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無人珈琲譚
しおりを挟むフォークリフトを留め、脱いだヘルメット⛑️をパイロットの様に脇に抱え、作業場の隅に設けられた休憩所に入るといつも対面する珈琲の自販機。
僕はフォークの免許を入れているケースにいつも事前に忍ばせてある百円玉をその自販機に投入する。
当然、濃さ・砂糖・クリームの量は多めの調整だ。
なにやら某ラーメン屋の注文のしかたに似ているといつも思う。
それに今から珈琲について語ると言うのに、僕が買った物は、ほぼカフェオレだ……そんな細かい話しはさて置き。
僕は、そのロボットが紙コップに注いだカフェオレ珈琲が何処で飲む飲み物より一番美味しく感じ、リラックスも出来る。
底に近づく程、沈澱した成分が溜まっている影響で味が濃くなっていくのも愛嬌があっていい。
その旨味の元は恐らく喉の渇きと安堵感から来るものなんだろうと思っていたが、ある日、少し違う気がし、考えてみると……。
喉の渇きイコール美味さ、これは間違い無い。
あと一つの安堵感。
普通この場合場面を想像した人は、安堵感と聞くと、その日の仕事がある程度終わった、もしくはある程度の、く切りがついた事だろうと思うと思う。
ただ僕の場合は少し違うと言うか、仕事の目処が着いた事とプラス、その珈琲が人の手で入れられた物では無い事に毎回安堵感を感じてる様だった。
何故なら単純に言うと……
僕は少し気が病んでるのかもしれない……
だからこれ以上の精神論はやめにしよう……
ただ愛は人意外のものからも感じる事ができる、それは、お返しをする必要も無い、たった八十円の珈琲からさえも。[未完]
題材・珈琲
それは人を癒す飲み物、飲むと何かから開放された気もちになる。
そう……人からも解放された気持ちになる。
故に依存し過ぎてる人は少し人間関係を見直して見る事も良いのかも知れない。
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