【R18】師の教えと狼少年〈前章〉〜《本編》

仙 岳美

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28 月の暗殺者の巻

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24.01.03修正加筆更新

28 月の暗殺者の巻

登場人物
 先生  (一馬の元担任教師
      二十四歳、この巻の主役)
 
 仙身一馬(セミ カズマ 十九歳)
 

 あれから仙身一馬と先生、2人の時間は一年程経過した……

 深夜に帰宅、締めのラーメン食べなかった、お腹が鳴った……
走馬灯の様に昔の事や今日の出来事を思い出しながら湯が沸くのを見つめている、中々湧かない……
湧かない、分かんない、彼の心が分かんない……

湧いたと思ったら蛾が湧いた湯に落ちた……気持ちが歪んでるせいか湯面の蛾が気持ち良さそうにモガいている様に見えた、遊んでみようかな~と思い、火を弱めて見た、そのうち動かなくなった、死んだ。

蛾の羽が空か落ちてきた天使の羽に思えた、いや思いたかった、天使の羽を食べれば救われる気がした。

我(が)を消したい、思いついた蛾(が)を、消し食べる……
 
普通は湯を捨てるのが運命……捨てるって私を……

彼に捨てられた!

たまには運命を変えたい、運命に逆らってみる、蛾を取らないで乾麺投入!
デキタ人類史上初の蛾蕎麦、かけそばに蛾が浮いてる、気持ち悪い、普通は捨てるのが運命……
運命は変える、思い切って、初めてアレをしゃぶった時みたいな、複雑な気分のままイッテミタ!
蕎麦の味は変わらない、蛾は味がしない運命を変えた瞬間だった!
ここまでしてあげた、私が何故フラれた?
フラれる運命は覆せなかった……
その時気づいた蛾を食えるのは普通じゃない……
今、私は普通じゃない狂った女だ
なんでも出来る気がした!
包丁を首に当てた……
初体験と変わらないイケる!
涙が流れたが血は流せなかった……
イケない……
なら他の男でも寝れる……
知り合いで男なら誰でも誰かに電話しようとした……
包丁に窓からの月光が反射して涙目に眩しく感じた……少し心が浄化した。
太陽に代わり夜光る月の光は生者から死者に変わる者を導き死者に近づく闇の魔物を追い払う慈悲の光と聞いた……死は解放だと思った。
私は慈悲の月光、その時、男は夜の魔物から逃れるため光に集まる醜い亡者の化身蛾に思えた、蛾は1人救った(喰った)、もういらない、男はいらない気がした、それにもうお腹いっぱい、もう身体には入らない・・が死をもって解放はできる、蒼白い包丁の刃を見つめる🔪
手に取り青眼に構えて呟く……。

「無の呼吸、月の形・縁月斬」

息を止め、思いを断ち切る様に空間を、

ピュッ!

と弧を描くように一振りし……「プッ」と思わず吹いてしまった。

ここふざけるところじゃないでしょ
何ふざけてるだろ私し……

少しの笑いと包丁で、私を死界に引っ張る仕様に禍々しく変化した、運命の赤い糸を、切った様な気がし、私は魂を引き戻し正気に戻った、その途端に今度は彼に対して怒りが湧いて来た。

(あのガキ、私と百年居てくれるって言ったジャン! ユルセナイナヤルカナ……)
と思った時、キーンっと耳鳴りと共に殺意が湧いた!
自分の目が下から熱くなったのを感じた、間違いなく充血した赤目だ。
しばらくテレビをボーと見ていた、その内虹色のピー画面になるテレビに映る時刻が1分つづ進むのが実感できる……
思いたって目覚まし時計の針を逆にグルグル回してみた、時間なんか戻るわけなかった……
その時メール音が鳴った!
私は飛び付いた!
ただの迷惑営業メールだった……
(目練タラタラね、私……)
殺意は消えた感じがした。
少し、して蛾を食べた現実感を感じた、トイレで吐いた、スッキリしたら、気分が落ち落ち着いた……
少し、したらまた包丁に再び視線を飛ばした。
今は色んな思いが乱反射の様に交差している、答えは出ない、とりあえず包丁研いで寝る事にした。

それから一月程して気分が落ち着いてきた頃に深夜にメールが一件来た、彼からだった開いた。

『先生ごめんなさい、会いたいです』

私は返信しないで消そうとしたが止めた

(はっ!はははは(涙)もうフラれたのーまだまだ未熟な生徒ね、再教育だわ)

 月は大きく輝いた後、怪しく妖艶に斑目に光輝いた……【続】→29へ
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