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ぴえん
しおりを挟む~受付到着~
「すみませ~ん。」
「はい。何でしょ、う……か……?!??!」
あ、フリーズした。ま、柊樹兄ちゃんを見てフリーズしないのは、機械か馬鹿だけ。
「お~い、だいじょぶ~?」
手を顔の前でふると流石に気付いたのか、顔を真っ赤にしながら慌てて姿勢を正した。
「っえええっと、なんの御用で、でちょ、っっっでしょうか?」
めっちゃ慌ててる……。かわいいよね、こういう子。喰べてみたいよねぇ~。
「…………薊。」
わぁー……久しぶりに見る兄ちゃんのブラックスマイル。俺の考えてたこと、わかったみたい。まぁ流石に喰い散らかしたりはしない……くもないけど、今のところはしないよ。
「んー……ハイハイ。」
「あ、あの…………?」
おっと、忘れてたけどそういえば、ここ受付だ。
「あ~、なんでもないよ!それより今日編入する予定なんだけど、入っちゃっていい?」
「名前は時雨柊樹と薊です。」
「え、あ少々お待ち下さい。」
そう言うと、どこからかわからんが名簿を取り出し、すごい速さで読み始めた。テッ○レー♪どこでも名簿ー♪なんっつって。
……………………どうしよう。兄ちゃんがすごく冷めた顔してこっち見てる。怖…………。
「あ、お名前ありました。えっと、時雨様ですね。」
「「はい。」」
「恐れながら、それを証明出来るものはありますか?」
「んー……あ、あれは?マイ○ンバーカード。」
「そういや持ってたな…………はい、どうぞ。」
「……確認致しました。では、こちらが地図となっておりますので……えっと、ここですね。1年S組。1年S組ヘお進みください。」
丁寧に赤ペンで印をつけてくれた。優しー。
「ありがと~。」
「い、いえ。仕事ですのでお礼を言われる筋合いは……」
「俺、お礼を受けっとってくれないと悲しいな~……ぴえん(嘘)」
「んぐっ……わ、わかりました。えっと、その……どういたしまして……?」
「よし」
いい子にはご褒美あげないとね。
ポンポン ナデナデ よしよし
ボンッッッッッッッッ
「へぁっっっっっっっっ……!?」
あ、爆発した。かわい~。けど、もうそろそろ時間だ。行かないと。
「じゃ、バイバーイ。ありがとね~。」
「……はぁぁぁぁぁお前は、お前ってやつは……。」
「え、なに?」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………(呆れ)」
(この無自覚人たらしめ)
ーーーーーーーーー
ちなみにぴえんは流石に言ってません。
流石に。
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