【R18】痴漢願望

仙 岳美

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冬虫*夏草・下

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冬虫*夏草🕷️《下》

 感覚的に十分くらい……し
「さてと」と奴の声が聞こえた…
「口、開けや」
「あっう!」
口に咥えさせられているタオルは取られた、少し酸欠気味だったのか、
「ぽーっおー ぽーっおー」少し変な呼吸音に、
「あっあん、あっ! はーん」
その口から抜いたタオルを、また不意に股に詰められ思わぬ声をあげてしまう。
「お前、さっきから、完全によがってんな~、今どんな気分なんだ?」
「……」
「ん、不貞腐れてんのか? マンコにタオル突っ込んでやってるのわな、たまに痛さで失禁する奴がいるからだよ、その失禁用のタオルもぐっしょりだぜ、お前がさっきから垂れ流してる物は違うだろ、少し赤いし臭うぜ」
「……」
「なにか言って見ろや」
(言わないと終わらなそう……)
「オシッコじゃないです、やらしい方の方です」
「自分から言いやがって」
《くっふふ》
「この好き物が」
(言わしといて酷い……)
「ヨシ! ちと待ってな、途中まで撮影した、お前の痴態を見せてやる」
奴は立ち上がり椅子の上に置いたビデオカメラを手に取り、そのカメラを私に、「ほれ、起きて、自分で抱え込んで、見て見ろ」
と手渡してきた。

 再生ボタンを推したら画面が一瞬砂嵐になり直ぐに端に再生の文字が出て動画が始まった……イキナリ聞こえて来た喘ぎ声と共に闇空間の中、照明に照らされた私のお尻だけが画面一杯に青く浮かび上がっていた……
「あっー、やらしい…」
《くっふふふ》
少しして画面は後ろに引く感じになり、部屋全体を映す映像に変わっていった。
その青みがかった映像越しの部屋で私が墨入れをされ喘ぎもがいている姿が映っている……(エロエグ……)
その様は、まるでお尻を痛ぶられてる拷問見たいだったけど、実際に墨入れは、凄く痛いので強制的にやれている、私には墨入れと言う名の皮を被せた拷問だと思う……
ところで、このヤラシイ青い助兵衛っ垂らしい空間はどう撮影しているの? と思い、カメラを少し調べてみたら、仕掛けは単純で直ぐに解った。
レンズの前に取り付けた青いプラ板を通して空間は非現実的な妖しい空間に染められる。
その青い空間は現実ではあり得ない凄いヤラシイ青い異世界。
青もピンクや赤と同じ淫色だと知った。
先刻の目隠しているのにマヌケにチラチラと後ろを確認している私の姿も映像には漏らさずに納められていた……
私はそれを見てて凄い恥ずかしく感じたけど娯楽としてこの映像を鑑賞する男の人達から見たら、私の、この間抜けな行動も見てて優越感に浸たった気分になり、楽しいだろうなーと思った……
そして、一瞬映像が飛ぶ様になり再び映り込んだ映像を私は凝視してしまった!
『あー』
奴が私のお尻の穴のシワまでクッキリ映ってる、お尻の前で私の精液を十分に吸い、私汁が滴るそのタオルをロックグラスの上で絞り、その私汁と焼酎を割ってお酒を作ってるー。
ヤッパリ私をカクテルの材料にして飲んでたんだ……
それに奴がそのお酒飲む後ろで起きてる事の意味がわからないで目隠ししてるのにキョロキョロと顔をあちらこちらに振り、確認しようとしている、私の顔も仕草も間抜けで恥ずかし過ぎるー。
『もっー! このエロジジー』
悔しく感じ、奴の方を見たら奴は私が映る映像を見せられ唖然としている私の表情もスマホで撮影をしていた……
後で編集して一つの作品にするんだと思う……
「よし! もういいだろう、美味かったぜ、先生のマン汁割り」
「……」
「なんだ? その顔は、ここまで仕込んでやったんだから役得だよ、だいち、お前はもう商品だぜ、物事をいつまでも人間みたいに考えてると、この先、心が持たないぜ、もう考えるなよ、中卒の俺が教師だった、アンタに人生論を語るのも変だけどな、ヒヒヒ」
(ぐっす・涙)
「ほら、そろそろまたうつ伏せになれよ、続きやるぜ、気持ちいいだろ楽しめよ」
オデコのアイマスクを下ろそうとしたら、
「目隠しはもういいぜ、今からは元高校教師の先生が感じて喘ぐ顔を撮りてええからな、このビデオの売りだ」
私は頷きうつ伏せになった。
「よし、横向け」
目の前にカメラを置かれた。
奴は再び私の口に、さっき私の股ぐらから抜き取り、精液を絞ったドリルみたいな形になったタオルを私の前に突き出し、指示して来た。
「今度は自分から咥えろや」
私は考えずに咥えた……
その姿も撮影されていた……
タオル少し臭いかも……
でも奴の言う通りこの先の事を考え、考えるのをやめた。
部屋の中は私が絞り出した精液の匂いと奴が蒸すタバコの匂いが混ざった匂いに満たされていた……
「よし、コレからさっき言ってた菊を掘るぜアナルの周りは皮膚が粘膜質で弱いから結構痛むぜ、まあマゾの先生楽しみな」
《ブゥイーンジッジジジ》
チクチクチク
「あっ! 凄っ! 切ってるの? ああ、あっああ、あー いいー、痛いのが気持ちいいー」

奴、女衒彫師の字名は竹林の冬虫夏草……
奴は恐るべき冷酷な冬虫夏草……
私は地上に飛び立てなかった蝉の幼虫……
冬虫夏草に寄生された蝉の幼虫は漢方薬として高額で売買されると奴は言う……

 最初、無理矢理、奴は薬物を注射して私をおかしくさせてから、身体に色事のイロハを仕込んできた、次に性玩具としての心得。最後の仕上げは客に注文された好みの絵を肌に彫り染め、私は完品として出荷される……
私のお尻から外腿にかけて刻まれた彫物は蝉の幼虫とそれ狙う蟷螂、背には一面の散る夜桜と髑髏月が鮮やかに浮かび上がった。

奴が背の壁に立てかけてある琵琶を手に取り「厄祓いだ」と、正座を横に崩して座る、私の背に向けて、ひと弾き《べーん》

……

[完]

※内容はフィクション。

※2023・6・28 筆

※冬虫夏草とは……
 昆虫の体に菌が寄生して育つキノコの仲間。
冬に土の中で寄生した幼虫等に寄生し栄養分を吸収して菌糸を作ります。
やがて春になると幼虫は死に菌糸が成長し、夏になると死んだ幼虫の頭から棒状のキノコが生えてくる事から冬虫夏草(とうちゅうかそう)という名が付けられました。
古来より、滋養強壮、不老長寿の薬として珍重され、秦の皇帝も愛したと伝わっています。
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