでいた。
「その槍?」
「あ、この槍は私から一定の距離を離れた自動帰巣する様に魔法をかけてあるんですよ」(魔法とは便利な物で)

ここから【15禁】飛ばしても良いよ。
[飛ばす場合はこのまま14章に続く]

🥀

 「マークさん、作戦に移る前に頼みごとがあります」
「ん、なんだ」
「さっき切られた私の傷口に……止血用の軟膏塗ってくれませんか、私は見ての通り火の玉避けないといけないので手が塞がってるので」
「♡! いいけど軟膏はどこに?」
「ローブの内ポッケットの中に丸い缶が入ってます、それを右の脇の辺りにタップリベットリとお願いします、まだ少し血が流れてる様ですし」
「えーと取っていいの?」
「しょうがないです、ローブを捲っていいです……」
……俺はそれを聞いて欲望のままに速行でローブを捲り、頭に被り、中に入った。中は彼女の甘い匂いと血の匂いが充満していた。
その匂いは前に処女と寝た時の股ぐらいの官美な匂いに似ていた…… 
ただ彼女の下着、様はブラジャー(白)は右のサイド側は切断され血で赤く染まり下にたれていた、その光景は見てて少し痛かった。ちなみにタグのサイズを確認したらBだった。
「左下にポケットあります」
俺は興奮を抑えローブの内ポケット探り、手の感覚で丸缶を認識し取り出し開けてみたら、中はタバコだった……
気を取り直してもう一回……
《ガリ》
「イッテ!」
何かに噛まれた、それはハムスターだった、
もう一回……
もう一個あった、今度こそは、と開けた、よし! 軟膏だ。
俺はその缶の中に右手の親指以外の指を全部突っ込みタップリと手の内側に軟膏を掻き取り出した。そして彼女の右脇腹の辺りを塗り塗りした。ついでに手の感触で傷の状態も確認してみた「うっうん」彼女は軽く疼いた。
「傷の深さは触った感じだと浅いよ」
「そんですかよかった、痛いのでもうあまり傷口を必要以上に弄らないで下さい…」
「……」
軟膏を塗るフリして乳房の下の辺りも指先で触ってみた『いい感じの弾力~』
「……」
彼女は静かにしている。
少し中指が乳首には当たってしまった!
「あっあーどこ触ってるんですかー」
「ゴメンつい揺れるから」
「……」
う!?、なにかヤラシイ匂いが漂って来た彼女は濡れてる様だ……感じてるんだ……
揺れる中、なんとか塗り終えた。
「終ったよ」
「ありがとうございます、なんか予想より長かったですね……では作戦に移りましょう」
「どういたしまして♩」
(へっへへ楽しかった、今から特攻仕掛けるんだからこのくらいはいいよな)
[14に続く]
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