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【Episodo.1 「ハジマリの鐘」が響く…1】◆
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少年である者は、水灰色の髪色にロングウルフカットだが尻尾は三つ編みで、少しつり目で左目は緑で右目は翠のオッドアイの瞳をしている。
少年は、世界を支えている大樹の麓の村で生まれた者の名は≪アシッド・キースベルク≫という。
「…ふぅ、今日はこれぐらいにするか…」
アシッドは、畑に生えていた人参を収穫していると不意に空を見上げる。
「なんか、風がざわつくんだよな…」
「何かが、起きなければいいんだけど…何たって、今日は成人の儀だしな…」
村の習わしで、十六になる者は成人の儀を行う事になっている。
それは、大樹の中にある神殿に祀られている鍵に二人一組で向かい触って戻って来ることである。
「…それにしても、もう十六年なのか…」
アシッドは、この世界に来る前は別の世界で生きていたのだが事情があって此方の世界に転生をした。
「早いもんだなぁ…」
アシッドは、人参が入った籠を持って畑から離れて近くにある自宅へと向かう。
ーーーー…
ーーー…
アシッドの自宅は、村から少しだけ離れた位置に存在している。
それは、アシッドには両親が居ないからである。
「シーナ達にも、人参を分けてやるかな…多いし」
「もう、こんな時間か…村の入り口に行かないとな」
アシッドは、柱に掛けてあった時計を見てから茶色のジャケットのような上着を着てから自宅を出ていくと、広場の近くを通ると物騒な白い軍服を着た騎士団らしき集団と村長のさが話をしている。
反対の方には、焦げ茶髪のポニーテールに空色の瞳をした少女であるシーナと赤髪のショートに緑の瞳をした少年であるジルが、二人して物陰に隠れているのが見える。
「(あ、!アシッド!)」
シーナは、アシッドに気付いて手招きをするとアシッドはバレないようにシーナ達がいる物陰に向かう。
「(何なんだ、あの集団…)」
「(アルトヴァイルド皇国の皇国騎士団だよっ…)」
「(村を包囲されて、村長と話を始めたんだよ…)」
「(話を少しだけ聞いたんだけどよ、なんか…大樹にある鍵が欲しいとか)」
「(鍵?でも、あれは抜けないだろ)」
そう、大樹にある鍵は鍵穴に入ったまま抜けないのである。
「(…とりあえず、ほとぼりが冷めるまで大樹の神殿にいこうよっ)」
シーナの提案に、アシッドとジルはお互いを見てから頷いて三人は裏道から大樹の神殿に向かう。
ーーーーー…
ーーーー…
ーーー…
三人は、遥か昔からある神殿の中に入って奥へと向かう。
「それにしても、相変わらずの広さだよなー」
「そうだな、…村は、大丈夫…」
アシッドは、村の状態が気になって後ろを振り返ると同時に爆発音が外から聞こえてくると、シーナは頭を押さえて座り込む。
「な、何っ?」
「まさか、村が…?」
「戻ろうぜ、何が起きてるか確認しないと…」
何人かの走ってくるような音が、聞こえてくるとジルはそちらを見ると数人の白い騎士団の人達がやってくる。
「子供が三人居たぞ!」
「邪魔になる、子供も関係なく殺せっ!」
その声を切っ掛けに、無数の矢が一斉に放たれるがジルはシーナを立たせてアシッドへと押し付けると同時に、その放たれた矢はジルの背中に無数に刺さる。
「ジルっ…!!」
「早く、行けっ!」
「シーナを連れて、早くっ」
「や、やだよっ!」
「ジルを、ジルを、置いていくなんて…っ!!」
「アシッドっ、頼む…」
「シーナを連れて…」
◆選択肢◆
●「わかった、シーナを連れて安全な場所に逃げるから安心しろ」
●「駄目だ、三人で一緒に逃げるんだ」
※読者様の選択肢が、多かった方に話が進みますので御協力をお願いします。
ーーーーー
少年は、世界を支えている大樹の麓の村で生まれた者の名は≪アシッド・キースベルク≫という。
「…ふぅ、今日はこれぐらいにするか…」
アシッドは、畑に生えていた人参を収穫していると不意に空を見上げる。
「なんか、風がざわつくんだよな…」
「何かが、起きなければいいんだけど…何たって、今日は成人の儀だしな…」
村の習わしで、十六になる者は成人の儀を行う事になっている。
それは、大樹の中にある神殿に祀られている鍵に二人一組で向かい触って戻って来ることである。
「…それにしても、もう十六年なのか…」
アシッドは、この世界に来る前は別の世界で生きていたのだが事情があって此方の世界に転生をした。
「早いもんだなぁ…」
アシッドは、人参が入った籠を持って畑から離れて近くにある自宅へと向かう。
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アシッドの自宅は、村から少しだけ離れた位置に存在している。
それは、アシッドには両親が居ないからである。
「シーナ達にも、人参を分けてやるかな…多いし」
「もう、こんな時間か…村の入り口に行かないとな」
アシッドは、柱に掛けてあった時計を見てから茶色のジャケットのような上着を着てから自宅を出ていくと、広場の近くを通ると物騒な白い軍服を着た騎士団らしき集団と村長のさが話をしている。
反対の方には、焦げ茶髪のポニーテールに空色の瞳をした少女であるシーナと赤髪のショートに緑の瞳をした少年であるジルが、二人して物陰に隠れているのが見える。
「(あ、!アシッド!)」
シーナは、アシッドに気付いて手招きをするとアシッドはバレないようにシーナ達がいる物陰に向かう。
「(何なんだ、あの集団…)」
「(アルトヴァイルド皇国の皇国騎士団だよっ…)」
「(村を包囲されて、村長と話を始めたんだよ…)」
「(話を少しだけ聞いたんだけどよ、なんか…大樹にある鍵が欲しいとか)」
「(鍵?でも、あれは抜けないだろ)」
そう、大樹にある鍵は鍵穴に入ったまま抜けないのである。
「(…とりあえず、ほとぼりが冷めるまで大樹の神殿にいこうよっ)」
シーナの提案に、アシッドとジルはお互いを見てから頷いて三人は裏道から大樹の神殿に向かう。
ーーーーー…
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三人は、遥か昔からある神殿の中に入って奥へと向かう。
「それにしても、相変わらずの広さだよなー」
「そうだな、…村は、大丈夫…」
アシッドは、村の状態が気になって後ろを振り返ると同時に爆発音が外から聞こえてくると、シーナは頭を押さえて座り込む。
「な、何っ?」
「まさか、村が…?」
「戻ろうぜ、何が起きてるか確認しないと…」
何人かの走ってくるような音が、聞こえてくるとジルはそちらを見ると数人の白い騎士団の人達がやってくる。
「子供が三人居たぞ!」
「邪魔になる、子供も関係なく殺せっ!」
その声を切っ掛けに、無数の矢が一斉に放たれるがジルはシーナを立たせてアシッドへと押し付けると同時に、その放たれた矢はジルの背中に無数に刺さる。
「ジルっ…!!」
「早く、行けっ!」
「シーナを連れて、早くっ」
「や、やだよっ!」
「ジルを、ジルを、置いていくなんて…っ!!」
「アシッドっ、頼む…」
「シーナを連れて…」
◆選択肢◆
●「わかった、シーナを連れて安全な場所に逃げるから安心しろ」
●「駄目だ、三人で一緒に逃げるんだ」
※読者様の選択肢が、多かった方に話が進みますので御協力をお願いします。
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