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⑦早まった俺

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⑦そーさりー・魔法使いの少女と俺

 庭には蛍が沢山飛んでいて幻想的だった……
家の鍵はあいていた、外から声をかけたが反応が無い、顔だけ突っ込み家の中を覗いてみた、リビングは真っ暗だった……
奥の風呂の脱衣所から光が漏れていた……耳を澄ますとシャーとシャワーの音が聞こえた……その時、彼女と朝方、庭で初めて会った時に見た彼女の手首に付着していた血を不意に思い出した、もしかしたら、彼女はその気質があるんでは無いのか? まさか浴室で祖父の死を思い詰めて! 手首を!
俺はいてもたってもいられない無い気になり浴室に向かって駆け込んだ!
『早まってはいかんぞー』
脱衣所に飛び込んだ!
《ガッチャリ》
浴室のドアが開いた!
裸の彼女の目と面を被っている俺の目が合った……
俺はとりあえず良かったと思ったと同時に俺は今の自体を瞬時に把握し固まった……
早まったの俺の方だった。
彼女も固まっていた……
彼女のまだ膨らみ初めたばかりの張りのある乳房とその下は毛がまだ薄く器がハッキリと丸見えだった……
《ぎゃーーーーーー変態いーー》
身体に強烈な痺れが走った!
⚡️⚡️⚡️⚡️(電撃レベル4)
「うっぎょおおおおお、待って! 俺だーーー」
「誰にもまだ見せた事ないのにー 許せないわーー」
⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️(レベル7)
「あぎよよよよしぬー」
「一生おかずにされるー あー もうーーー消えて」
⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️(レベルmax)

………


ちゅんちゅん♪
雀の鳴き声で目覚めた俺はリビングのソファに寝かせられていた。
テーブルで彼女は不機嫌そうに朝食のトーストをパックついていた。
とりあえず、
「やあ、おはよう」
「……」
「昨日はごめん、ついマロンが思い詰めて風呂で……」
彼女はウンザリした顔し、
「パンツ一丁で変な木の面を付けてれば誰でも変態だと思いますよ」
「うん、俺が全部悪い」
「朝ご飯はそのストーブの上で適当にパンと卵を焼いて下さい。乾燥肉を水で戻しといたのでそれも食べていいですよ」
俺は言われた通りストーブにパンを乗せ、ストーブの上に置かれているフライパンに肉と卵を落とした……

食後…
「昨日さこの翡翠見つけたんだ。お詫びじゃないけど君にあげようと思ってさ」
と彼女に差し出した彼女は手に取り「綺麗嬉しい」と言って俺の方をチラッと見て「でもしませんよエッチは」
「やらないよ! ただ俺をその~絨毯で大陸迄送ってよ、頼むよ」
彼女は石を仕舞い、
「いいですよ、でもこの翡翠はハッキリいって不純物が少なく魔力を帯びてるので価値が高いです、送るだけでは私が貰い過ぎですので他に何か私にしてもらいたい事はありますか? 勿論身体はダメですよ」
「……そうだな、皮の鎧と弾薬はあるかな?」
「弾薬? ピストル持ってるんですか?」
「俺の剣は複合用途の機械式銃剣なんだ、銃弾6発装填できるんだよね」
「屋根裏が倉庫になってます、全部お爺ちゃんの物ですが……もう必要はないので必要な物があれば持って行っていいですよ」
「おお、ありがとう」(気前がいいな、あの翡翠はそんなに良い物だったのかな?……まあいいか、この子、結構可愛いし先々の投資と考えるか裸も拝見した事だしへっへへ……)
「なにをニヤニヤしてるんですか? また痺れますよ」
「あ! いや、まあ気にしないでそれより屋根裏案内してよ」
「……こちらです」

[⑧へと続く]
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