【R18】義理の姉

仙 岳美

文字の大きさ
上 下
4 / 5

③金のネックレスの魔法(封印篇)

しおりを挟む
③金のネックレスの魔法(封印篇)

 あれから俺は、停学になっていた。例の喧嘩を一部始終スマホで撮影してた奴がいてソイツがSNSにアップし社会に拡散された、そんなわけで、こんな感じになってしまった。
ただ、映像から俺の正当防衛は認められ、相手の親も警察沙汰にしなかった事から刑罰的には、お咎め無しに済んだが、俺含めて、俺が潰した三人は一月の停学処分になった、が、三人は自主的に学校を辞めて行った、別に気にしない、例えが大袈裟かも知れないが一方的な戦争を仕掛けて負けたのである、面子も潰れ、首が飛ぶのも当然だからだ。
そして反面、この一連の出来事から、俺の人気は爆発した、三人相手に臆せず戦い制したのだ、俺は絶対的自信を得た、強い男だ。

岳姉もニュースで、事情を知った見たいで、繰り返し連絡が来たがメールも電話も返さなかった、その理由は貰ったネックレスが原因とは言いたく無いし、また嘘の言い訳を考えるのも面倒臭いし嘘も言いたくない、そんな感じで無視した。
ただ、最後の方は何故か『強い男は振った女の事は気にしてはいけない』とか勝手思い、連絡を返さずに無視して楽しんでいた……岳姉は俺に未練タラタラとか思ったりしてw
そんな調子に乗っていたら、遂に連絡は来なくなった……
反対に連絡が来なくなると何か寂しい。数日後、正式にネックレスのお礼も言ってない事から、いつかは顔を出さなければと思っても見たりし、決断して岳姉のアパートに行く事にした……
『う、何かデジャヴを感じた、前に同じ行動をした気がする……』

インタホーン押す。
《ビー》
ガタガタと物音がした、居る様だ……
《カッチャリ》
隙間から顔だけ出して来た。
「どうも」
「来たの入る?」
「はい、あのネックレスのお礼ちゃんと言ってなかったから、ありがとうございました」
俺は一礼した。
「律儀ね、安物だから別に良かったのに」
「ちゃんと言った方がいいかなと思ってそれだけです」
「それだけ、本当は続きしたくて来たんじゃないの?」
「『!!!!!!!』なんですかー 続きってー」
「まあいいや、入りなよ」
「えー あの~、そこを合間にされると」
「じゃ、帰る?」
「……」
「嘘よ、一方的に誤解されて悔しいかったから、少しからかっただけよ」
と岳姉は顔を引っ込めてドアを閉めてしまった……
俺は、どうしていいのか、わからなくなった、取り敢えドアを開け、中を覗いた、あれ? 岳姉の姿は無かった今確かに……
「岳姉ー 入るよー いいー」
返事が無い……
どこ言った?
まさか……今見たの幽霊?
俺が連絡を無視し続けたから思い余って……中で……俺は不安に成り、中に入った。
う! 少し奥まった所に下着姿でうつ伏せ倒れていた。
「岳姉ー!」
俺は駆け寄り抱え上げたら目を開けた!
「アレレ、なんで私抱きつかれてんの? 帰ったんじゃ無かったの?」
「!!!!!」
「君のお母さんに言っとくね、これは放置しとく問題じゃ無いから」
「えー!!!、だって誘ったの岳姉じゃーん」
俺を、見つめて来た……「そういえばそうだったわね」
「?」
「SNSテレビで見たわよ、喧嘩強いのね、私強い人好きー 髪も私の好みに染めてくれたんだ、似合ってるわよ、嬉しいサービスしちゃう」
『あれ? なんか変じゃなくない…… 話しが全体的』
「じゃ、こっち来て」
と俺は手首を掴まれ、引っ張られ奥の部屋に誘導された!
 『知ってるー この先、聖域的寝室ー!』
『何この次元の隙間を潜り抜けて来る巧みな落とし技は! 次元が歪み出したよー』
「ちょっと! 待って本当に俺童貞」
「なーに、童貞? それがどうしたのさ、男子なんか気持ちいいだけよ、何心配してるの? もぎ取る様に奪ってあげるわよ ここで気持ち変えられたら私、キツツキに突かれた木の様に傷つくわよー」
『そういえば、今、岳姉貴が身に付けてる下着色紫……夢と同じ! あれは警告的正夢だったんだ! そして母ちゃんの言う事を聞いとけば……』
俺は堪忍にした時、
突然に岳姉の進行はベッド手前で止まり、振り向いて来て舌を出して来た……

「本当に、冗談よ、心配してる人を無視するのはいけないわよ、仕返し仕返し、でも勉君、事実私に落とされちゃったね、それに勉君また童貞なんだー」
 
 視界が歪んだ気がした……
負けた……
この金のネックレスが帯びている魔法は元持ち主の岳姉の前には無力だった……

 そして俺は帰宅中に見上げた満月の黄色色に何故かホッとすると共に悟った……
このネックレスの魔力は、俺の今のソウルキャパシティを遥かに超えている……いわゆるオーバーパワーな物だ……

俺は帰宅するとネックレスを、引き出し奥に封印する様に仕舞い込み、髪も黒に戻し、寝る前に再び月の色を確認した、そしてまたホッとした……

[三部作完結]

※内容はフィクション


あとがきに代えて
 
 本編・三部作共に登場人物に作者のペーンネームをそのまま使用したのは、内容的にも不快に感じる方もおられると思い、そうしました。
なので、不快に感じた部分やその表現がありましたら、それは作者自身に向けての言葉及び内容と捉え納得して頂ければと思います。

24・8・12 仙岳美
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...