【R18】師の教えと狼少年〈前章〉〜《本編》

仙 岳美

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26 帰郷の巻[上]

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26 帰郷・上

登場人物

主人公兼語り
 麻美(工場勤務 十九歳)

 彼 (仙身一馬 せみ・かずま 高校の同級生)

 姉 (麻美の姉、高校教師) 
 
 夕方、仕事の帰り、スーパーに寄りお惣菜を買い、工場の流れ作業が続いてる様に社宅のアパートでそれを1人で食べる。
……そして毎日、姉と高校の時に好きだった彼の事を思い出す……。
高校生の時に同高校の教師だった姉に先を越されて彼を取らてしまった……
と、言うのは、少し違くて、彼は最初は私に気があり、私の方から意識し始めた頃には、彼の心の歯車は姉に取り替えられ、もう私とは噛み合わなくなっていた……。
姉とは最終的に、その事で取っ組み合いの喧嘩をし、仲は険悪になった。
卒業式で姉が桜の木の下で振り向いた時に初めて姉が少し笑顔で泣いている顔を見て、その時は優しい姉に見え少しホッともしたけど卒業してから私が此処に越してくる少しの短い期間も姉は口を一言は開いてくれなかった……
その冷たい態度から私は邪魔者になっている事を改めて知らされ認識した……。
そんな感じの経緯で、学校にお世話してもらった工場がある、この大陸に越して来た、姉が裏で手引きしたとは、思うけど……。
 大陸の言語は母国と同じで、違う国に居る感じはしない、仕事は、工場で軍事兵器を作っている、担当は、ピストルの組み立て、鉄のプラモデルを一日中作る仕事と思ってくれれば良いと思う……。そんなわけで、もう取り返しはつかない事で、色んな事を忘れるしかないと日々思うけど、そう人間は簡単にできてないみたい……。
 最近は心も病んで来て、食事を作るのも、お風呂に入るのも、掃除も面倒になって来た。
寝付きも悪くなった。
少しまどろんで来ると彼と付き合ってる幻の夢をよく見る。
目が覚めてガッカリして落ち込むそれを毎晩繰り返す……。
仕事は生活しなければいけないので何とか惰性を維持し続けているけど、限界は近そう……。
何か趣味で気を紛らわせようと小説を書いてみる事にした。
最初は彼と話が合って知り合うきっかけになった三国志のパロディを書いて見たけど、彼と話した取り戻せないキラキラした過去を思い出しては、悲しくなり内容を変更した……。
やめれば良いのに次は恋愛物を書いた(何故? 狂ってたのかも)
当然自分の過去と重なってきて思い出し吐いた、私バ○だと思った……

 休日前の夜、冬の街の中を散歩してみる……。
街の中心にあたる円形広場の中心に植えてある大きなクスの木は、クリスマスで飾られたようで電球の輝きでイルミネーションを放っていた……。
心がササクレてるせいか嫌味に感じた……。
光の点滅の刺激で脳が覚醒したのか?
この時、自己で押さえ込んでいた感情は暴走加速し溢れ出した!
戦場後地の崩れ壁に!
財産も!
家も!
家族も!
失った人の気持ちも!
知らないのに!
有名な画家が!
そんな人達を救えると!
勘違いして!
自己満で描いた!
何の意味も無さない!
希望の絵!(戯画)の様に、
木は滑稽に見えた……
聖なる夜の力を持ってして、この木の光で私の心の中の闇火はけして、払えない!照らせない!
『……』
どうすれば忘れる事ができるんだろう?
次の恋に行くのも考えたけど会社には惹かれる人は居ない……。
失恋は時間が解決してくれると言うけど時間って……。
どの位の時間が掛かるの?
10年も掛ったら……。
私、おばさんになちゃう……。
時間とか言ってる人○ホなの?
一回母国である島に戻って見ようと思う……。
何の当てもないけど……。

下27へ続く。
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